去る5月10日に、またまたやってしまいました(既報)。
その日はかなり酷い鼻風邪をひいており、普段余り薬は飲まない
のですが、かなり強い薬を飲んでいました。
身体もだるく、「ちょっと気になる所をやっつけたらすぐ帰るから。」と
いうので秘密基地へ。
眠くなって、集中力が散漫になる薬だということは解っていたの
ですが、ちょっとだけなら大丈夫と軽く考えていたのがいけなかった
ようです。
前の日ルーターの溝きりBITを当ててキズになった部分に埋木を
しようとしていました。
キズのサイズは5mmX15mm位、小さな直方体を作って埋めて
あげようと、先ずは埋木作り。
よせば良いのに1寸鑿で削ろうとした部材が動いたのです。
で、薬指の先を突き、返す刀で中指の先っぽを引っかけた訳です。
鑿で付いたキズはそれ程痛くありません。 滅菌ガーゼを当ててタオル被せて
病院へ。
水でジャバジャバ洗い直して縫合。 神経ブロック系の麻酔で痛みは
無し。縫うときの圧迫感さえ感じませんでした。
縫う前にキズを開いて眺めていたお医者さん、「お〜、半分ぐらい
いってますねえ、もう少しで飛ぶところでしたね。」 ですと。
5月20日に抜糸、写真は都内某所のビストロ。 5月29日の写真です。
中指の方のキズは殆ど見えません。
薬指の方はキズから先が痺れています。
キズ自体はすぐに元通りになると思うのですが、しびれは当分続く
と思われます。
そのビストロで注文した鳩のグリル。 当然ですが頭も付いてます。
ここのメニューでは一番高かった。
退職する娘にご苦労さんということで連れて行ったのですが、
「最初に主賓が頭を食べないと他のものが手を付けられない。」というと
本当に食べちゃいました。 大胆な奴です。
「脳みそと頭蓋骨がホコホコして美味しい。」ですと。バルバロイめ。
残骸です。
フォアグラのパテ。 上に掛ったソースが邪魔なのを除けば美味しかったです。
現在の状況。 中指は完治、感覚も戻っています。
薬指、じゃなかった、お姉さん指の方はキズから先の部分が痺れたまま。
皮は固くなっています。この硬くなった皮がむけると、多少ましになる
でしょう。
ところで、木工を始めてから今回で3度目の怪我です。
しかも、全て手に集中しています。
なぜ、怪我が多いのでしょう?
日頃色々いっていますが、どちらかというと慎重な性格ですし、
車での事故も怪我をしたり救急車のお世話になるようなのは経験が
ありません。
この間の自転車での出会い頭の衝突が一番大きな交通事故
なのです。
「真剣に考察する」 とタイトルしましたが、実は幾つか気がついている
事があります。
1. 痛みに対する恐怖感というか、痛みを嫌う感覚が希薄な性格なのかも
しれない。
「 痛いのはその時だけ。 痛い時期が過ぎれば、痛みを正確に
思い出すことはできない。」 と思っているのです。
そう思い出したのは、小学校の低学年から。
それ以来、どんなに痛くても「今だけだから」と思ってしまいます。
2. キズに対する嫌悪感が殆ど無い。
多くの人はキズを見るのを嫌がります。
2枚目の写真を写した時も、全員目をそむけていました。
私の場合は、むしろ詳細に観察したいタイプなのです。
自分のでも、他人のでも。
3. 刃物に対する恐怖感が少ない。
恐怖感どころか、良く切れそうな刃物は美しいと思う。
4. キズの治りが早い。
木工を初めて最初にやらかしたキズの時、担当の形成外科医が驚いて
いましたが、常人の半分以下の期間で直るようです。
このことは、子供の時から自分でも気付いていました。
それくらいかなあ? あ、そそっかしくて、スピード最優先!!という
性格も災いしてるんですよ、当然。
だからといって怪我をしても良い訳じゃありませんよね。
工房の入り口に 「 怪我は痛い!怪我は怖い!怪我はしないぞ!」と書いて
貼っておきましょう。 見ないかもしれないけれども、おまじないです。