OYA-Gの木工狂躁曲

タイトルは誤字・誤植ではありません。
こんな気分なんです。
チェスト完成。木工休養宣言

完成したチェストの写真です。

DSCN0758.JPG

2~3日中に「家財宅急便」で沖縄に送ります。

ウオークインクローゼット内に設けられた床から90センチほどの

仕切り床の上に置く想定ですので、ほぼ目線位置からの撮影です。

右の開き扉の鏡板が、他に比べて若干色が濃いのですが、木取りの

時綺麗な杢が出ていたのを発見し、どうしても使いたくてこうなりました。

板矧ぎ部分に極くうっすらとシラタ部分が見えています。両サイドの嵌めこみ

部分に逃がす手もあったんですが、アクセントとしてわざと中央部分に

来るような配置にしてみました。

 

工房奥の和室に移動してから2日目ですが、下の扉が少し動いて框に干渉しています。

エアコンの効いた工房からこの位置に移動し、湿度の影響を受けた様です。

出荷直前に再調整します。

DSCN0762.JPG

少し斜めの角度から。

DSCN0759.JPG

最上段に設けた棚部分。背板は全面でなく、上下に隙間を設けて風が通るように

しました。

鍵は施主様の要望で付けましたが、取り付け位置の細工に随分頭を悩ませてしまいました。

縦挽き鋸を使っていて怪我をした時、この部分の加工方法を考えてたんです。

設計図上では右側の引き出しにあったはずだって?

鍵の金具受けの穴あけの時の墨付けで間違えただけです。組み付けの時気づいたんですが、

時すでに遅し。引き出しの鏡板の加工を後回しにしておいて良かったです。

スミマセヌスミマセヌ。

引き出しの取っ手がちょっと大げさ?もう2mm程華奢にしても良かったかしら?

 

DSCN0763.JPG

下2杯の大きい方の引き出しはフルオープンタイプの3段引きレールで

取り付けてあります。当然取り外し可能タイプ。

取り付けの時の手間が掛からないのと、不具合があった時の修理を考えると

ワタクシ的には絶対このタイプですね。

以前に取り外しのできないタイプを使って苦労しましたもの。

 

DSCN0761.JPG

付属の棚BOXの内部です。棚板はただ単にポンと置いてあるだけ。

扉のキャッチの受け側は超低頭ビスです。キャッチの具合が悪くなったら

このビスの出具合を調節してくださいませ。

 

ちょどこの写真を撮っていた時、近所のおばちゃん(というか老婆かな)が覗いて

「ちょっと仏壇みたいな感じ」って仰いました。

まさに言い得て妙、そういう印象になることを念頭に置いていたのですから。

構想時に頭に浮かんでいたのは、首里城本殿の裏にある王家の御殿(公開されていて、

幾らか払えば座敷でお茶を飲ませてもらえます。)の内装の雰囲気、あるいは

琉球古民家の表座敷の正面に組み込まれた仏壇のイメージなんですから。

 

今までとは少し異なったイメージで、どっしりと落ち着いた雰囲気にしたかったのですが

如何でしょうか?

自分ではかなり満足のいくものになったと思っているのですが・・・・。

 

ところでタイトルの「木工休養宣言」って?

いえね、急ぎの注文が途絶えたって事もあるんですが、修行中の漆と竹細工の方の

進捗が思わしくなくて、ここらで思い切って木工を休止し、そっちを集中的にやらなければ

何時まで経っても初心者の域から脱出できないと思い、2か月ほど木工を休んで

漆と竹細工中心にしようかと思うんです。

「いつになるかわからんよ」って注文は残ってるんですが、今まで待って貰ったんだから

良かろうかと勝手に考えておる次第であります。

いえ、決して逃げてる訳じゃあないんですよ。目途が付き次第復帰します!!

 

 

【2018.07.02 Monday 08:08】 author : OYA-G | 作品 | comments(4) | trackbacks(0) | -
チェスト完成前夜

永らくお待たせいたしました。製作中のチェスト、いよいよ完成間近です。

 

DSCN0751.JPG

最後のパーツになる台輪が組みあがりました。ちょっとオーバースペック気味

ですが、何しろ嫁入り先が遠いので簡単に修理にも行けないと思い、隅木と

中桟まで配置してがっちり組み上げました。

台輪の役割は

1.本体と床面の間に空気層を作ることで、床面の湿気が直接本体に影響しない様に

 する。

2.本体の重量を少ない面で受け、床面の微細な凹凸に対応する。

ってところにあり、キャビネット類には必須のパーツだと思っています。

DSCN0752.JPG

台輪の上部はこういう形状になっていて、天板の形状と呼び合いの形に

しました。

DSCN0753.JPG

先ずは付属の棚BOXが完成。 毎度のことながら、蝶番の組みつけは

神経を使います。大分慣れてきたとは思うんですが・・・・。

 

DSCN0754.JPG

内部は上下おのおの棚板を配置しました。邪魔なら外して、1段で使って

貰いたいって構えです。

タオル類の収納を主とした作りにしたつもりです。

DSCN0755.JPG

扉のキャッチ、本体側です。超低頭ビスを埋め込んだ木片を付けてあります。

このビスの出具合を調節して、キャッチの具合を適切になるよう調整できます。

完成時は適切と思っても、湿度変化等で微妙に具合が悪くなった時に有効です。

DSCN0756.JPG

扉側には5mm径の小さなネオジウム磁石。

小さいけれども磁力は強烈なので、最近はこの方式が定着してきました。

 

DSCN0757.JPG

キャビネットもこれで完成。最後の背面板の取り付け完了です。

 

明日は完成記念の撮影をし、細部の状況をご覧いただきましょう。

 

 

【2018.06.30 Saturday 18:43】 author : OYA-G | 作品 | comments(0) | trackbacks(0) | -
チェスト製作-5 やってしまった!

予想外に時間が掛かった今回のチェストですが、いよいよ大詰めに差し掛かって

来ました。

引き出しは、中子4杯が組み立て完了。

DSCN0730.JPG

外側は蜜蝋オイルを塗ります。普通はこういう事はしないのですが、1年を通じて

湿度の高い沖縄なので、念のためです。

内側の方は何も塗りません。キンキンに研ぎ上げた鉋で丁寧に削った

ままです。

 

 

DSCN0743.JPG

ちょっと厄介な作り方にした引き出しの鏡板。まだ仮置きですが、こういう

見え方になります。

13mmの薄板の周囲を幅28mm、厚19mmの框で囲います。

DSCN0742.JPG

これは今日昼の写真ですが、右の一群が失敗した框。左が失敗していない方なんですが、

自分でもどうして失敗したのかわかりません。

DSCN0740.JPG

断面ですが、左が正、右が誤です。角度が30度なので、基準面を間違えると

逆の傾きになります。

失敗しないように、念には念を入れてやったのですが、それでも間違えてしまいました。

約2時間の手戻りは応えます。

 

DSCN0744.JPG

こういう風な傾きにしたかったんです。

DSCN0737.JPG

これは吊り桟の部分ですが、左右の引き出しの中央部に使います。

引き出しの側板に幅10mm、深さ5.5mmの溝を掘り、同じ機械セットでH型の

部材を作ります。そこにぴったりの桟をセットして、引き出しを吊るレールの

役目を果たします。

この構造なら、細い桟の曲がりや歪みを心配しなくて済みます。

DSCN0738.JPG

引き出しを仕切る縦框にはこういう風にセットします。

吊り桟は接着後下側を0.3〜0.4mm程削って側板の溝がスムーズに

動くように調整します。

DSCN0739.JPG

左右の帆立側はこのように。

 

DSCN0735.JPG

レールの両端はこういう風に切り欠くんですが、なぜか人差し指に包帯が。

右の縦挽き鋸が滑って、人差し指の第2関節と第3関節の背側に触れてしまったのです。

この写真はその時の様子を再現したものですが、

1. 切り欠き側が外を向いている。通常は180度回転させた反対側に置く。

 

2. 万力で咥える位置が低すぎる。結果、細い部材が撓んで鋸が踊ったり

  するので、左手で抑えていた。通常は刃の前方に手を置いてはいけない。

  美術の時間に、彫刻刀の使い方で散々に怒られたでしょうが!!

DSCN0731.JPG

これが正しいやり方でしょ!!

 

3.考え事をしていて(引き出しの鏡板の加工手順)、切り落としの瞬間に注意が

 いかなかった。通常は切り落とし前はゆっくり、慎重に鋸を動かします。

 作業中に考え事をするなんて言語道断です!!

DSCN0732.JPG

使っていたのはこれ。「組子用胴付鋸 縦引き目」

刃厚0.2mmなので切れ味は鋭いです。木を挽いてもよく切れるんだから、

指を挽いた日にはあなた・・・・。

ちょっと触れただけって感じだったんですが、かなり深くまで切れてました。

 

複数の偶然が積み重なった結果の怪我ですが、まあ怪我をする時はそんなものですね。

 

結果外科病院に行って7針縫われてしまいました。

痛みとかは良いんですが、暫く刃物の研ぎが出来ないのと、作業スピードが遅くなる

のが困ります。それでなくても納期遅れしてるんだから。

 

                         お粗末さまでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【2018.06.08 Friday 18:20】 author : OYA-G | 作品 | comments(2) | trackbacks(0) | -
チェスト製作-3

え〜〜〜っと、どこまでだったっけ?

DSCN0707.JPG

本体構造部の加工が進んでます。右から縦框、妻手横框、長手桟

の3グループです。

 

DSCN0710.JPG

1回目の鉋掛けが終わった状態。これじゃあいけません。

ここでサンディングに進んでも良いんですが、もう一手間かけて

更にシャープな仕上げにしてあげましょう。

DSCN0711.JPG

と思って仕上げ用の鉋を研ぎに掛かったんですが、ご覧の通りの結果です。

3度研ぎ直しましたが結果は同じ。

こういう事は時々あるんです。二日酔いでうまく研げないんじゃないんです。

鎬面が微妙に丸くなっていて、刃先が研ぎにくくなってるんですね。

こういう時は専用のJIGを使って、鎬面の回復を図ります。

 

DSCN0713.JPG

鎬面がビシッと仕上がるとこうなります。

普通はJIGを使わずに3〜4分で研ぎあげるんですが、20回ぐらい研いでいると

上手くいかなくなります。JIGを使った鎬面の回復には15分以上かかりますが、

これを怠ると仕上げ鉋の研ぎが出来なくなります。

死ぬまでにJIG無しで研ぎ続けられるようになりたいものであります。

 

DSCN0715.JPG

ほらね、これなら合格です。

DSCN0714.JPG

今回は仕上げ鉋5丁を研ぎ直して準備しました。所要時間2時間ってところですね。

両腕上腕部が悲鳴を上げてますが無視。

 

DSCN0703.JPG

ありゃりゃ、やっちゃいました。奥手側の縦框に開けたホゾ穴なんですが、背板を付けるために

6mm控えた位置に穴あけする予定だったんですが、1か所だけ間違えた位置に開いてます。

上が間違い。下が正しい位置です。間違えない様に〇印を打ってたんですが、鼻歌交じりで

やってて間違えた様です。

でも、最近はこういう事では慌てなくなりましたね。

DSCN0705.JPG

開けた穴を端材で塞いでおいて、正しい位置に穴を開けなおせばいいんです。

埋めた部分は完全に隠れるような位置関係になっています。

 

DSCN0716.JPG

天板の塗装が進んでます。

前回の塗料を塗って、乾いたら水研ぎ。更に塗装して水研ぎっていう風に3回繰り返して

最後に蜜蝋ワックスを塗って完了です。

DSCN0719.JPG

本体構造部の部材が全て揃いました。

この後サンディングしてから組立てに掛かります。

 

                        つづく。

 

 

【2018.05.27 Sunday 19:46】 author : OYA-G | 作品 | comments(0) | trackbacks(0) | -
チェスト製作-2

チェストと整理棚の天板は、13mm厚の板の廻りを20mm厚の桟で囲った

構造にします。

DSCN0700.JPG

四隅は留めっていう始末で、どこから見ても木の木口(導管が見える部分)が

見えない様にします。

普通は矧いだ板だけで構成する部材なんですが、今回は基本的にこの構造を

多用しようと思います。

何故だか自分でもわからないのですが、琉球の風情に合うような気がしたんです。

評価は分かれるとは思いますが、我慢してくださいませ。

 

DSCN0701.JPG

これは裏側ですね。下から見上げる位置になるので仕上げは表と同じレベルにする

必要があります。ぐるりに回した桟(支輪)の下部は14mm幅の凹曲面を取っています。

DSCN0702.JPG

すぐに塗装が始まるので、塗料を調合しておきましょう。

小さいオレンジ色の缶が「含浸性ウレタン塗料」、大きい青の缶が

希釈剤として使う専用シンナーです。

このシンナーはHCで売ってる奴の10倍近くする馬鹿高シンナーですが、

これ以外で薄めると白濁して使い物になりません。ウレタンがシンナーの

不純物と反応してしまう様です。

配合済みのものも「木固めエース」っていう商品名で売られていますが、

余りに高価なので、業務用の自分で混ぜ合わせるタイプに切り替えました。

季節によって配合比率を変えて、硬化速度をコントロールできるので

この方が実用上便利ってこともあるんです。

 

                         つづく

 

【2018.05.18 Friday 20:06】 author : OYA-G | 作品 | comments(2) | trackbacks(0) | -
チェスト製作開始

連休前に粗取りして寝かせて置いたチェストの材料の頃合いが来たので、

数日前から製作を開始しています。

DSCN0693.JPG

最初はこれ。引き出しや開き扉の取っ手になります。

メイプルの白い木肌に映えるように、派手目のカーリーメイプルに紫檀の

薄板を圧入しました。

これを必要寸法に切って使います。

DSCN0694.JPG

断面はこうなってます。

いつもの「片銀杏型」です。

DSCN0698.JPG

本体部分に掛かる前に、妻手(サイド側ってことね)や扉の鏡板、天板に

なるパーツを準備します。

全部で12枚。板厚13mmに統一してあります。

板を矧いで定寸にカットし、化粧になる傾斜部分と本体に嵌めこむ部分を

加工します。

板厚を統一してあるのは加工時の効率と、失敗を回避するためです。

扉の枠も出来てますね。これはまだ仮組みで、この中に下に見えている

鏡板を組み込んで扉になります。

これらのパーツは組立て前に塗装まで完了しておきたいので、

本体の加工に先行して作るんです。

DSCN0697.JPG

作業台脇の扉に設計図を貼ってあります。

各部の寸法や位置関係、必要なパーツの確認がその場でできるよう、

いつもこの位置に貼っています。

上段左がチェストの、右が棚収納の図面です。

下段は複雑で間違いやすい箇所の部分図です。

DSCN0696.JPG

これはチェストの天板になるパーツの鉋掛け。

薄い板なので、逆目掘れによって厚みが足りなくなると困るので、

神経を使う作業になります。

幸い今回の材料は素直な材だったので、逆目掘れは全く起きていません。

 

                        つづく。

 

【2018.05.18 Friday 06:48】 author : OYA-G | 作品 | comments(0) | trackbacks(0) | -
次!!!

ひと段落したので作業台の上を片付けました。

DSCN0616.JPG

いつもこういう風だと良いんですがなかなか・・・・。

写真に靄が掛かっているのは、このところの低温でカメラのレンズに

湿気が付着しているんだと思います。

 

DSCN0614.JPG

 

次はこういう椅子を作ろうと思います。

まだ構想段階で、細部は自分でもわかっていませんが、接合部を曲線で

結ぶようなフォルムを想定しています。

「横浜家具」みたいなやつです。

ちょっとくつろぎたい時に座ってもらう椅子。

オットマンも付けた方が良いかもしれません。

DSCN0623.JPG

 

ちょっと気になっていたこども椅子の改良版の試作も。

原寸図ですが、前に破損した前脚部の改良方法を仲間が考えてくれていましたので

拝借。 座面に前脚のホゾを組み込むことにしました。

幕板は栗原師匠の指示で50mm幅、子根付きホゾとします。

DSCN0617.JPG

前から気になっていた座面。

一回り大きくしようと思います。

今までの座面では育ち盛りの幼児はすぐに座れなくなってしまう

という弱点がありました。

DSCN0619.JPG

 

型紙から6mmシナベニアの型板を製作。

DSCN0620.JPG

 

それを元に18mmランバーコアで加工用の型板を作ります。

製作時間はここまで30分ぐらいでしょうか。

DSCN0621.JPG

新旧の型板です。

もう少し長方形に近い形にすれば座の面積は容易に確保できるんですが、

「おむすびコロリンこども椅子」ってタイトルなので、この形は

譲れないんです。

 

こども椅子の試作、立礼卓の追加の丸椅子、筒香の試作、バービーちゃん

陳列棚の追加分のミニチェスト、玄関椅子等々の小物を同時進行で

やっつけながら、冒頭の椅子の構想を進めていきます。

 

                つかれるわあ〜〜〜〜。

 

 

【2018.02.09 Friday 22:04】 author : OYA-G | 作品 | comments(2) | trackbacks(0) | -
立礼卓納品

1月は野暮用が多く、正月休みも入れて16日間も木工を休んで

しまいました。

制作中の「立礼卓」は最後の追い込みです。

DSCN0611.JPG

同好の皆さんが作られている「バンドソー用サークルカット治具」

です。

治具は19mmのシナベニアをバンドソーのテーブルに合わせてカット

し(別に合わせなくても良いけど)、裏側の右端と手前側に10mm角の

レールをくっつけてあります。

最初に右側のレールをテーブルに合わせて置いて、徐々に前方に繰り出していって

基準になるカットラインを入れます。手前側のレールがテーブルに接触したら

ストップ。

ストップした位置から直角(厳密である必要なし)な線を引き、希望の半径

の位置(今回の場合直径280mmなので140mm)に真鍮釘の頭を飛ばした

ピンを植えます。ピンの太さは1mmなので植え込みの穴も1mm。

ワーク側の中心点に打つ穴は1.5mmにしました。

1mmではピンを差し込む時手間取ってしまいます。

あ、ワーク側の穴は完成時裏になる方に開けてくださいね。

要らぬお世話かもしれませんが、この手のミスは心理的

ダメージが大きいですからね。

 

DSCN0613.JPG

で、ランバーコアの端材を使ってテストカット。

うまくいきました。

DSCN0612.JPG

本番もこの通り。

この後カット面に鉋(南京)掛けして凹凸を均し、表側にボーズ面

を取って椅子の座板が完成です。

 

治具は邪魔になるので即刻ゴミ箱行き。取っておいても良いんですが、簡単に

作れるし、取っておいてもいつ使うかわからないで邪魔になりますもの。

DSCN0615.JPG

出荷待ちです。

メインテーブルは組み立て式。脇卓は分解できません。

棚板の下にメインテーブルの楔を入れて置く小さな引き出しが

隠れています。

椅子は重ねて置けるようにしました。

DSCN0625.JPG

納品時の写真。

DSCN0624.JPG

逆側からもう1枚。

DSCN0626.JPG

お道具をセットしてもう1枚。

え?テーブルの端っこ?

あ、これはですねえ、カーリーメイプルを嵌めてあります。

主たる目的はデザイン又は無用の芸、

従たる目的はせめてもの反り止め。

余り効果は期待できないとの声多数ですけれども・・・。

 

納品時、組立て中に施主様が「あの〜、私間違えてたんですけど、椅子は

3脚要るんです。席主と脇侍、後見人(普通師匠が務めるそうです。

ま、監視役又は検査官みたいなもんでしょうね。)で3脚です。

追加料金は払いますから、作って貰えませんか?」

「解りました。(最初に言ってくれよな〜〜)」って事になりました。

ゴミはまだ処理してないので、治具はサルベージできます。

でも、手間は余分に掛かるなあ・・・と、客には言えませんがちょっと

ブルーな気分です。

ついでという訳ではないんでしょうが、「香筒」も受注しました。

手持ちのが市販の安物なので、ちゃんとしたのが欲しいんですと。

「出来たら黒柿が良いです。」だって。

香筒?線香を入れて置く20角280長ぐらいの小物です。

私の専攻は家具であって小物じゃないんだけど、まそのうち

作ってあげましょう。

黒柿、探さなきゃ・・・・・。

 

             以上、立礼卓納品報告でした。

【2018.02.04 Sunday 06:30】 author : OYA-G | 作品 | comments(0) | trackbacks(0) | -
煎茶立礼卓

今年最初の仕事は「煎茶立礼卓」一式です。

お茶っていうのは基本的に畳敷きの部屋で正座してするのが

普通でしょうが、催事ものなど大人数の場合はテーブルと椅子による

供応をするらしいんです。

 

妹が永年煎茶をやっているんですが、膝関節を手術して正座が出来なくなったんで、

立礼卓を作るように命令されました。

調べてみたところ、馬鹿高い値段が付いています。

メインテーブルと脇机、丸座のスツール脚のセットで、安くて

35万強、裏千家(これは抹茶だけど)なんかは75万もします。

 

塗りで多いのは黒漆仕上げ、但し安い方は「漆風塗料」だと思います。

だって「本漆仕上げ]っていう奴が少し高い値段で売られていますもの。が

しかしまあ、こういう物はお師匠様が売るんでしょうが、30%ぐらいは

抜いてるんだろうね。

 

馬鹿高い裏千家の方はウレタン仕上げですと!!

 

例外なく板作りで、相欠きによる分解可能な構造になっています。

構造上かなりアバウトで、絶対に揺れ動くと思いました。

ほら、大工さんがよく使ってるべニアの簡易作業台みたいな奴ですよ。

板厚をどれだけ厚くしても、キッチリ動かない様にする事は出来ません。

 

漆の修行にもなるし、絶好のカモ(いや、お客様)が来たなあ、と思っていたら、

「お兄ちゃん、漆はいらん。なるべく安くして。材木も安物で良いし、ちょこちょこっと

作ってくれたらいい。安物で良い。」って言われてしまいました。

 

ちょっと挫折しましたが、まあ、これも修行の内です。

 

昨年末に荒木取りを済ませておいたので、年明けから取り掛かりました。

DSCN0597.JPG

で、これが一昨日の写真です。メインテーブルと脇机の脚部が組み上がっています。

脇机の方は分解できません。使わないときは花台にしてもらいます。

メインテーブルの方は長手桟3本を楔で連結するので、分解可能になってます。

楔での連結なら、組み上げた時ビクともしないのが自慢です。

DSCN0599.JPG

楔部分はまだ未完成ですが、この状態でがっちり効いています。傾斜角は11度。

あとは甲板と、簡単なスツールを作れば完成です。

塗装はお決まりの木固めエース+蜜蝋仕上げにします。

 

DSCN0605.JPG

この程度の物なら設計図は要りません。

こんなメモ程度で十分ですが、後日のために一応図面は残して置きます。

DSCN0606.JPG

後日のためっていうのは、これを見た妹のお茶仲間から爆発的な受注を

目論んでいるからです。

多分お魚さんが引っかかってくれるに違いありません。いや、そうなって

欲しいなあ・・・・なるよね、きっと。

 

だって、お師匠様から買う値段の半分だもんね。 漆(ボクチャンのは本格漆だもんね)塗り

でも、7掛けぐらいにはできるもんね。

だれかこの記事、読んでてくれないかなあ・・・。

小笠原に行ってきたいんだけどなあ・・・・・。

 

                          また今度ね。

【2018.01.12 Friday 21:31】 author : OYA-G | 作品 | comments(0) | trackbacks(0) | -
謹賀新年!!

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

 

さて、既に昨年の事となってしまいましたが、年の瀬も押し詰まる29日に

難航していたバービーちゃんの陳列用チェストを納品しました。

 

DSCN0576.JPG

納品前の記念撮影です。むこうの蛍光灯がまぶしいですね。

幾つか失敗を重ねながら、どうにか完成したって感じです。

DSCN0577.JPG

内部はこんな感じです。後背部は思いついて4mmのべニアに草色の

厚紙(0.5ぐらいかな)を貼り、その上から楮の皮を漉きこんだ美濃の

意匠和紙を張ってみました。

背板がウオルナットだと、何とも重い感じがするだろうと思って、

随分考えた結果ですが、意外にいけてるでしょ。

中に可動式の棚板が1枚仕込んであります。

DSCN0578.JPG

横から見るとこういう感じです。

今正面に見えているガラス(アクリルだけど)面は、本体に止めてあって

外せません。

DSCN0581.JPG

棚板と棚受けです。

今回の作品の基本的なコンセプトは、「ひい爺さんが片手間に作った

陳列棚」って勝手に決めてましたので、こういうややこしい事を

しなければいけなかったのです。

DSCN0580.JPG

後ろの縦框にこういう風に嵌まるんですが、ピンの角度と框に開けた

穴の角度がぴったり合っていないとこういう風に密着しません。

嘘だと思ったら自分でやってみてください。

DSCN0585.JPG

納品してバービーちゃんを並べてもらいました。

DSCN0587.JPG

棚にはキラキラ系の小物類。

DSCN0590.JPG

引き出しはこういう風にドレスを入れてもらいます。

でも、ドレスのお胸の部分が膨らんでるのは、どうやって作るんだろう。

恥ずかしいので聞けませんでした。

DSCN0588.JPG

しかしまあ、3人とも不細工な顔じゃなあ。

意地悪そうじゃし・・・。金持ちの娘の典型だよね。

 

30・31日は工房をかたずけて、刃物を研ぎ、機械のメンテをして

例年通りの年の瀬となりました。

 

2017年は漆と竹細工(これはブログネタ満載です。乞うご期待)

と麻雀がそれぞれ月に2日づつ、計6日間定期的に時間を奪ってくれたので、

木工の方は少しペースダウンしましたが、全体としては大層忙しい年になりました。

 

今年は手始めに「煎茶立礼卓一式」に掛かります。

今年も忙しい年であってほしいものです。

 

 

 

 

 

 

 

【2018.01.01 Monday 18:35】 author : OYA-G | 作品 | comments(2) | trackbacks(0) | -
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