
猛暑お見舞い申し上げます。
私だけなのかどうか解りませんが、今年の暑さは身体に
こたえます。 2日間の休みで木工に没頭することができません。
今週も2日間で秘密基地にいたのは5時間ほどでしょうか。
あとはちょっとした用事や来客があったほかは、自宅の
居間でゴロゴロしてしまいました。
停滞していたコートハンガーのパーツを作ります。
まずは型紙を5.5mmのシナベニアに写します。
先日のヤスリはこの急なカーブを整形するために必要
だったのです。

ハードメイプルにラインを引いて、バンドソーで粗取り。3mmのバンドソー
でもこのあたりが限界です。
本当はもう1セット必要なのですが、今週の木工はここまで。
こんな進捗状況では完成は何時になるかわかりません。

週末自宅に帰ると、こんな物が届いていました。奈良県から三重を
経由してはるばるやってきた「米ヒバ」の角材です。
専用削り台を作ろうかと思案しましたが、只でさえスペースのない
工房が身動き取れなくなるので、作業台の向こうに支えの脚を
付けて、着脱可能にしようかとおもっています。
材は2mあったのですが、1.6mと40cmに分割。
40センチの方は刃の出具合の調整確認用とします。

「運寿」に付いてきた2枚台に、押さえ金無しの1枚だけで刃を入れて
試し削りです。台の下端は出来ていますので、これで刃の研ぎ上がりが
想定内かどうか見たかった訳です。
結果はご覧のとおり。 全くだめ! 左から1/3位の位置が一番薄く
削れていますが、ちょっと簾状態。 その他の部分は厚く、そのうえ
しわしわになっています。

もう少し刃を引っ込めるとこうなります。
刃幅どころか、中心部の1/4位の範囲しか刃に掛かりません。
しかもシワシワになっています。
いくつか思いついたというか、今までの研ぎ方を変えてみたのですが、
うまくないようです。
1. 裏を押し直した。 新品の刃で、平面は出ているようだったので
刃の黒幕#2000−>ガラス砥石#3000−>黄色巣板
とやっておいてから、金板の上に研磨剤WA10000と巣板
の砥汁を置いて仕上げました。
25倍鏡で見た限りは今までより格段に疵が減っていました。
2. 刃付けもほぼ同じ要領でやったのですが、最初ただひたすら
研ぎあげて2枚刃で調整していたら、(この時はヒバではありません)
両耳に近い部分だけが削れて、真ん中が削れないという減少が
起きたので、両サイドを若干追い研ぎしてあります。
それにしてもこの程度で真ん中しか削れないとは・・・・。
シワシワはいけません。これがなくなるまでは刃が切れていない
という事だろうと思います。
いずれにしてもこれでは樹海のへりどころか、大月近辺をうろついて
いる気分です。
事実は若干前後錯綜しますが、家(研ぐのは家の裏庭)と工房を
何度も往復して研ぐ・試すを繰り返していました。

おまけに2台目の台打ちまで始める始末です。今回は包みの
端を突くような粗相はしないぞ、と思い決めていますが、
どうなることでしょう。
こういう状態ですから、暫く木工には手が着かないかと思います。
週末以外は家にいない生活が続いていますので、夜なべで
試すということが出来ません。 1週間妄想に苛まれて、週末
それを試してみるわけですから。
ありゃ??上手くいってるかどうかは別にして、こういうのを
「樹海に嵌った」と言うんでしょうか?
SEE YOU
PS: この記事をUPした後、帰宅する車の中で考えました。
2枚台に押さえ金無しで刃を入れて試し削りをしたのが
間違いだったんじゃあないかしら?
2枚で削った時はこんな事にはならなかったですもの。
押さえ金の圧力が無くなって、刃先が上端方向に若干
持ち上がった状態になってるんではないだろうか?
押さえ金は両端の耳を立てて圧力を掛けるのだから、
真ん中より両耳側により強い圧が掛かっており、
それが真ん中しか削れなくなる理由かもしれません。
削り華のシワシワも、押さえ溝に若干の余裕が生じて
刃がビリついているせいかもしれませんね。
うん、そう考えるとなんだか納得出来るようなきが
してきました。
・・・・てな事を考えながら、気がついたら自宅近くまで
来ていました。
そのうち事故るかもしれません。
(31日追記)