う〜〜〜ん、忙しかったですう〜〜〜。
10月初旬から今月初めにかけて、行事が目白押しでした。
10/8〜12 佐賀・小倉方面周遊
10/13 毛細管腫瘍摘出手術
10/14〜18 手術の傷のため木工は不可。漆に沈没
10/18・19 漆教室・抜糸
10/27 麻雀
10/28〜11/1 沖縄方面周遊
11/5 三木金物祭り
何と1か月足らずのうちに19日間も木工を休んでしまったのです。
これだけ休むと、身体がなまってしまって思うように動きませんね。
3月に漆修行を始めてから、木工の方がなかなか進みません。
それまでは9時前に工房に入って、5時に切り上げていましたが、
夕食を挟んで漆の練習をするので、4時前には切り上げる様になりました。
この1時間少々が随分効いているようで、仕事がはかどりません。
そうかって言って、身体は前よりきついのです。
普段は漆は1時間半ほどですが、場合によっては食後3時間以上掛かる
時もあり、夕食後は飲んだくれて早寝していた頃より格段に疲れて
しまいます。
そういう訳で、話題はたくさんあるのですが、PCに向かう時間がなく、
BLOGの更新もままならなかったのです、いえ、言い訳です、すいません。

今日の御題はこれ。
瞬間接着剤と硬化促進剤、ランダムサンダーです。
10月の佐賀・小倉周遊の折り、大川の材木店に行ってきました。
工場を見せてもらっていたら、兄ちゃんがテーブルトップに何やら液を付けて
サンダーでこすっていました。
「これはどういう作業ですか?」
「いや、小節なんかの割れやらの補修です。瞬間接着剤を垂らしてサンダーで
均してるんです。触ってみてください、完全な平滑面になってるでしょ。」
「お〜〜〜、ワンダフル。これはすごいや。」
その晩小倉に移動して、木工仲間との飲み会の席でこの話をしたら、
「あ、取り切れない逆目掘れにも使えますよ。」とシンプルさん。
な〜んだ、みんなこういう事をしてたんだ。そういえば硬化促進剤の
取説に「肉盛りの場合は・・・・・」て書いてあります。
知らなかったのはひょっとしてオイラだけ?
サンディングは専ら手でやっていたので、片手タイプのサンダーは持っていなかった
ので、モノタロウでゲット。 エアーサンダーの方が使い勝手がいいのは分かっているんですが、
私のショボいコンプレッサーでは騒音に耐えられないので電動式にしました。

ヒコ生えなんかの小さな節ですが、多くは中心部に小さな芯ヒビがあり、これは
幾ら鉋を掛けてもヒビが無くなることはありません。

チェリーの場合はこういう部分があります。 内部に出来た小さな空洞を樹脂を分泌して
埋めようとした跡でしょうが、樹脂量が足りずに少し疎になっており、触ると微かな
窪みが感じられます。

こういう部分は小節の前と後ろで逆目になっており、鉋ではなかなか逆目が取りにくいです。
今までは「しかたがないなあ。」と諦めていたんですが、一気に解決しました。
もっと大きな節の補修も出来ます。
これも材木屋の社長に教えてもらった方法ですが、そのうち実際にそういう場面に
遭遇したら報告します。

おまけはこれ。漆道具です。
左2本は蒔絵の時に金粉やらを撒くのに使う葦の筒で、片方に薄い絹の布を張ってあります。
大きな筆は周りに飛び散った余分な金粉(銀粉)を回収するのに使う筆。箒みたいなものです。
その右2本は漆の周辺の金粉を漆の上に掃き寄せる筆。
続いて絵筆。 その右は金粉を掬いとるサジ(銀製)。上のは金粉の包み紙を押さえておく
ミニ文鎮。 そして純金の粉(これは「平目」っていう、金粉を平らな形状に押しつぶした
もの。)
これで都合2万5千円強です。
漆って高い遊びですよね。

悔しいからって訳じゃないけど、こういう物を作ってしまいました。
HCで3mmのアルミ棒(¥240/m)を買ってきて、ペンチで適当な長さに切って、アンビルの上で
トンカチで叩いて製作。
左はさっきの「サジ」。 見てくれは劣るけれども十分に使えます。原価は30円強?。
さっきの銀製のは3千数百円。あなたはどっちを選びますか?
その右は沖縄に行った時「琉球漆体験工房」で使っていた金属製のへら。
「堆錦」っていう沖縄特有の漆工芸で、葉脈なんぞの窪みを付けるのに使います。
先端は薄くなっていますが、刃が付いていないので力加減で強弱をつけた溝を
つけます。 使うことは無いんだろうけど、忘れないうちに製作。
その右は、一番右の「葦」の筒の内部を削る道具。
和竿の内側を削る道具みたいなものですが、相手がヤワな葦なので、こっちもヤワな
アルミで十分です。
木工?チンタラチンタラですが、椅子6脚の内4脚まで完成しました。
残り2脚ですから、あと1週間ほどで完成でしょうね。
頑張りまっす!!