OYA-Gの木工狂躁曲

タイトルは誤字・誤植ではありません。
こんな気分なんです。
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御稽古ごと
DSCN0127.JPG
製作中のチェリーの「ライティングデスクキャビネット」が大詰めに近づいて
来ました。
本来は昨年の11月初旬の約束だったのですが、割り込み受注が入って約4か月の
納期遅延です。
注文主が寛容な人なので、ついつい甘えてしまいましたが、ようやく納品できそうです。
杢目の効いた引き出し前板が自慢です。

DSCN0132.JPG

追い込みの塗装やら、引き出し調整やらの合間にこれを準備していました。
漆塗りの風呂(室)の構造材です。h/900*/700*d/450を2段重ねした
サイズになります。
材はタモ。

大物が片付きそうなので、小休止というか、自家用の什器備品系をチャチャっと
やっつけてしまいます。

実は今月から「漆教室」に通い始めたんです。
いつか木工機械を使うのが億劫になってきたとき(多分きっとそうなる)、
手作業でできる小品を作るときの必須の技能だと、前から思っていました。

10年ぐらい前から、瀬戸内海を渡った香川県高松市に漆教室があるのは
解っていたんですが、毎回高速道路と瀬戸大橋を渡って、往復1万円強の
交通費を使って通うのは、いくら何でも非現実的と諦めていました。

年が明けてからネット検索していて、偶然車で30分程の隣町に教室が
あることが判明。すかさず申し込みして入塾したわけなんです。

最初の教室の時、「先生、風呂を見せてくださいな。」とお願いしたところ、
「もう30年以上経つから、ボロボロじゃけどなあ」と言いながら見せて
頂いた風呂。「わしらは風呂とは言わんなあ。わしの先生が<ムロ>と
言うとったんで、これはムロです。」
と言いながら、見せてくれました。
下段は常温で湿気だけ与えるためのムロ。上段が温度と湿度を与えるための
ムロ、という2段構造になっていました。

「上塗りの時最初に温度を上げてしまうと、急激に乾燥しすぎて表面に
皺が入るので、常温乾燥室が必須です。季節にもよるが、12〜24時間は
下に入れて置き、頃合いを見計らって上に移します。」

ということで、早速本格的な「ムロ」を作ろうって訳です。

いや、なかなか面白そうなんで、周辺の備品や道具類を完備し、逃げ出せない様に
縛りを入れて置こうって算段ですがね。
構造材は使い道のあまり無いタモで30X42角でがっちり組みます。
内張りには桧の無塗装の床材(近所のHCで売ってたのを見つけてあります。)、
真ん中に発泡スチロールを挟んで、外壁は6mmのシナべニア合板にします。
塗装はしません。
また完成したら紹介します。

DSCN0117.JPG

材木置き場からこんなものを引き出して来ました。
入手して10年近くになる栗材。厚みは40mm位ありますが、かなり波打っている
ので25mmぐらいにしか上がらないでしょう。

DSCN0120.JPG

外作業場で大胆にカットして・・・・

DSCN0123.JPG
こうなりました。
かなり派手な杢が対角線上に走っています。
写真は木目がはっきりするよう、水で濡らしてあります。
漆を掛けると多分こういう感じになるでしょう。
最初の教室の時、「何か塗りたいものを持ってきましたか?」と
言われたので、思案した挙句に作り始めた訳です。
キャビネット製作の合間に少しづつすすめて、

DSCN0129.JPG
こうなりました。
4隅から中央に向かってなだらかなカーブを描いて窪んでいます。
4辺も少しだけ中窪み、裏は辺から65mm入った位置から同じように
カーブを描いて立ち上がっています。

こいつに拭き漆を掛けてみようと思います。

DSCN0125.JPG
しかし、栗ってすごいね。
平面出しで横摺りに使った替刃式の鉋が真っ黒になってます。
上の方の写真で、水に濡らしたのを、その右にある仕上げ用の鉋で削ったんですが、
もっと酷い状態で、刃もボロボロに欠けてしまいました。

DSCN0131.JPG
2回目の成果と宿題。
右の長めのへらが教室で作ったもの。切り出しを使って1時間半掛かりました。
「全体の弾力で力を分散するように」ということで、途中何度かチェックして
貰いながら一心不乱に作ってこの時間です。
削っているのを横目で見ながら、突然「はい、そこでやめて」
そのあと最後の仕上げのしかたをレクチャーしてもらって終わり。

その左の8分の刷毛の仕込みに30分。
2回目はそれで全てです。
3番目の2寸の刷毛と、その左の5本のへらは次回までの宿題です。
今度は鉋を駆使して全部で1時間半で終わりました。
先の方は2mm位まで追い込むので、作業にはちょっとした工夫が要りますが、
鉋ってすごい道具ですよね。
一番左は材料の残りですが、他の物を作るのに取っておくように言われて
います。
材は木曽桧。300*300の柾目の薄板を1坪って言うそうです。
写真は半坪分です。

もう一つ宿題があって、刷毛2本に生漆を塗ってこいって言うんです。
どういう風にやれっていうアドバイスは一切なし。
「風呂、じゃなかったムロが出来てないんですが。」
「ああ、段ボールでもなんでもええ。」でおしまい。
あ、そう、自分で考えてやれって事ね。ハイハイ、わかりましたよ。

                       乞うご期待

 
【2016.03.16 Wednesday 20:45】 author : OYA-G | 雑記帳 | comments(5) | trackbacks(0) | -
コメント
栗の板がどうなって行くかお楽しみにして下さい。
刷毛は麻布や和紙を張って黒漆で仕上げると格好良くなります。練習にもなりますし。
【2016/03/19 5:45 PM】 acanthogobius |
isuakira さん、こんばんは。
漆は自習ではどうにもレベルが上がりそうもないにで、珍しく師匠に付きました。
師匠はぶっきらぼうで世間知らずな感じですが、何となく馬が合いそうなんで、長続き出来そうな雰囲気です。私の場合馬が合わないと無用の衝突が予想されるので心配していました。
4〜5年は辛抱してみようと思っています。
【2016/03/18 9:51 PM】 OYA-G |
acanthogobiusさん、こんばんは。
私の教室は生徒は私を入れて2人だけ。
夜の部はもう少し多いらしいですが、部屋は6畳の和室ですから、4人以上は無理でしょうね。
師匠は擦り漆は漆塗りの内に入らないっていう風情です。本漆と金継ぎを教えたいようです。
面白そうなんで、螺鈿と乾漆ぐらいまでは進みたいです。
栗は黒くなった後どうなるんでしょうか?
【2016/03/18 9:46 PM】 OYA-G |
いよいよ漆を本格的に習得されるのですね。
何となく将来のユニークな作品が想像できます。
私は拭き漆セットを通販で購入して、テキストで練習した程度で終わりですが、参考にはなりました。
【2016/03/18 8:46 PM】 isuakira |
お決まりのコースを辿っているようで
何よりです。
私が通っていた教室は先生が何人もいて
毎日、昼と夜のコースがありましたので
室も大きくて、壁一面、ガラス張りのショーケースのようになってました。
もちろん、私は週一回夜のコースでしたが。
この教室は拭き漆の教室なんですか?
栗材、漆が掛けると一度真っ黒になると
思います。
【2016/03/18 11:02 AM】 acanthogobius |
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