OYA-Gの木工狂躁曲

タイトルは誤字・誤植ではありません。
こんな気分なんです。
致命傷!嗚呼・・・・・・・。

今作っているのは、先日納品した電話台の隣に置く本箱。

幅750、高さ1600ぐらいのサイズですが、上下2段に分割して製作しますが、

下半分が大詰めに差し掛かっています。

DSCN0484.JPG

両方の妻手側には厚13mmの鏡板を入れるんですが、溝切が終了した瞬間に

ミスに気づきました。

上下の桟は脚から2mm控えた位置に配置してあるんですが、桟の溝を切った

設定のままで、脚側の溝を掘ってしまったんです。

こういうミスは過去にもあったので、慌てることはありません。

すぐにサルベージ。

DSCN0485.JPG

こうやって一度溝を埋めてから、正しい位置に溝を切り直します。

埋めた木片は2mm分だけ残るんですが、脚を取った材の端材が残してあるので、

それと知らなければまず気づかれることはありません。

30分程時間をロスしましたが、この程度の誤魔化し、あ、じゃなかった、

修正は随分うまくなってきました。

全然動揺しないもんね。

 

DSCN0488.JPG

と、ルンルン気分で組み立てを完了しました。

で、次は組み上げたものを塗装しながら引き出し6杯を作っていくんですが、

引き出しの板を加工していて愕然としました。

 

下半分には2列3段に引き出しを配置し、文庫本を入れるように考えました。

写真は側板と文庫本ですですが、文庫本の短辺は105mm。

側板の上辺から5mm下がった位置に文庫本の背が来れば落ち着いて見えるでしょう。

だから、側板の幅は110mm。

 

DSCN0489.JPG

ほんでもって、前板は側板より2mm高く設定してあります。

 

DSCN0490.JPG

従って棚口の高さは112mm。綺麗に組み上がっているのが悲しい。

 

ということは、ということは・・・・・・・・。

 

そう、底板はどこに付くんだろう・・・・・・・・。

予定している底板は6mmのシナベニア。摺り桟から4mmの位置に溝を掘って

底板を配置するのが私の引き出しの標準仕様なんで、側板は120mmにしなきゃ

いけなかったんです。

ということは前板は122mmの高さが必要だったんです・。

ということは!!!!棚口の高さも122mm必要って事じゃないですか。

 

要するに、早い話が(ゆっくりでも同じことであるけれども)、この引き出しには

文庫本は入らないって事じゃないの。

じゃあ、何のために引き出しを作ったのよ。

施主様にも、「ここの引き出しには文庫本入れましょう。6杯もあるんでたくさん入りますよ。」

って言ってあるのに・・・・・・。

 

設計図を見直すと、設計段階から棚口高112mmになってます。

つまり、最初から間違えていたって事です。

 

昼飯も食わずに誤魔化す、じゃなかった、回復方法を考えましたが、どう考えてもダメです。

 

3時間考えて最初から作り直すことにしました。

幾つか回復法が無い事はないんですが、いずれも底板の保持強度に不安があるので

却下。10年持つかと言われたら項垂れそうな感じだったもんですから。

 

痛恨事です。丸々1週間の労力と、貴重な材料を浪費してしまいました。

 

北九州方面から緊急会議(飲み会ね)の招集が来てるんですが、そういう場合じゃ

無いような感じなんで、泣く泣く断りの返事をしました。

 

                          うな垂れて寝ましょうかねえ。

 

【2017.05.22 Monday 18:22】 author : OYA-G | 作品 | comments(2) | trackbacks(0) | -
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