OYA-Gの木工狂躁曲

タイトルは誤字・誤植ではありません。
こんな気分なんです。
ガラス修正器昇天するのこと

DSCN0428.JPG

8年ほど使い倒した「ガラス修正器」の切れが極端に落ちてきました。

焼結ダイヤモンド砥石で、砥石の修正専用なので独特のパターンの溝が切って

あります。

シャプトンってメーカーのもので、購入価格は1万6千円だったと記憶しています。

こいつを入手してから砥石の修正が格段に速くなって、重宝していました。

それまではHCで売っている安物のダイヤモンド砥石を使っていましたが、

1/3以下の時間で平面が出せるようになったんです。

砥石の平面修正で時間が掛かると、研ぎに回せる時間が減るのでストレスが溜まり、

研ぎの作業が億劫になったりしますので、随分助けられました。

 

ここ半年ほど砥石の修正に時間が掛かるようになっていました。

私的にはそこそこ高価な物なので、我慢していましたが、思い切って買い替えようと

思いましたが、シャプトンの「ガラス砥石シリーズ」が販売中止になっており、

同じメーカーの新作の修正器は5万前後もする値段で売られています。

 

しがない年金生活者にはこの値段は出せません。

こういう時には「曼荼羅屋」に相談するに限ります。

 

「シャプトンのガラス砥石シリーズの修正器を8年使ってきたが、切れ止んだ。

 <空母>って奴があるらしいが、高すぎて手が出せん。何とかしてくれ。」

「<空母>はお勧めいたしかねます。高いからって長持ちするって訳じゃあないんです。

 ここは<なおる>で行きましょう。 電着ダイヤモンドじゃなく、研磨剤を使う鋳物

 で、平面の減りも予想外に少ないです。価格もお手軽です。」

ということで、「なおる」君が送られてきました。

 

DSCN0429.JPG

いかつい溝で幅広。荒目と中目の研磨剤に、曼荼羅屋が付けてくれた仕上げ砥石用の

極細目の研磨剤がセットです。

 

DSCN0430.JPG

 

ついでに砥石も#1000・2000・3000を1丁づつ。

これでドレッサーで頂いたお代が佐世保方面に移動してしまいましたが、

それはまあ、致し方のない事です。

赤ちゃんのミルク代を出さなきゃあいけない身分でもないので、笑って

やり過ごせます。

 

DSCN0431.JPG

使用後30分の状態です。全体に錆が浮いてます。

#1000〜#3000の砥石は「中目」の研磨剤で、砥石を下に置いて、修正器を

手に持って擦りますが(私の場合はってことよ)、修正器が重いのがちょっとした

難点ですかね。但し、擦り合わせの時間は極端に短いので我慢できる範囲内です。

 

DSCN0439.JPG

この写真じゃあ解らないけれども、全体に研磨剤の細かい傷が出来てしまいます。

写真に写っている黒い擦り跡も残ってしまいます。

曼荼羅屋の親爺は極細目のパウダーで仕上げろっていうんですが、この傷を消すには

駄目になりかかっている「ガラス修正器」の方が早いです。

死に掛かっていた道具が新しいミッションで甦るのは、何とも気分の良いものです。

 

取りあえず問題解決です。

DSCN0441.JPG

引き続き前回のスライド丸鋸の集塵BOXの結果報告です。

こういう風にセットします。

BOX内には幾分の屑が残り、時々掃除する必要があるので、テーブル甲板への

固定はL字型の部材を蝶型ボルトで固定し、簡単に取り外せるようにしました。

スライド丸鋸自体のメンテにも、簡単に着脱できることは必須条件です。

DSCN0442.JPG

今まではこの部分に「なんちゃってサイクロン」を繋いで使っていましたが、集塵率は

半分以下って感じでした。

周辺に切り屑が散乱して、どうかすると日に何度も周りを掃除していました。

多分ですが、舞い上がった屑を大分吸い込んでいたと思います。

排水パイプはBOXの向こう側の集塵ダクトに差し込んであるだけです。

 

DSCN0437.JPG

試運転の結果です。20センチ幅の材を30カットした状態。

フェンスの手前には多少屑がありますが、フェンス奥側は殆ど屑がありません。

 

DSCN0435.JPG

逆サイドも同様です。

感覚的には95%以上の集塵率だと感じています。

 

予想以上の集塵効果で、びっくりしました。

BOXがあると、気分的にはあまりすっきりしないんですが、この結果なら

文句はありません。

気分の方はそのうち慣れてくるでしょう。

 

 

DSCN0443.JPG

今日から変形スツールの試作に入りました。 脚部はこんな感じ。

DSCN0444.JPG

妻手側の桟は脚と、相手側の幕板につながっています。

妻手幕板を脚上部に20mmかさ上げし、側に座板が乗ります。

DSCN0445.JPG

 

正面から見るとこんな感じです。

細部の意匠的な加工は明日かな。 大体想定通りの仕上がりには近づいて

いると思います。

狙っているのは、左右にずれた脚部の違和感と、浮いたように感じる座面の

不安定な感覚です。好き嫌いはあるでしょうけどね。

ワタクシとしては、四角四面の物ばかりは作りたくないし、かといって曲線だらけ

だったり、絵画的装飾には全く興味が無いので、こういう不安定な外観の物も

作ってみたかったんです。

 

【2017.03.15 Wednesday 17:08】 author : OYA-G | 刃物と研ぎ | comments(2) | trackbacks(0) | -
「福名人」??
 きのう貰った道具の内、平鉋の刃を早速いじってみました。

写真箱 045.jpg

今回は全体の状態を見るのが目的なので、とことんはやっていません。
裏の状態が悪そうだったので、ざっと裏押し。 ほぼベタ裏になっており、
鋼はあと3cm位しか残っていません。 左右の部分が裏出しが悪く、少し
だれています。
アワアワになっているのは錆び落とし剤です。
細書の印象どおり、錆びは軽度で、鋼を浸食する程にはなっていません。

写真箱 046.jpg

鎬面は明らかにグラインダーで擦った跡があり、ダイヤモンド砥石でざくざく下ろし、
#1000で仮に研いでみましたが、綺麗な面が出ます。
こちら側も左右がだれていました。
多分所有者の死後、誰かがグラインダーで研いで使っていたと思うのですが、
よくもこの程度の損傷で済んだものです。

写真箱 047.jpg

錆び落とし剤に一晩漬け込んで、今朝の状態です。銘は「福名人」と読めます。
左に作者名の刻印。 富士山と帆掛け船が彫ってあります。
写真箱 044.jpg

押さえ金の最初の状態です。ね、悪くないでしょ。

週末に帰ったら本格的に研いでみましょう。
台の方も若干の手直しをして、くれた人に見せてあげます。
【2012.10.30 Tuesday 10:46】 author : OYA-G | 刃物と研ぎ | comments(2) | trackbacks(0) | -
えらいこっちゃ!追記あり
 写真箱A 135.jpg

猛暑お見舞い申し上げます。 
私だけなのかどうか解りませんが、今年の暑さは身体に
こたえます。 2日間の休みで木工に没頭することができません。
今週も2日間で秘密基地にいたのは5時間ほどでしょうか。
あとはちょっとした用事や来客があったほかは、自宅の
居間でゴロゴロしてしまいました。

停滞していたコートハンガーのパーツを作ります。
まずは型紙を5.5mmのシナベニアに写します。
先日のヤスリはこの急なカーブを整形するために必要
だったのです。

写真箱A 134.jpg

ハードメイプルにラインを引いて、バンドソーで粗取り。3mmのバンドソー
でもこのあたりが限界です。
本当はもう1セット必要なのですが、今週の木工はここまで。
こんな進捗状況では完成は何時になるかわかりません。

写真箱A 138.jpg

週末自宅に帰ると、こんな物が届いていました。奈良県から三重を
経由してはるばるやってきた「米ヒバ」の角材です。

専用削り台を作ろうかと思案しましたが、只でさえスペースのない
工房が身動き取れなくなるので、作業台の向こうに支えの脚を
付けて、着脱可能にしようかとおもっています。

材は2mあったのですが、1.6mと40cmに分割。
40センチの方は刃の出具合の調整確認用とします。

写真箱A 136.jpg

「運寿」に付いてきた2枚台に、押さえ金無しの1枚だけで刃を入れて
試し削りです。台の下端は出来ていますので、これで刃の研ぎ上がりが
想定内かどうか見たかった訳です。

結果はご覧のとおり。 全くだめ! 左から1/3位の位置が一番薄く
削れていますが、ちょっと簾状態。 その他の部分は厚く、そのうえ
しわしわになっています。

写真箱A 137.jpg

もう少し刃を引っ込めるとこうなります。
刃幅どころか、中心部の1/4位の範囲しか刃に掛かりません。
しかもシワシワになっています。

いくつか思いついたというか、今までの研ぎ方を変えてみたのですが、
うまくないようです。

1. 裏を押し直した。 新品の刃で、平面は出ているようだったので
   刃の黒幕#2000−>ガラス砥石#3000−>黄色巣板
   とやっておいてから、金板の上に研磨剤WA10000と巣板
   の砥汁を置いて仕上げました。
   25倍鏡で見た限りは今までより格段に疵が減っていました。

2. 刃付けもほぼ同じ要領でやったのですが、最初ただひたすら
   研ぎあげて2枚刃で調整していたら、(この時はヒバではありません)
   両耳に近い部分だけが削れて、真ん中が削れないという減少が
   起きたので、両サイドを若干追い研ぎしてあります。
   それにしてもこの程度で真ん中しか削れないとは・・・・。
   シワシワはいけません。これがなくなるまでは刃が切れていない
   という事だろうと思います。

いずれにしてもこれでは樹海のへりどころか、大月近辺をうろついて
いる気分です。
事実は若干前後錯綜しますが、家(研ぐのは家の裏庭)と工房を
何度も往復して研ぐ・試すを繰り返していました。

写真箱A 139.jpg

おまけに2台目の台打ちまで始める始末です。今回は包みの
端を突くような粗相はしないぞ、と思い決めていますが、
どうなることでしょう。

こういう状態ですから、暫く木工には手が着かないかと思います。
週末以外は家にいない生活が続いていますので、夜なべで
試すということが出来ません。 1週間妄想に苛まれて、週末
それを試してみるわけですから。

ありゃ??上手くいってるかどうかは別にして、こういうのを
「樹海に嵌った」と言うんでしょうか?

                      SEE YOU

PS: この記事をUPした後、帰宅する車の中で考えました。
   2枚台に押さえ金無しで刃を入れて試し削りをしたのが
   間違いだったんじゃあないかしら?
   2枚で削った時はこんな事にはならなかったですもの。
   押さえ金の圧力が無くなって、刃先が上端方向に若干
   持ち上がった状態になってるんではないだろうか?
   押さえ金は両端の耳を立てて圧力を掛けるのだから、
   真ん中より両耳側により強い圧が掛かっており、
   それが真ん中しか削れなくなる理由かもしれません。

   削り華のシワシワも、押さえ溝に若干の余裕が生じて
   刃がビリついているせいかもしれませんね。
   うん、そう考えるとなんだか納得出来るようなきが
   してきました。

   ・・・・てな事を考えながら、気がついたら自宅近くまで
   来ていました。
   そのうち事故るかもしれません。  
   (31日追記)
【2012.07.31 Tuesday 10:29】 author : OYA-G | 刃物と研ぎ | comments(4) | trackbacks(0) | -
垂れ籠めて
 この週末は2日とも雨。今年初めての梅雨らしい天気で、
お魚釣りに出動予定でしたが中止。
工房に出たり入ったりしながら鉋を中心に垂れ籠めて
いました。



まずは先週入手した「千代鶴」の台の調整です。

これで6台目ぐらいになるのでしょうか、台の調整にある程度
なれてきたのと、元々の仕込みが良かったこともあって、
1時間程で完了。
これは2枚刃で使いますから、2点当たりでいきます。



下端調整が最終段階に来たら、実際に材を削って確認しながら
すすめます。
今回の餌はその辺のHCで買ってきた米松の角材。刃にヤニが
付着して嫌なのですが、状態を観察する事はできます。



この辺でOKとなったあと、ウオルナットの赤味とシラタの境目ぐらい
を逆目方向で削ってみました。
この段階で既に刃先に欠けが出ています。

いつもは切れ味を長続きさせたいので2段研ぎにしていますが、
今回はそういう事はしていませんので、すぐにこうなったのでしょう。
広葉樹では今のところこの辺りが限度でしょう。
これ以上刃を引っ込めると、ボロボロの屑になってしまいます。

写真は取り忘れましたが、米松の方の削り華は、今までになく
薄いのが気持ちよく出てきます。

研ぎの方でちょっと思いついた事があったので、手持ちの
鉋全てを研ぎ直しました。

気づいたのは2点。
まずは裏。 購入したカンナは正式?には裏押しされていません。
今までは1000−−>2000−−>8000又は天然仕上げ砥
の順でしたが、2000−−>3000−−>天然仕上げ砥に
変えてみました。 ルーペで見た限りではこの方が裏は均一
になっています。
次は刃先。刃先も今までは1000−−>2000−−>天然砥
でしたが、2000−−>3000−−>天然仕上げという順序
にし、2000から3000に変える時、一旦刃返りを取ってから
変えます。
暫くこれを研ぎのベースの方法にするつもりです。



こういう物を作ってみました。 手元が太くて先が細い棒。



ゴムボートで使う短めのタモです。
誰ですか、こんな物を使うような大きな魚は釣れないくせに、
なんてホザいてるのは。
釣れてから作ったんじゃあ間に合わないでしょ。



これは単なる型紙ですが、次回作のコートハンガーのパーツの
型紙なのです。



コートハンガーの脚になる部分の墨付けをしています。



アップするとこうです。
相欠きなのですが、面取り部分もちゃんと噛み合うように。
なんて言うんでしょう、お寺なんかの天井の桟の直交部分に
使われている仕口です。うまくいったらおなぐさみ。

【2012.07.02 Monday 13:13】 author : OYA-G | 刃物と研ぎ | comments(3) | trackbacks(0) | -
黄色?
 仕上げ砥(天然)を入手した件は先週UPしましたが、
続編です。



あれから毎晩(出張の1晩除く)手持ちの刃物を研いでいます。
研ぎ上がった表情がいかにも切れそうで、研ぐのが楽しくて
しかたないのです。
ひょっとして、「研ぎフェチ」になっちゃったのかしら?
多分手持ちの刃物全てを一通り研ぎ直すまで続くと思います。

これは土曜日の残業の成果です。
毎日こんなペースで砥いでいます。



ああ、ゾクゾクするわあ・・・・・。



これが本当の、正しい研ぎあがりだったんだわあ・・・・・。
切れ刃と台鋼の境目が凛々しいわあ・・・・。



ところで、こいつの名前は「黄色巣板」。どこが黄色なんだろう。
黄色とはいうものの、乾いた状態では多少黄味がかったグレーです。
ぬれると多少黄味がつよくなります。



不思議なのはこれ。 向こうがさっき研いだ部分。
手前が今研いでいる部分。
最初というか研いでいる最中は黒っぽい砥汁が出てきますが、
研ぐのを止めるとすぐに黄色くなってきます。
うまく撮れていませんが、手前側は実際はもっと黒っぽいんです。
人造の砥石ではこんな事にはなりません。砥汁は黒い
ままです。

           
【2011.08.02 Tuesday 10:13】 author : OYA-G | 刃物と研ぎ | comments(6) | trackbacks(0) | -
抜けば玉散る
 内緒でコチョコチョやろうと思っていましたが、よく考えると
内緒にするほどの事でもないので、公開します。



じゃじゃ〜ん、ついに天然砥石を入手しました。
「丸尾山蔵砥 黄色巣板」の幅広ものです。92mmあります。

最初蔵元のHPで探していましたが、いずれも幅が70mm内外で、
寸八の鉋刃だと斜めか縦方向でないと使えません。
前に「ガラス砥石」を買った金物屋(包丁主力です)さんが扱って
おり、包丁用に幅広の物を誂えていました。

天然砥石は初めてで、どういう物を入手すればよいのかわかりません。
どうも熟練者は堅めの物を好むらしいということだけが解ってきました。

それなら探すのは柔らかめ。「初心者からベテランまで」という
うたい文句でこいつに決定。

縦方向に3本筋が付いているのは、両面テープの跡です。

今までも当然ながら刃物は研いでいましたが、少しづつですが
コツが解りかけてきて、次は天然の仕上げ砥石の番だなあと
思っていました。人造の仕上げ砥は、表面を刃物が上滑り
している感じでしっくり来ず、ぴかぴかにはなるのですが
「研ぎ上げた」という感じになれないのです。

最近仲間内で「薄削り」の大樹海に迷い込む人が増えており、
横目で眺めてはいましたが、「おいらは絶対に迷い込まんけんね、
あそこには。」と思いながら、でも、研ぎが上達して鉋や鑿の上手
になる近道だなあとは思っていました。



側面と底の5面に割れ止めのカシューを塗ってあげました。
この砥石が無くなるのと、私の寿命が尽きるのと、どちらが
早いんでしょうか・・・・。



試しに小鉋を研いでみました。

感触は、鎬面全体が砥石にぴたっとくっついた感じで、
「しっとりとした」感じが手に伝わってきます。

写真は研ぎ上がりですが、今までの仕上げ砥(ガラス砥石#8000)
と比べて明らかな差があります。

以前は切れ刃の鋼と台鋼の境界が見えなくなり、鎬面全体が
鏡面になっていました。

今回は#1000では見えていた境界線が#2000で消え、
仕上げ砥で又現れるという不思議な結果となりました。

切れ刃の部分も、ピカピカの金属的な(当たり前か)光ではなく、
ほんの少し曇ったような鈍い光です。
「抜けば玉散る・・・・・」とはこういう光方だったんだなーと
勝手に納得しています。

暫くの間、この仕上げ砥を主人公にしたジャンルの記事が
増えることと思います。
新しく「刃物と研ぎ」というカテゴリーも新設しました。

ド素人の自己流研ぎなので、間違いや勘違いが一杯ある
と思います。どしどし指摘して、ビシバシ鍛えてやってください
マシ。

【2011.07.27 Wednesday 16:09】 author : OYA-G | 刃物と研ぎ | comments(4) | trackbacks(0) | -
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