OYA-Gの木工狂躁曲

タイトルは誤字・誤植ではありません。
こんな気分なんです。
致命傷!嗚呼・・・・・・・。

今作っているのは、先日納品した電話台の隣に置く本箱。

幅750、高さ1600ぐらいのサイズですが、上下2段に分割して製作しますが、

下半分が大詰めに差し掛かっています。

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両方の妻手側には厚13mmの鏡板を入れるんですが、溝切が終了した瞬間に

ミスに気づきました。

上下の桟は脚から2mm控えた位置に配置してあるんですが、桟の溝を切った

設定のままで、脚側の溝を掘ってしまったんです。

こういうミスは過去にもあったので、慌てることはありません。

すぐにサルベージ。

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こうやって一度溝を埋めてから、正しい位置に溝を切り直します。

埋めた木片は2mm分だけ残るんですが、脚を取った材の端材が残してあるので、

それと知らなければまず気づかれることはありません。

30分程時間をロスしましたが、この程度の誤魔化し、あ、じゃなかった、

修正は随分うまくなってきました。

全然動揺しないもんね。

 

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と、ルンルン気分で組み立てを完了しました。

で、次は組み上げたものを塗装しながら引き出し6杯を作っていくんですが、

引き出しの板を加工していて愕然としました。

 

下半分には2列3段に引き出しを配置し、文庫本を入れるように考えました。

写真は側板と文庫本ですですが、文庫本の短辺は105mm。

側板の上辺から5mm下がった位置に文庫本の背が来れば落ち着いて見えるでしょう。

だから、側板の幅は110mm。

 

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ほんでもって、前板は側板より2mm高く設定してあります。

 

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従って棚口の高さは112mm。綺麗に組み上がっているのが悲しい。

 

ということは、ということは・・・・・・・・。

 

そう、底板はどこに付くんだろう・・・・・・・・。

予定している底板は6mmのシナベニア。摺り桟から4mmの位置に溝を掘って

底板を配置するのが私の引き出しの標準仕様なんで、側板は120mmにしなきゃ

いけなかったんです。

ということは前板は122mmの高さが必要だったんです・。

ということは!!!!棚口の高さも122mm必要って事じゃないですか。

 

要するに、早い話が(ゆっくりでも同じことであるけれども)、この引き出しには

文庫本は入らないって事じゃないの。

じゃあ、何のために引き出しを作ったのよ。

施主様にも、「ここの引き出しには文庫本入れましょう。6杯もあるんでたくさん入りますよ。」

って言ってあるのに・・・・・・。

 

設計図を見直すと、設計段階から棚口高112mmになってます。

つまり、最初から間違えていたって事です。

 

昼飯も食わずに誤魔化す、じゃなかった、回復方法を考えましたが、どう考えてもダメです。

 

3時間考えて最初から作り直すことにしました。

幾つか回復法が無い事はないんですが、いずれも底板の保持強度に不安があるので

却下。10年持つかと言われたら項垂れそうな感じだったもんですから。

 

痛恨事です。丸々1週間の労力と、貴重な材料を浪費してしまいました。

 

北九州方面から緊急会議(飲み会ね)の招集が来てるんですが、そういう場合じゃ

無いような感じなんで、泣く泣く断りの返事をしました。

 

                          うな垂れて寝ましょうかねえ。

 

【2017.05.22 Monday 18:22】 author : OYA-G | 作品 | comments(2) | trackbacks(0) | -
電話台完成とアイドリング

電話台が完成しました。

と言っても4月25日の事ですから、もう1週間も前の事です。

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甲板の高さは少し高めの80センチ。甲板の3辺に「筆返し」を

付けてあげました。

引き出しの前板が周囲より少し薄い色なんですが、1~2か月で

馴染ん来ると思います。

この辺の色合わせは毎回頭が痛いですね。

 

引き出しの引手は思い切って小さくしました。

引き手だけがやけに目立つのはいただけませんものね。

 

左の縦位置の鏡板は嵌め殺しです。

 

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左サイドに扉が1枚。

 

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内部はこうなってます。

電話やPCのルーターが入ります。

配線穴は納品時に開けます。

 

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逆サイドはこうなってます。

 

続いて電話台の横に配置する本棚を作るんですが、ちょっと寄り道。

 

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1枚板の平面出しに使う治具です。

1枚板がすっぽ入る2X材の枠と、3mmのアルミのLアングルで作った

ルーターのレールで構成されてます。

 

そう、この間出てきたケヤキの板を削るための治具なんです。

切削自体はK君にやらせます。

 

仕方がないんで、脚部は私が作ります。

ええ、作りますとも!!

 

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左の8つがバターナイフ。材はチェリー。

右6本は「斧折れカンバ」ペーパーナイフ。

最初中央寄りの2本を作ったんですが、どうにも不細工なので

作り直したのが右の4本。

 

バンドソーで粗々の輪郭をカットしたら、あとは小鉋・南京鉋・切り出しナイフ

と、全て手作業なんで、これだけ作るのに1日半ほどかかります。

これは全くペイしないですね〜。

ま、家具を発注してくれた人におまけで進呈しましょうかねえ。

 

 

【2017.05.03 Wednesday 11:04】 author : OYA-G | 作品 | comments(0) | trackbacks(0) | -
これはいけませぬ。

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新しいデザインのスツールの、1回目の試作品を組んでみました。

前後の脚が左右に45mmずらしてあります。

工房から中国山地に20キロ程入った、江戸時代に栄えた街(ということは、

今は寂れているってことね)にある家具メーカーで見つけたアイディアなんですが、

横方向のブレに強いってことで、いつかトレースしてみようと思ってたんです。

 

座板は幕板から20mm浮き上がった位置にあります。

 

頭の中に浮かんだ内容をそのまま形にしてみたんですが、どうにも不格好でいけません。

どこがどういう風にいけないのかもよくわかりませんが、座ってみようという気になりません。

 

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気になる部分を少しづつ修正しながら図面の書き換え。

 

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で、試作品2号が完成。 座面の浮き上がりを20mmから10mmに、

30mm角だった脚は26X40mmに変えて外側をシェイプ。

長手方向を35mm伸ばして座面の幅一杯にしてみました。

 

大分お落ち着いてきましたが、今回の試作はここで休止します。

なぜかって?

美しくないです。

見た目の違和感や不安定な感じはあるんで、当初の目的には近づいているとは

思うんですが、それがどうしたって感じなんです。

 

要するに、初期のアイディアに囚われていて、身近な家具として使うレベルに

達していないです。

反省して出直します。

 

従って、受注分のスツール(一人掛け2脚+2人掛け1脚)は今まで通りの

シンプルなものにします。

4日ほど時間を無駄にしましたが、これは仕方ないでしょう。

 

 

【2017.03.26 Sunday 21:22】 author : OYA-G | 作品 | comments(0) | trackbacks(0) | -
ドレッサー完成とアイドリングタイム

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塗装して完成です。

塗装の標準仕様は、「木固めエース」2〜3回のあと「蜜蝋オイル」仕上げ

です。 木固めエースだけだと、乾燥後に表面が白けたように見えることが

あるため、蜜蝋オイル(みんなが蜜蝋ワックスって呼んでる、蜜蝋を乾性油で

湯煎したもの)でしっとり感を確保します。

 

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使う時はこうなります。鏡の前の窪んだスペースに、化粧道具を置いて

使えます。

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鏡はこういう風に下と左右の金具で固定しますが、下の2つは

キッチリとビス固定。左右は金具が動く程度にビスの締め込みを

甘くします。

 

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鏡をセットする前は金具をこのように外側に寄せて置いて、鏡を

入れてから幅を寄せて装着完了です。

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日曜日に施主夫婦が工房に受け取りに来てくれました。

自分としてはいくつか不満な点があったのですが、それなりに

満足して貰えたようで一安心です。

反省点を1つだけ。

甲板の手前15センチぐらいが、奥側に比べて色が薄いでしょ。

甲板は14センチ幅2枚と8センチ幅1枚の3枚で矧いであるんです。

3枚とも23センチ幅ぐらいの同じ荒材から取ったんですが、

手前の1枚だけがほんの少し色が薄いようには感じてたんです。

塗装前は気になる差ではなかったので、「ちょっと引っかかるなあ」

ぐらいの気分だったんですが、塗装を始めてビックリ。塗料の吸い込みが

全然違っており、色の差が拡大する方向に動いてしまったのです。

今までにもこういうことはありましたが、ここまで差が付いたのは

初めてです。 油断大敵じゃねえ・・・・。

 

次回作の木取りのタイミングが悪く、シーズニングの期間が足りないようなので

2〜3日の空白期間が出来てしまいました。

 

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次回作はこれ。前足と後ろ足が左右にずれた、不思議な構造のスツールです。

模型はずんぐりしていて不格好なんですが、寸法を修正して華奢なフォルム

に仕上げるつもりです。

受注したのはスツール2脚と、幅85センチの2人掛けのベンチ型スツール1脚

なんですが、それぞれ工房でキープする分を1脚づつ余分に作るので

計5脚を作ります。

 

続いてチェリーの本棚と電話台。これはペアで作ります。

 

そのあと期待?の人形用ショーケースです。 ま、4月後半ぐらいから掛かる

事になるでしょう。

 

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アイドリングタイムを使ってこんなものを作ってみました。

これは何かというと、スライド丸鋸の集塵用BOXです。

工房移転前から構想していたもので、専用の集塵機まで買ってあったんですが、

何となく手が廻らなくて、今日まで作れなかったんです。

作れなかったのは、効果に確信が持てなくて、ダメだった場合は時間を無駄に

しただけに終わる訳で、そのことが恐ろしかったって事もあるんです。

効果については次回報告します。

 

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こんなものを買いました。「皮切り包丁」です。

刃先角を修正し、全体に少し湾曲した刃にしながら研ぎあげ、

 

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鞘を作ってあげました。

鞘と、柄の仕込み口周辺には布着せして漆塗り仕上げにします。

鋼は安来鋼青2号。見かけは貧弱ですが、よく切れます。

 

これは螺鈿の時、貝を切るのに使います。

【2017.03.14 Tuesday 08:45】 author : OYA-G | 作品 | comments(2) | trackbacks(0) | -
ドレッサー途中経過

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製作中のドレッサーの途中経過です。

脚を繋ぐ幕板に乗せて、開閉機構のチェックをしています。

真ん中の切り込みの部分が開閉できるようになっていて、使った後は

こういう風になります。

 

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甲板の厚みは20mm、切り込み位置から30mmの所に8mmの丸棒を仕込んで

あります。可動部側(鏡の付く方)はキッチリの径で接着固定、反対側は8.5mm穴に

してあります。

ぴったりの位置に正確に垂直な穴を開けるのはなかなか難しいです。

治具を使っても、2〜3度練習してからでないと上手くいきませんね。

 

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開いた状態。

横方向に渡した桟の向こう側に27度のテーパーが切ってあり、

ストッパーになっています。

ストッパーの桟は甲板下部から5mm控えた位置になっており、3mmの

鏡が付いても桟には当たらない様にしました。

と思っていたら、鏡の業者に電話で確認したら、取り付け金具の厚みが7mm

位あるとのことで、どうしようか悩んでいます。

今悩んでも仕方ないので、現物が到着してから考えます。

最悪の場合作り直しでしょうね。

 

その他の部分は引き出しを含めてすべて組立て寸前まで進んでいます。

初めて約束より早く出来上がりそうです。

 

     

【2017.03.01 Wednesday 10:49】 author : OYA-G | 作品 | comments(4) | trackbacks(0) | -
明けましておめでとうございます。

皆さん

明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。

 

例によって更新に間が開いてしまいましたので、12月のまとめから。

 

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麻雀テーブルを作り変えました。

 

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変えたのはこの部分。

右が最初の脚部ですが、テーブルトップが左右に揺れるのです。

理由はよくわかっていませんが、イライラするので思い切って作り変えた次第です。

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小さなテーブルトップを付けて、ちょっとした物置に使って貰います。

捨てるのは癪ですものね。

 

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「おむすびコロリン子供椅子」(=シンプル式)5脚完成。

注文があったのは一番後ろの背の高いもの1脚なんですが、1脚だけ作るのはつらい

ので、一度に5脚作ってしまいました。 4脚は在庫です。

 

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これはまあ、室内物干しですね。使わないときは折りたたんで厚み20mmで収納できます。

脚を引っ張っているのは2mmのワイヤーと小さなターンバックルです。

 

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高さ1400のハンガーラック。

 

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こういう細工をするから時間が掛かるんですよね。

でも、この部分を単純に仕上げたのでは面白くないんですよね、OYA-Gとしては。

年明け一番に塗装して納品します。

 

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というわけで年末31日の工房です。あちこちに散乱していた端材などを全て捨て、

大掃除をし、鉋や鑿の研ぎを済ませ、自動と手押しの刃の交換を済ませて、2016年の

仕事納めとしました。

 

年明けからは、工房移転以来の課題だった、「作業台三郎」に掛かります。

 

 

【2017.01.03 Tuesday 11:17】 author : OYA-G | 作品 | comments(4) | trackbacks(0) | -
椅子6脚完成と小物たち

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自宅のダイニングの椅子が壊れたので、新しく作りました。

4脚は背もたれの低い、背筋をまっすぐ伸ばして座るタイプです。

内2脚は座編み(いつものサイダ式です)、2脚は板座としました。

板座にしたのは、キッチンの上の収納に物を出し入れする時の

踏み台にする為です。

でもこの4脚は、まあ予備ですね。

常時使う2脚は背もたれの高い、8度だけ後ろに寝かしたタイプです。

ちょっとだけふんぞり返る?事が出来ます。

置いた時にはこのタイプで揃っている方が見栄えはするんですが、

加工が煩雑なので6脚全てという訳にはいきません。

お代もきっちり頂きましたよ。自分の口座からだけどね、フン!!

 

椅子とのマッチングが悪いので、テーブルも作り変える所存です。

 

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椅子が終わったので、気になっていた小物を一気に片付けます。

先ずはまな板4枚。(ピンボケじゃなあ)

自宅で何枚か使ってきましたが、たまに使用中に反りやヨレが出ることがあるので、

最近は専らこの形(端嵌め付き)に落ち着いています。

1枚は自宅用、2枚が行先決定済み、残り1枚は予備の在庫です。

 

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これは何でしょう?5つ分の小さな部材が並んでいますが、大体の形はわかりますよね。

 

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こういう物になりました。

実はこれ、バターケースなんです。 バターを普通のプラケースに入れて冷蔵庫

に入れておくと、不必要に硬くなってパンに塗りにくくなりませんか?

こいつに入れておくと、適度な硬さが維持できるんです。(っていう話です)

何かの雑誌に載っていたんで、前から作ろうとは思っていたんです。

サイズは普通に売っている100gの細長い奴用です。包装紙は全て剥がして、

裸で入れて使ってください。

暫く自宅で実験的に使ってみて、結果良好ならマーケットリリースします。

 

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まな板を作った端材で、大きなカッティングボードを作ってみました。

バンドソーでザクッと形を切り出して、あとは鉋数台を駆使して仕上げ。

今後の端材利用のために試しに作ってみました。

もう一工夫すれば物になると思います。

ま、これは冗談の部類ですけれども。

 

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シンプル式(わかるよね)子供椅子5脚。

背の高いのは行先決定分。残り4脚は在庫分です。

 

2年ほど前に勤め先の娘の出産祝いで進呈したんですが、2人目の子供が出来、

よちよち歩きになってきて、兄弟で取り合いをしているっていうんで、最初の子供

用に少し大ぶりなのを作ります。

いえ、これは進呈するわけじゃあありません。何人かでお金を出し合ってプレゼントに

してもらいます。

「おむすびコロリン 子供椅子」って名前にします。

 

え〜〜と、それから、在庫しておいた「斧折れ樺」でバターナイフとペーパーナイフ

をそれぞれ10本ずつほど作ろうと思っています。

 

これが今年の最後の仕事かなあ・・・・。

 

 

 

【2016.12.05 Monday 09:22】 author : OYA-G | 作品 | comments(2) | trackbacks(0) | -
ベッド完納、什器備品系に向かう

1週間前の事ですが、頼まれていたベッド3台の残り、ダブルベッドが

完成しました。

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仮組みは、工房内ではスペースが無いので、工房奥の6畳の和室でしましたが、

ベッドを置くと残りのスペースは殆どありません。

ベッドっていうものは、6畳とか4畳半とかいう日本的な間取りとは相いれない

物だということが解りますよね。

 

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K君(じゃなかった、サマ)の自宅の10畳ほどの洋間に納品。

ま、何とかサマになったようです。

先に納品したシングルと違って、主要構造材はメイプル。

私とはちょっと趣味の合わないK君。松材のダイニングテーブルやら、2Xの

食器棚やらを作らされましたが、その彼もメイプルのしっとりした気品のある

肌触りに魅了されたようです。

30代になってようやく人間らしい美意識を獲得し始めた様です。

 

ベッドは家具としてはあまり面白みのない(作り手としてって意味よ)家具では

ありますが、躯体が大きいので「つくったぞ〜〜〜」感は味わえます。

そういう意味では「1段落」っていう達成感は味わえました。

 

次に作るのはちょっとイワクつきのダイニングチェア6脚なんですが、

事前に木取りをする暇が無かったので、2週間ほどは什器備品・小物系に

逃避します。小休止って奴ですね。漆の宿題もせんといかんし。

 

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で、ベッドを作った時の端材を使って、簡単な3段の棚。サクッと1日木工。

構造部はタモ、棚板はダブルベッドの簀の子材の切り落としです。

捨てるほかにないと思える材料で何かができると、得したみたいな気分になります。

 

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漆の作業スペースに収まりました。

あれこれと道具・材料類が増えてきてその辺に放置していましたが、あまり見苦しいと

ある日突然国外退去を宣告されそうなので・・・・・・。

一番下の段は、使用頻度の少ない道具や、材料類。2段目は研磨用の砥石や薬品・油など。

一番上はヘラや刷毛など、常時使う物っていう分類です。

一番上に3段重ねの箱が見えていますが、これは主として刷毛やら混合用のヘラやら

といった、比較的短い道具を入れて置くものです。これも1日木工。

 

布着せして朱漆仕上げにします。ええ、これも漆修行の教材なんです。

もう1セット、ヘラ用(長め)の3段重ねも製作中です。

次々と教材を増やすので、収拾がつかなくなる可能性が出てきました。

 

【2016.09.25 Sunday 02:56】 author : OYA-G | 作品 | comments(2) | trackbacks(0) | -
取りあえず2台完成!!

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K様からのご無体なBED3台を受注させられてしまいましたが、あれこれ考えて

こういう構造にしました。 オクトパスベッドって呼んでくださいませ。

 

ベッドの場合は、搬入や部屋間の移動などを考えると、分割・組立て自由が必須条件

となります。

また、弊工房の機械設備だと、正確な加工を期すなら長さ1800ぐらいまでが限界です。

更に、材料費の節約という重要な任務もあるので、あまり使い道のないタモを使いたかった

んですが、困ったことに長尺材は全て使い切っており、1600ぐらいが限界でした。

そういう訳で、ヘッドサイドと足元側に距離を稼ぐためのベンチ様の台を設置し、

それを1600の幕板で繋ぐ構造にしてみました。

 

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メイプルを使う(タモはシングル2台分しか取れません)ダブルベッドの方は、材料は

充分にあるんですが、作業を簡略化するために同じ構造にします。

シングル2台で工程を決めながら作業し、ダブルの方は何も考えずに楽をしようと

いう魂胆です。

 

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組立てたヘッドサイド部分です。

組み立てが始まったので、施主を呼び出して塗装をさせてあげました。

最初、塗装無しで行こうと思ったのですが、手垢なんかが付いて滲みになる恐れが

あるので、思案の挙句「BEE WAX」にしました。

蜜蠟を米糠オイル(「きぬか」って商品名)で湯煎したものです。

手持ちの蜜蝋はオイルとの混合比が難しく、難航しましたが、どうにか塗れるレベルに

漕ぎつけました。お騒がせしましてすみませんでした、ISUAKIRAさん。

いや、それは良いんですが、施主君、塗布中にとんでもない事を始めました。

何と与えておいたプラスチックのヘラを放り出して、素手で塗りたくっています。

「いや〜〜、これは良いですわ。体温で蠟が溶けるんですかねえ、どんどん吸い込みます。」

「靴のオイルなんかも手でやると具合が良いんですよね。」

なんて言いながら、楽しそうにやってました。

 

施主君のやり残しを後で真似してやってみましたが、確かに良いです。

作業スピードは、へらでやるのに比べると2.5倍ぐらいに上がります。

手がベトベトして気持ち悪いですけど。

 

このパーツを見た施主君

「あ、これだったらベンチも出来ますよね、簡単に。」

「え?ベンチ?いやいやいや、もうタモは無いんで、出来ません!

 絶対できません!!堪忍してちょうだいな。」

 

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仮組みしてみます。

このあたりからは、現物合わせをしながらの作業になります。

設計寸法は重要ですが、最後の所は現物合わせでないと、ミリ単位の加工誤差を

クリアできません。何度やり直したことだろう・・・・。DSCN0285.JPG

簀の子の枠です。1台のベッドに2個使います。

 

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簀の子板です。HCで売っていた最安値の集成材無塗装の床板の、噛み合わせ部分を

落として使います。

本当は無節の桧材を使いたいんですが、予算上そういう訳にはいきません。DSCN0289.JPG

で、昨日こういう姿で完成しました。 あと1か所、仕掛けを作るんですが、それは

納品時、組立て設置完了時に見てもらいましょう。

 

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簀の子は外郭の構造部から3mm落としてあります。

これはミスではありません。意図してやった事ですから、その辺誤解のないように

お願いします。

 

8月7日から加工開始して27日に完成です。途中7日間も休んでしまいましたので、

実働2週間ということになります。

 

次はダブルベッドに掛かります。

 

ところで、この夏に始めて経験した珍事というか、不思議な変化。

 

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工房の必需品、虫(蚊)除けグッズで、他に外作業時に使うスプレー式の塗布剤を

使っています。

これだけ使ってもちょっとした油断であちこち喰われて難儀してました。

そもそも工房のあるエリアは、田舎の田園地帯で、蚊のメッカみたいなところ

です。

ところが、不思議な事に今年は新しい交換用薬剤の試運転で1回使っただけ。

その後蚊は全く姿を見せず、お高い交換用薬剤が無駄になりそうです。

どうしたことなんでしょう?

思えば・6月から7月にかけて、この地方にしては珍しく豪雨に見舞われ、

低い土地の冠水や河川の氾濫(小規模)が数度ありました。

蚊の発生時期だったんで、ボウフラが流されてしまったんじゃないかしら?

ボウフラが居なくなれば、次の世代も生まれてこないわけで、短期間に世代交代

しながら爆発的に増えていくはずが、細々と血脈を繋ぐのに精いっぱい、みたいな

事になってるんじゃあないかしら?

蚊族、とりわけ弊工房周辺を本願地とする獰猛で俊敏なやぶ蚊族にとっては

難儀な夏であったろうと推察するものであります。

 

                 ・・・・・・合掌。

 

 

 

 

 

【2016.08.28 Sunday 06:29】 author : OYA-G | 作品 | comments(5) | trackbacks(0) | -
最近の仕事?!

更新が滞ってしまってスミマセヌ・スミマセヌ。

夏大好きのOYA-Gとしましては、夏の遊び(釣行じゃね)やら、

馬鹿爺どもとの麻雀やらで忙しく、そのうえ月2回ある漆教室と

その準備・宿題もあるし、肝心の木工も納期が押しているわで、

殺人的な忙しさだったんです。

更に、今年なぜか好調のカープのテレビ観戦にも熱が入るし、オリンピック

もあるし・・・・・。

ついつい、ブログの更新をサボってしまった訳であります。

 

釣行やらは、写真さえ押さえておけば良いブログネタにはなるんですが、

釣行中は釣りに夢中で写真なんか撮る暇はありません。

今年は山陰沿岸部は異常な高水温で、岸廻りは全く釣果無し。

いつも入れ食いの岸から10m、水深3尋の秘密ポイントは、岸の岩場が

海に伸びた岩礁地帯で、カサゴとアコウの宝庫なんですが、2日粘って

小さなカサゴが1匹。当たりも殆どなくって散々でした。

その代わりかどうかしれませんが、普段絶対にそんなところにはいない

マゴチが釣れちゃいました。

掛かった時は何が釣れたか解りませんでしたが、強烈な引きが連続し、

仕掛けが切れるんじゃないかとヒヤヒヤしながら上げてみたら40センチの

マゴチだったのでびっくり。

民宿のおばちゃんにマリネにしてもらって喰いましたが、こういう経験は

始めてデス。

一体、日本の海はどうなるんじゃろうか。他人事ながら心配じゃなあ。

 

と、遊び呆けていただけでなく、木工も酷暑に負けず頑張ってます。

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まずはこれ。 キッチンワゴンです。武骨な作りになっていますが、これには理由が

あります。

 

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 普段はこの位置にあります。左奥のスケルトンの食器棚とのマッチングが必要です。

 

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場合によってはこういう位置で使われます。

 わざと武骨に作ったテーブルに負けない存在感が必要と思い、各部材の厚みやら

 は、本来私好みの寸法からいうと2段階ぐらい上げてある感覚です。

 

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トップはこういう風に取り外し可能です。真ん中にタイルを配して、鍋料理の時の

下敷きに使えるように。

本当はタイルなんかいらないんですが、そこはほら、イメージってもんがあるでしょ。

 

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トップを取り外した状態。

引き出しはインセットで、最初左右2枚に分割の予定でしたが急遽1枚に変更。

ずんぐりして美しくなかったから・・・・。

引き手はいつもの銀杏型ですが、メイプルの真ん中に紫檀をサンドイッチしてポイントに。

 

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引き出しの中。 真ん中の仕切りは8mmのメイプルの板を2mmのメイプルにくっつけただけ。

可動式です。

 

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これは何だかわからんじゃろう。 受注以来2年弱、一番難航したものです。

これは外枠。

 

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こういうパーツが内側にセットされます。

 

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 これを見れば納得?? そう、色鉛筆のスタンドです。

全500色。一時全国紙で盛んに広告していた奴です。

こうしてみると壮観ではありますなあ。

 

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下側3列4段、上3列3段で、1つだけ残った区画にカラーリスト20枚が置けます。

スタンド部分は奥側に10度寝かせてあります。

 

鉛筆の太さは8mm。 間隔を1mm空けて正確に25本の半円の溝を切る方法論が

見つからず、ズ〜〜〜ッと考え続けていましたが、鉛筆が入ってきたケースの、プラの

下敷きを流用することで問題解決。

悔しいですけど、いつまでも放っておく訳にもいかないので、泣く泣妥協しました。

 

しかしですよ、こういう物って、努力に見合うお代を頂くっていう訳にはいかないんで、

ちょっと複雑な気分になりますなあ。

 

いやいや、次はもっと困った大物が控えていました。

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 これはシングルベッド2台分の構造材です。 向こうに立ててあるのは長手の幕板やら

補強材。

まだ座面になる簀の子やら、その受けなんかの部材は揃っていません。

 

更に一難奥の窓際に立てかけてあるダブルベッド用の部材群があります。

これはかっての「弟子兼奴隷」K君の、いや、K様のオーダー分です。

シングルベッド2台と、ダブルベッド1台併せて、片手万円プラスで上げろっていう

ご無体なオーダーです。

「いや、解ってるんですけどお、我が家にはお金がなくって。でも、ベッドは必須なんです。

 今は和室に寝てるんですが、その部屋は漆喰壁に塗り替えたいんで、2階の洋間に

 ベッドを置かないと工事に入れないんですよ。」

「いや、君なあ、じゃなかったアナタねえ、材木代いくら掛かると思ってんの?

 タダじゃないんだよ。金具代やら塗装もお金が掛かるのよ。俺が年金生活者になってるのは

 知ってるでしょ?ちょっと無理が過ぎるんじゃないの?」

「いえいえ、解ってますワカッテマス。でも、お金が無いんです。曲げてお願いできませんか。」

「わたくしからもお願いします。我が家は貧乏なんです。」(妻)

 

「まあ、お前んちが貧乏な責任の一端は俺にあるって言いたいのは分かってますよ。

 良いよ、やりゃあ良いんだろ、やりゃあ。」

 

と、啖呵を切ったのが運の尽き。やりますよ、後ろ指をさされない程度には・・・・

・・・・・・・ふんっ!!

 

 

【2016.08.12 Friday 18:06】 author : OYA-G | 作品 | comments(2) | trackbacks(0) | -
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