え〜〜〜と、これは何かっていうと〜〜〜、
元奴隷兼弟子、今木楽亭の営業担当兼得意先(もうからんけど)のK君から
預かったケヤキの1枚板の平面出しをしているところです。
元々弊工房奥の和室にあった座卓なんですが、改装の時邪魔なので捨てようと
思っていたら、K君が欲しいっていうんで持ち帰らせておいたものです。
BEDを納品に行ったとき、脚を取り外され、変な形にカットされて庭の片隅に
放置されており、盛大にお椀反りした姿になっていました。
「この反り、どうやったら直りますかねえ?」って言うんで、
「直す方法はあるけど君には無理。道具は貸すし、やり方は教えるから
暇なときに工房に来て自分でやんな。」
ってことで、持ち帰っておいたんですが、いつまでたっても音沙汰無しなんで、
嫌々始めたって訳です。
厚みは80mm位あって、反りを修正しても60mm弱には上がるだろうと見当をつけて、
先ずは乱暴に手持ちの電気カンナで横摺り・斜め摺り。
粗々平面が出たところで裏面の鉋掛けに掛かった処です。
裏面の平面出しが8割方終わったところで暫く時間を置きます。
というか、鉋掛けでへばってしまって、暫くこいつの顔は見たくありません。
材の動きが無いようなら裏面を仕上げて、表側をルーターで厚みを決めながら平面出し。
最後に表の仕上げ鉋を掛けて終了ですが、多分全部私がやることになるでしょう。
まんまとはめられた気がしなくもないです。
あ、今日の本題はこれ。
杢のカエデの長皿。 表は拭き漆、裏は漆に錫を蒔きます。
このサイズが2枚と、少し短めが1枚で始めて、拭き漆14回目まで
進んで来ました。
「お〜〜、なかなかいい艶が出てきたなあ。あと10日ほどで
裏に掛かれるなあ。」
と思いながら、ムロの水溜め用のバットにやかんで水を張っていました。
ふとした拍子にこいつを置いていた渡し板が動いて落ちそうになったので、
素早くキャッチし、落下はまぬかれたのですが、翌日こうなってました。
中央部にこういう傷跡がクッキリ。多分やかんの口の部分が当たったんだと
思います。
修復不能!!ここまでの漆は全て剥がして、一からやり直しです。
完成まで事故無く進んだことが無いんだから。まったくもう〜〜〜〜〜。
は〜〜〜〜〜〜。