OYA-Gの木工狂躁曲

タイトルは誤字・誤植ではありません。
こんな気分なんです。
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木固めエースのことなど・・・。
ここ2年ほど、塗装には専ら「木固めエース」を使ってきました。
それまでは荏胡麻油や米糠油などの植物由来のオイルでした。
木固めエースにしたのは、
1.オイルの場合は完全に固まるまでに数か月掛かるようで、その間に空気中に
 漂う細かいチリを吸着するので、最初の半年間ぐらいは丁寧な掃除が必須で
 あるのと、その後も定期的なメンテナンスが必要になるからです。
 その為に使用したオイルを小瓶に取り分け、水研ぎペーパーとウエスの
 「お手入れキット」を付けてあげるんですが、要するに「後の手入れは
 自己責任でどうぞ。」っていうことで、ちょっと不親切かなあと思っていました。
 木固めエースの場合は、そういう(塵を吸着するような)事が無いので、
 所謂メンテナンスは不要で、普通に拭くだけで良いので、使う人は随分楽ちん
 です。
2.テーブルの場合、食器を直接テーブルに置いても、木固めエースの場合はオイルのように
 「輪滲み」にならないこと。
 西洋映画なんかを見てると、食事のとき各人の食器類の下に必ずマットを敷いていますが、
 西洋の家具はオイルフィニッシュが主流で、輪滲みを防ぐためなんだと思います。
 日本人にはそういう生活習慣が無いので、納品の時必ず注意するんですが、まず100%
 直接食器を置いてしまうと思います。
3.木固めエースはウレタン系の塗料ですが、普通のウレタン塗装の様に表面に塗膜を作る
 のではなく、内部浸透型なので、木の感触を損なわないこと。
 (オイル塗装に比べると、触った感じがほんの少し硬質に感じますが、)

要するにオイルフィニッシュの利点を保ちながら、欠点を克服できる訳です。
そういう訳で木固めエースに落ち着いた訳ですが、大きな欠点もあるのです。
1. 値段が高い。
  1L6千円強で、塗装時の吸い込み量がびっくりする程多く、最低でも2回、
  テーブルトップや日常目に触れる部分は3回〜4回の塗布が必要なので、
  使用量を勘案した値段の比較で言うと、感覚的にはオイルの10倍以上の
  コストが掛かる事。
  そのうえこれまた馬鹿高い専用シンナ-(HCの安物の3〜4倍)が必要に
  なります。おかしなシンナーを使うと、取り返しのつかない結果が待っているので、
  泣く泣く使っています。
  昨年1年間の使用量は、記録によると木固めエース16L、専用シンナー8Lと
  なっています。
2. 労力が掛かるし、しんどい。
  多量の揮発性溶剤が添加されているので、吸着型のガスマスクが必須。
  呼吸が苦しく、作業時間が1時間を超えると相当苦しい思いをする。
  塗布の直後、物によっては塗布途中での拭き取りをしなければならないので、
  時間的な余裕がなく、作業を始めたら最後まで一気に仕上げる必要がある。
  反応の早い夏場は、作業後の吹き戻しもあるので、30分後ぐらいで再度
  拭き取りが必要な場合もあります。
  1日置いて水研ぎ、再塗布という手順で、オイルフィニッシュとよく似た
  手順ではありますが、実感で言うと倍近い作業量だと思います。

購入は最近は専ら「オフコ」だった(注文が簡単)のですが、何気なく「普及会」
のサイトを見ていたら、以前には無かった(気づかなかっただけかもしれない)
「業務用プレポリマー」っていうのがあるじゃないですか。

木固めエースは、素人用にあらかじめ溶剤と混合したもので、こっちは混合は
自分でやってね、その代わり安いよって物の様です。
早速注文。

DSCN0230.JPG
一番高いPSNY3000でも、値段は同量の木固めエースより少し安いです。
これを3倍に薄めて使うので、価格的には1/2.5ぐらいになる計算です。

極く少量を試験的に混合し、サンプルピースに塗布してみましたが、3倍希釈だと
「木固めエース」より少し緩い感じでした。
乾燥時の吹き戻しが殆どなく、水研ぎした後の感触は木固めエースより少し平滑に
感じましたので、まずは900ccの希釈液を作っておきます。
労力は変わりませんが、これでコストは大幅に圧縮できます。DSCN0235.JPG
次回作はこれ。
馬鹿親の盆景ケースを見た老婦人の依頼品です。
部材が細かいので、苦労させられそうで怖いです。

DSCN0234.JPG

粗どりしてあった部材群。 必要量の1.5倍ぐらいを粗どりしておきました。
これを想定寸法に追い込みながら、曲がったり撚れたりしたものは捨てていき、
必要量を確保できるだろうという算段です。
真ん中の細い杖状の部材は、この状態で20mm角です。仕上げ寸法は15mmを
予定しており、なるべく柾目、又は追い柾目になるよう、板材の両端部分だけで
木取りしてあります。
盆景ケースの時の教訓が生きてるってことですね。
これで足りなければ、納期は大幅遅延って事になります。自分の馬鹿さ加減に
腹も立つので、なるべくそういう事にならないよう、神様、お願い!!
 
【2016.06.16 Thursday 07:19】 author : OYA-G | 雑記帳 | comments(2) | trackbacks(0) | -
コメント
うん、大物の拭き漆はこの時期が良いでしゅね。
でも、折あしくテーブルの注文は無いんで、来年の宿題かな。営業掛けとかなきゃ。
【2016/06/17 7:53 AM】 OYA-G |
そろそろテーブルに漆はいかがですか。
これからの季節、放って置いても乾きますので
大きな室は必要ありません。
塗料は結構高いですよね。そのためにプロの方も色々工夫しているのでしょう。
ウレタンオイルにカシューを混ぜる葛城氏の
アイディア、今度試してみたいと思ってます。
【2016/06/16 11:43 AM】 acanthogobius |
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