久しぶりにちょっとだけ秘密基地に行きました。ちょっと落ち込み気味なので、
小細工レベルの作業です。
写真は「蝶チギリ」の製作です。材は縞黒檀。5.5mmのシナベニアで治具を
作って、マイクロソーでカットしました。今回は1個だけ作るので現物合わせで
すが、治具無しでは危険なのでこんな大げさな事になっています。
捨てる部分が大きくもったいないのですが、この方が安全です。加工中に材が
動いて自分の方に飛んで来るのは願い下げです。
これ以上鋸刃を出すのは怖かったので、後は手鋸と鑿で仕上げましょう。
随分以前に作った彫刻用の台を使います。 薄板の向こう側上にストッパー。
手前側下にも同じストッパーを付けています。色々な使い方が出来て
便利です。
本体に脚2本、蝶チギリの各部材が揃いました。 今回は脚材もサクラです。
脚の取り付けは蟻溝ですが、今回はスベリ勾配を付けてきっちり組上げる
予定です。自分では殆どこの細工の為だけに作っている気分です。
チギリの埋め込み位置を決めて罫書き、トリマービットを指す穴を深さ9mm
で空けました。
3週間ほど前にHCをうろついていて見つけたストッパーを使ってみました。
材が固いので敢えて金属用のビットを使っています。固い材だと木工用より
綺麗な穴があきます。
いきなりですがチギリの埋め込みが完了してしまいました。途中の写真は
ありません。トリマーの6mmスパイラルビットで慎重に追い込んで、最後は
手鑿で刺しました。作業に夢中で写真を撮る余裕はありませんでした。
接着材(白ボンド)は底だけ塗って、クランプで圧入です。
写真は0.5mm程度出ていたチギリを、小ガンナで荒く削った状態です。
鉋は写真の上から下にかけました。この時点ではまあまあの仕上がりです。
接合部分の隙間もありません。(もう少しきつめの接合にしたかったです)
加工中に表面が若干傷ついたのと、上の写真で若干の目違いがあるので
表面を軽く鉋掛けしました。この時点項垂れてしまいました。
現時点で思い切り薄削りに調整した鉋で引いたのですが、縞黒檀の割裂しやすさ
に負けて、チギリの表面がささくれしまいました。写真では分らないレベルですが、
指で触ると歴然としています。
以前に半田のプロの方(誰だかわかりますよね)が、「縞黒檀は鉋掛りが良くて
加工しやすいですよ。」と仰っていたし、佐世保の巨匠も多用している木なので、
私の使い方が悪いのか、それとも材の個体差なのか分りませんが、どうにも
腹立たしい結果です。 この部分はやり直しがききません。
デザイン的なバランスは絶妙に仕上がったと思っていただけに、
残念至極です。
力が抜けたので今日はおしまい。 「あとは〜、焼酎をぉ〜あおるだけ〜。」
あ、忘れてた。今朝集塵機を運転しました。コーキング部分は問題なしです。
前回書きませんでしたが、裏側からもコーキング剤は充填してました。
松本さん、ご心配有難うございました。