OYA-Gの木工狂躁曲

タイトルは誤字・誤植ではありません。
こんな気分なんです。
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取りあえず2台完成!!

DSCN0276.JPG

 

K様からのご無体なBED3台を受注させられてしまいましたが、あれこれ考えて

こういう構造にしました。 オクトパスベッドって呼んでくださいませ。

 

ベッドの場合は、搬入や部屋間の移動などを考えると、分割・組立て自由が必須条件

となります。

また、弊工房の機械設備だと、正確な加工を期すなら長さ1800ぐらいまでが限界です。

更に、材料費の節約という重要な任務もあるので、あまり使い道のないタモを使いたかった

んですが、困ったことに長尺材は全て使い切っており、1600ぐらいが限界でした。

そういう訳で、ヘッドサイドと足元側に距離を稼ぐためのベンチ様の台を設置し、

それを1600の幕板で繋ぐ構造にしてみました。

 

DSCN0277.JPG

 

メイプルを使う(タモはシングル2台分しか取れません)ダブルベッドの方は、材料は

充分にあるんですが、作業を簡略化するために同じ構造にします。

シングル2台で工程を決めながら作業し、ダブルの方は何も考えずに楽をしようと

いう魂胆です。

 

DSCN0284.JPG

 

組立てたヘッドサイド部分です。

組み立てが始まったので、施主を呼び出して塗装をさせてあげました。

最初、塗装無しで行こうと思ったのですが、手垢なんかが付いて滲みになる恐れが

あるので、思案の挙句「BEE WAX」にしました。

蜜蠟を米糠オイル(「きぬか」って商品名)で湯煎したものです。

手持ちの蜜蝋はオイルとの混合比が難しく、難航しましたが、どうにか塗れるレベルに

漕ぎつけました。お騒がせしましてすみませんでした、ISUAKIRAさん。

いや、それは良いんですが、施主君、塗布中にとんでもない事を始めました。

何と与えておいたプラスチックのヘラを放り出して、素手で塗りたくっています。

「いや〜〜、これは良いですわ。体温で蠟が溶けるんですかねえ、どんどん吸い込みます。」

「靴のオイルなんかも手でやると具合が良いんですよね。」

なんて言いながら、楽しそうにやってました。

 

施主君のやり残しを後で真似してやってみましたが、確かに良いです。

作業スピードは、へらでやるのに比べると2.5倍ぐらいに上がります。

手がベトベトして気持ち悪いですけど。

 

このパーツを見た施主君

「あ、これだったらベンチも出来ますよね、簡単に。」

「え?ベンチ?いやいやいや、もうタモは無いんで、出来ません!

 絶対できません!!堪忍してちょうだいな。」

 

DSCN0287.JPG

 

仮組みしてみます。

このあたりからは、現物合わせをしながらの作業になります。

設計寸法は重要ですが、最後の所は現物合わせでないと、ミリ単位の加工誤差を

クリアできません。何度やり直したことだろう・・・・。DSCN0285.JPG

簀の子の枠です。1台のベッドに2個使います。

 

DSCN0286.JPG

簀の子板です。HCで売っていた最安値の集成材無塗装の床板の、噛み合わせ部分を

落として使います。

本当は無節の桧材を使いたいんですが、予算上そういう訳にはいきません。DSCN0289.JPG

で、昨日こういう姿で完成しました。 あと1か所、仕掛けを作るんですが、それは

納品時、組立て設置完了時に見てもらいましょう。

 

DSCN0290.JPG

簀の子は外郭の構造部から3mm落としてあります。

これはミスではありません。意図してやった事ですから、その辺誤解のないように

お願いします。

 

8月7日から加工開始して27日に完成です。途中7日間も休んでしまいましたので、

実働2週間ということになります。

 

次はダブルベッドに掛かります。

 

ところで、この夏に始めて経験した珍事というか、不思議な変化。

 

DSCN0291.JPG

工房の必需品、虫(蚊)除けグッズで、他に外作業時に使うスプレー式の塗布剤を

使っています。

これだけ使ってもちょっとした油断であちこち喰われて難儀してました。

そもそも工房のあるエリアは、田舎の田園地帯で、蚊のメッカみたいなところ

です。

ところが、不思議な事に今年は新しい交換用薬剤の試運転で1回使っただけ。

その後蚊は全く姿を見せず、お高い交換用薬剤が無駄になりそうです。

どうしたことなんでしょう?

思えば・6月から7月にかけて、この地方にしては珍しく豪雨に見舞われ、

低い土地の冠水や河川の氾濫(小規模)が数度ありました。

蚊の発生時期だったんで、ボウフラが流されてしまったんじゃないかしら?

ボウフラが居なくなれば、次の世代も生まれてこないわけで、短期間に世代交代

しながら爆発的に増えていくはずが、細々と血脈を繋ぐのに精いっぱい、みたいな

事になってるんじゃあないかしら?

蚊族、とりわけ弊工房周辺を本願地とする獰猛で俊敏なやぶ蚊族にとっては

難儀な夏であったろうと推察するものであります。

 

                 ・・・・・・合掌。

 

 

 

 

 

【2016.08.28 Sunday 06:29】 author : OYA-G | 作品 | comments(5) | trackbacks(0) | -
コメント
Kさま、承知いたしました。
本件については承知いたしましたが、引き続きは堪忍してくださいませ。
研究開発費、今は漆に選択的に注入したいんです。
でもまあ、何が欲しいかぐらいは聞いておいてあげても良いよ。いや、聞いたからって作るかどうかは解りませんけれども・・・・。
【2016/09/02 7:22 PM】 OYA-G |
ACANTHOGOBIUSさん、ISUAKIRAさん、返事が遅くなってすみません。4日前からPCが不調で、インターネット接続が出来なくなっていたんです。
今日やっと回復しました。
ベッドって面白い?ですね。日曜大工的作業が多くって、なんだか釈然としないんですが、楽しかったですよ。
蚊はその後も遠慮してるみたいです。不思議な夏ではありました。
【2016/09/02 7:17 PM】 OYA-G |
シングルベッド完成、ありがとうございます! 9/3 土曜日納品でいかがでしょうか。娘たちも楽しみにしております。気付けば我が家の主要家具は木楽亭の作品ばかり。いつもありがとうございます。さて、お代、泣いていただいた分は「研究開発費」ということで引き続きお願いしますね:)
【2016/08/31 12:19 AM】 施主K |
シングルベッドの完成おめでとうございます。
この構造は類を見ないアイデアですね。
蚊がいないとは異変ですね。
こちら、例年通りで、かなり刺されました。
【2016/08/28 10:05 PM】 isuakira |
お疲れ様です。
このベッド、この上にマットレスが
乗るようになっているんですね。
8本足で強度的にも問題無さそうですね。
オープンエアの作業場があるんでしたね、それだと蚊対策が必要ですね。
今年は日本全国、ちょっと気候が
おかしい。
【2016/08/28 8:14 PM】 acanthogobius |
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