OYA-Gの木工狂躁曲

タイトルは誤字・誤植ではありません。
こんな気分なんです。
作業台次郎-6
 

作業台の続きです。甲板枠になるタモ材に溝を掘ります。幅12.3mm、深さ
10mmです。この手の加工はルーター等に比べると圧倒的にテーブルソーが
優れています。スピーディー且つ正確、安全です。



左は刃の出具合やフェンス位置を決めた後、実際に加工結果を試した
ダミーの端材です。 この一手間を惜しんではいけません。



甲板のベース部分の段欠き調整です。段欠きの幅は12mm、溝は12.3mm
なので、0.3mmの逃げが見てあるのですが、それでは不足の様です。
加工して3週間以上経つので、材が微妙に動き始めた様で、きつすぎます。

こういう時の為に「際ガンナ」を買ったんです。これをルーターでやると、準備で
かなりの時間を費やすこと必至です。加工結果も良好とは言い切れません。
 鉋なら刃の調整だけで済みます。チョチョット削ってOKです。




面取りも出来ます。こういう部分の面取りは、普通の小鉋では無理なことが多い
様です。



長手手前側、所謂正面側の幕板を欠き込みました。 この部分には木工バイス
が付きます。 
こういう欠き込みの加工はどうやってますか? 墨付けしてスライドソーで何本も
切り込みを入れ、叩き鑿で粗取り後、幅広の追い入れ鑿で仕上げ?
でも、この材のように追い柾で、比較的木目の粗いものだと中々綺麗に仕上がり
ません。時間ももったいないのでエイヤとやっておいて小ガンナで横削り。
両端の小鉋の刃が届かない部分は際鉋の出番です。

写真は無いんですが、右妻手側に付ける予定のフェイスバイスのシャフト穴加工も
済ませました。



フェイスバイスが付くのは画面で手前下側です。 穴が3つ空いています。
塗装はしないつもりなのですが、枠部分のタモは仕上げの鉋掛けもしました。
この間の「越翁」の試験も兼ねての作業です。削り厚からして、タモ材辺りが
限界の様な感じでした。 枠4本の内3本が終わった辺りで、刃が切れ止み
ました。 先週から酷使していますので、まあ納得の結果でしょう。

しかし、この組上げはタフでした。昨日の脚部分も大変でしたが、こちらは更に
ハードで、途中で諦めかけました。 組み立てだけで90分掛かってしまい、終わった
時には暫く放心していました。

まだ細かい部分が残っていますが、来週には完成出来るかもしれません。

早く返ってビールで元気出そ〜っと。
【2009.03.30 Monday 16:03】 author : OYA-G | 工房 | comments(10) | trackbacks(0) | -
作業台次郎-5

 

週末には満開?と思っていましたが、思わぬ寒さでちょっと遅れているようです。
3分咲きという所でしょうか。 




まあ、思いがけず永く楽しめそうです。サクラの季節は理由も無く気持ちが騒ぎます。
この花の下で死にたいと叫んだ人の気持ちがわかるような・・・・。



重宝している罫書きゲージです。 1/10mm迄を正確にセット出来ます。
これの利点は、基準面からの罫書き順序を気にしなくて良いことです。
最後に罫書いた線がずれていれば、木作りが狂っている事になります。



手元の、よく見える位置で寸法セット出来るのが最大の利点です。
若い頃は視力2.0を誇った私も、老眼にはかないません。



こんな工夫もしています。筋毛引きの刃先の位置は、基準がないので、思い通りの
位置に毛引くのは難しいんです。余分な線を引いたり、足りなかったりします。
こうしておけば大丈夫。 みんなどうしてるんだろう????



で、先週の続きです。 脚の長手側の材を加工し、組上げました。
途中経過無しですが、浅めのホゾを切り、組み付け用のボルト穴を空け、
いつもはしない鉋がけもして組みました。
ひたすら作業したので、写真を撮るタイミングが掴めませんでした。
工程自体も変わったものではなく、面白くもないし・・・。
但し、このホゾは全て手でやりました。時々手でやってみたくなるんです。

最大の難関は、組上げの時なかなかホゾが入り切らず、1時間以上
悪戦苦闘したことです。 8箇所のホゾを一気に入れる時は、少し緩めの
ホゾにしておくべきだったかもしれません。
苦労の甲斐あって、前後左右ともビクともしない脚組みが出来ました。

いつもはデザイン優先で、強度無視の木工ですが、今回だけは違います。
俺にも出来るんだ、こんな頑強な構造が。



なんでクランプが無いかっていうと、こういう金具を使ったからです。
この真鍮の金具と、長めのボルトで接合部分を締め上げて固定します。
がっちり引きつけて強力に締め付けます。



こういう感じです。 ボルトの径は1/2インチ。ボルト穴は14mmのドリルで空けました
が、こういう長穴に対応できるドリルプレスも無いし、ドリルスタンドさえ持って
いません。まっすぐに狙いの位置に穴明けするのに苦労しました。
というか、誤魔化すのに苦労した訳なのですが・・・・。

ともあれ予定の所まで進んだので、明日はいよいよ甲板部分の組み立てに入ります。
組み立て前に、まだ多少の加工を残していますし、バイス2つのマウント部分の加工
もありますので、明日中に出来るかどうか微妙です。

途中で嫌になって放りっぱなしにしている「一人酒卓」も気になるし、早急且つ無条件に
作る必要のある小品が4点あるし・・・・どうしよう。

【2009.03.28 Saturday 22:14】 author : OYA-G | 工房 | comments(7) | trackbacks(0) | -
サクラがサイタ


自宅の前のサクラの老木が開花しました。22日 の夕方気がつきました。



うちのお向かいさんの門の両側にある二本のサクラです。私が小学生の
頃、既に大きな木だった記憶がありますので、そろそろ寿命に近いと思う
のですが、毎年見事な花を付けます。 散り際に風でも吹くと辺り一面
サクラの花弁で埋まります。



ついでに、こちらは鉢植えの木瓜です。庭に人の背丈ほどある木瓜があった
のですが、ダメになったので新しく買ってきました。
気がつきませんでしたが、撮影中に猫が横切った様です。豚猫め!!



椿です。



??? 知りません。

気温が高いので、色んな花が同時に咲いています。




1日半後、今早朝の状態。早くも2分咲きと言ったところです。
週末返ってくる頃が丁度満開でしょう。





【2009.03.24 Tuesday 12:28】 author : OYA-G | 雑記帳 | comments(0) | trackbacks(0) | -
「越翁」を使ってみて

 

日曜日は朝8時から秘密基地に出勤です。まるで本物の大工さんみたいな
始業時間です。
田中さんに使用感レポートを約束しているので、さぼれないんです。

先ずは気になっていた刃口の写真です。超仕上げという割にはちょっと広い
ような・・・・。



プロの家具職人が仕込んだ刃口です。これは広目のテーブル天板等の平面出し
用に仕込んで貰った長台の刃口です。特に仕上げ用にと頼んだ訳ではありません。

上の長台と刃を共用して(多分長台を使うのは年に数回、専用にして遊ばせる
のはもったいないです。)、自分で仕込んだ仕上げ用の刃口です。
本当は長台のように狭くしたかったのですが、どうしても屑の排出が上手く
いかず、やむなく妥協しました。 どの程度まで薄く、刃幅通りに引けるかに
関わっているようなので、妥協はしたくなかったのですが、今の限界でしょう。

包み口は表なじみを付けていく過程で、鎬面が当り、その分だけ削る必要が
あるのですが、専用の道具が無く、上手く削る事が出来ないので、思い切って
落としてしまいました。 みばは悪いですが、削りには関係なさそうなので・・・。



中削り用に使っている寸六の刃口です。言葉もありません。この台の調整を
した時は、殆ど何も解っていませんでした。焦って外した包み口に大きな
欠けが・・・・。



試供品はこいつ。 2X4 を手押しと自動で35x85まで詰めた角材です。
最初はナイフマークのせいで繋がった屑は出ません。ある程度まで削って
繋がった屑が出るようにしておきます。



ほぼ刃幅に近い屑が出始めました。これで準備完了です。



先ずは「越翁」で一削り。田中さんのようにまっすぐな屑になりません。大分カール
しています。これはダメかも・・・・。


刃を交換してみました。左が本体に付いてきたもの。右が別売りの「金印」です。
金の字と越の字がかすかに見えますか?



大分良いようです。カールの度合いが少なくなっています。これで見る限り、刃は
断然「金印」が勝っているようです。



しかし、削り屑をよく見ると小さくビビッています。裏金の締め込み過ぎ?あの
程度の競り具合で?



こんな感じになって来ました。なかなか具合が良いです。但し、力加減によって
カールしたりして、一定しません。



こちらは本身の方。刃の出し加減が決まらず、調子が出ません。刃幅通りの屑
になってくれません。昨晩の研ぎが悪かった?今まででも最高に近い研ぎ上がり
だと思ったのに・・・・。



漸く調子が出てきたので、本格対決です。 頼まれていたまな板(もう何枚目に
なるんだろう?覚えてないや) の仕上げ削りをやって貰います。
先ずは先輩君。 ちょっとカール気味ですが、先ずは合格点。



次は新人の「越翁」君。 こちらも合格。 優劣は付けがたい結果でした。
もう少し気になる事があるのですが、それは来週に持ち越すとして、この鉋、
なかなか使えます。 もう少し使い込まないとはっきりした事は言えませんが、
苦労して本身の鉋を使うより、手軽さでこっちに軍配を上げます。
満足度で言うと80点です。 後20点は何だって?

それはですねえ、針葉樹だともう少し薄く削りたいっていう点です。決して
削ろう会レベルに行きたい訳じゃないですけど、「超仕上げ」と言うには
もう少し薄く削れても良いような・・・・。



と思いつつ、早くもお昼です。お腹がすいたので腹ごしらえをし、鉋の試験にも
飽きてきたので他のことをして、夕方です。 家に持って帰るつもりのまな板の
表面に微かなへこみを発見しました。
面倒でしたが、そのままにするのも癪なので、「越翁」で一削り・・・・・・

なんということでしょう。朝とは全く違った感触。シャラッと削れてまっすぐな屑
が軽く出てきます。こんな事があって良いんでしょうか。

実は、午前中は裏刃を刃先側に競って使っていました。この時は適当にやって
しまい、調整代の中間点ぐらいになっていました。
評価を訂正してあげましょう。 88点です。こいつは意外に掘り出し物かも
しれません。

ということは、刃口の隙間が広い分裏刃の位置が後退した方が良いって事で
しょうか? いやいや、本身の鉋でも今までの裏刃の位置が競りすぎていたって
事になるんでしょうか???? これは一度本格的に試しておく必要が
ありそうです。



ということで、鉋の話題はひとまず終了。 足りなかった部材を調達してきたので
作業台の妻手側の脚を組みました。
HCに材料を買いに行き、脚の貫を長手側四本、妻手側二本分の木造りを
済ませてから、妻手側の貫のホゾを切り、一気に組上げまで進みました。
四時間程度をフル回転でやったので写真を撮ってる閑がありません
でした。

来週は長手側を組んで、脚部分を完成させるつもりです。




 

【2009.03.23 Monday 11:58】 author : OYA-G | 道具箱 | comments(7) | trackbacks(0) | -
「越翁」到着
 

待っていた替え刃式鉋「越翁」が到着しました。 本体は「金印」じゃあなくって
普通の方。2種類あって、丁度1万円違います。ちょっと値段の差が大きいので
メーカーに問い合わせました。違いは台の長さ(9寸対9寸5分)と、 鉋身・裏金
に特殊鍍金がしてあるか無いかの差だとの事。これなら「金印」である必要は
無いわけで、「普通」にしました。**交付金で丁度買えます。買ったのは**道楽。
右は「金印」替刃3枚入りX2コ。3枚で4000円程度です。こっちは材質に差がある
という事なので「金印」にしました。
締めて2万ちょい(税込み)。安めの鉋が1丁買える値段です。

買ったのは、「超仕上げ替刃式鉋」と銘打ってあるとおり、仕上げ用であること
が理由です。 中削り用は皆さんの評判が良い「カワヨシ」がありますが、
仕上げ用で替刃式は始めてでした。 カワヨシもそれなりの良さはあるのですが、
やはり替え刃式の限界があるようで、その後替刃式はチェックしていませんでした。

仕上げの場合、少しでも刃先が痛んでくるとテキメン結果に響きますので、
作業途中で研がなければならないことが多く、休日木工の私には大きな
ストレスなのです。替え刃式ならそのストレスから解放されます。

Blogをリンクしている田中さんの記事を見て、衝動買いをしてしまいました。
とりわけ削り屑に魅せられて・・・・。



思いかけず、油台でした。
 

本体に付いてきた刃です。刃はこの1枚だけです。全体に50mRに研いで
あり、両端だけ更に小さなRに仕上げてあるそうですが、確かに直線でない
事がわかります。

鉋刃本体は、田中さんの「金印」と違って鍍金仕上げでなく、シックな
黒作りです。



裏刃を合わせてみました。裏刃調整出来るとの触れ込みですが、これで一番
刃先側に競った状態です。 直感的に「甘い」と感じました。
構造上これ以上競る事は出来ません。

荷物が到着したとき、折良く自宅の改装の件で「棟梁」が打ち合わせに来ていました。
「どう思う?」と聞いたら、フッと笑って顔をそむけました。
「まあ、こういう物は削ってみるまで解らんが、ちょっと厳しいなあ」とのお言葉。
意見が一致したのは良いんですが、ちょっと心配です。

興味があった、木っ端返しの仕込みですが、残念ながら参考になる点は
見あたりませんでした。(あくまで今の私には、という意味です)
微かに鑿の突き跡の線が残っており、ちょっと粗いなあと感じた程度です。
下端は2点付き。 台頭側の透きが大きいのが気になります。



裏刃の具合はこの部分で調整する様です。この状態で刃先側に競った状態です。
溝の右側の壁に、裏場の凸部が当たって止まります。
左側に寄せると0.6mm裏刃がせり上がった状態になります。
左側だと、刃先から裏刃までの隙間は0.8mmです。こんなに開いて大丈夫?


いずれにしても削ってみなければ何とも言えません。日曜日にやってみましょう。



こちらは迎え撃つ?先輩連中です。
一番上が、今仕上げ用に使っている寸八です。真ん中は中削り用に使って
いる寸六。 どちらも刃は同じ銘柄です。高くはありません。
一番下は何かと出番の多い小ガンナ。刃幅42mmです。本来の任務は
面取りなのですが、軽量で小回りが効くので便利に追い使われています。

台直し用の道具も揃ったので、入念に台直しして、切れ止み加減だった刃
も研ぎ直して日曜日に備えています。

ついでですが、一緒に写っているルーペは仕事で使っている物です。
本来織物の状態を調べるのに使う物ですが、鑿や鉋の刃先の状態を
確認するのに便利です。

日曜日をお楽しみに。



【2009.03.21 Saturday 12:02】 author : OYA-G | 道具箱 | comments(4) | trackbacks(0) | -
作業台次郎-5
 昨日の続きです。今日は切ったり削ったり掘ったりの作業です。



じゃ〜ん。 兼房登場です。こいつを早く使ってみたかったんです。
刃厚2.8mmというのがミソです。落とし蓋やジグ類がフロイトの「高級」
バージョンと共有出来ます。

早速回してみました。 tosimさんが上記の2枚の音の比較をされていました
が、信じていなかった訳ではないのですが、全然違います。
音がしない訳ではないのですが、フロイトに比べると感覚的にはそんな感じ
です。早く買えば良かったです。何か損をした感じがしました。



初仕事は作業台の脚のホゾの胴付きを切って貰います。切削時の音も殆ど
上がりません。写真は撮っていませんが、挽き肌も綺麗な気がします。
新品だからかも・・・。



突然ですが 土台の束2本と、脚4本のホゾ、ほぞ穴加工が終了しました。
昨日ダメ出ししたマキタの角鑿機もフル回転しました。



脚のホゾの嵌め合いはほぼドンピシャ決まりました。あと1センチの位置までは
何とか体重で入る感じです。
こんな感じの大きさになります。脚同士を繋ぐ部材が出来ていません。

「松本式サイクロン分離機」の櫓に、手持ちの2X4を沢山使ったので、材料不足
なんです。 来週買い出しに行ってきます。



甲板の外枠妻手側の、バイスを取り付ける部分です。外枠の幅は85mmに
しましたが、大型のバイスを取り付けるには寸法不足だったので、材を継ぎ足し
ています。 この部分に大きな力が掛かるわけではないので、ビスケットで
簡単に継いでおきます。

写真は少ないのですが、今日は久々にフル回転で作業しました。
この分なら遅くとも再来週ぐらいには完成するかもしれません。

一日中(といっても実働6時間強ですが)コマネズミのように作業したので、
さぞやビールが美味しいことでしょう。

【2009.03.15 Sunday 18:20】 author : OYA-G | 工房 | comments(10) | trackbacks(0) | -
作業台次郎-4

今日は久しぶりに、朝から秘密基地に行きました。外は寒く、冬に逆戻り
の気配です。
迷っていた作業台の基本方針?が、ほぼ固まって来たので、気が変わらない
うちに進めておきます。
方針変更したのは、まず脚の数。 6本脚に拘っていましたが、長手方向が
1200程度では脚だらけに見えるので、4本に変更。そうすると、せっかく
苦労して貼り合せた角材が無駄になるので、洋風スタイルの脚構造に
してみます。



6本作った脚用の角材を2本一緒にクランプして、40mmの丸穴を空けます。



綺麗な穴はあくんですが、目検討でやったので垂直方向はでたらめです。
手持ちのボール盤ではこのサイズは全く駄目です。
せめてドリルスタンドがあればもう少しまともな加工が出来るのですが、
それさえ買えません。 貧乏って嫌だなあ・・・・。
これは、後で左右の半円の頂点をバンドソーで繋いで、脚下部の横木の
「畳ズリ」を作る準備です。 N-Style =SATO さんのアイディアを
そのままパクっています。



バンドソーの加工はまだなのですが、大体こんな感じになります。アメリカン
スタイルって本当は嫌い(合理的だが文化の厚みが感じられないから)
なのですが、今回は目をつむって。



後はひたすら墨付けです。削ったり切ったりの作業ではないので、私の様な
趣味でやっている者には無駄に感じられる作業ですが、最近この作業の
重要性がちょっとだけ解ってきた様な気がします。
道具も揃ってきて能率も格段に上がってきました。



先週できなかった、長手側の組み手の加工です。 1/2インチの小林式角鑿で、
切れ味は良いのですが、この角鑿機は落第と判明しました。
この台は左右・前後に動くように設計されていますが、若干のガタ付きが
あります。材の固定も、こんなシャボイ奴がついているだけです。
手加減だけで0.5mm以上動いてしまいます。 ほぞ穴を手で空けていた事を
考えたら、随分楽になったのですが、こういう組み手には使えません。

絶対に近いうちに買い換えてやる!!!どれにしたらいいの???誰か
教えて。3相は駄目よ。 

 

甲板部の部材が揃ったので、仮組みして大きさの確認をしました。長手は
1200、妻手側800強です。 長手側を1600〜1800にする事も考えましたが、
大きいのはかえって使いにくいと思ってこのサイズにしました。
小振りで堅牢な作業台を目指します。

何故そう思ったかというと、佐世保のプロの工房を見たからです。70X1100
位の作業台でした。ちょっとショックだったです。生業としてやっている人の
作業台なので、当然大きいと思いこんでいましたが、びっくりする程小さかった
んです。 大物はどうするんだろと思いましたが、ちゃんと答えがありました。
同じ作業台が2台ありました。大物の時は、2台をまたいで使えばかなりの
大きさに対応出来そうです。間隔を変えれば物の大きさに応じて適切に
対応できそうです。 何も質問せずに帰りましたが、何かを学んだ
様な気分でした。

大物製作に興味がわいたら、更にサイズダウンした補助作業台を作ろうと
思います。600位の補助作業台を作れば、使い勝手が良さそうです。



甲板部分はこんな感じです。 真ん中の隙間は着脱可能にして、クランプ用の
スペースとします。
最初この材を甲板にするすもりでしたが、この板は廻りの囲い部分から21mm
落として固定し、ベースにします。テーブルトップはランバーコア合板にして、
気軽に交換できるようにします。

明日は脚部分のホゾ切りやら、ほぞ穴あけをします。今日辛抱して墨付けをした
部分の加工を一気に仕上げます。
それが終わったら「一人酒卓」を進めなければ。

                              また明日、SEE YOU!!



【2009.03.14 Saturday 21:39】 author : OYA-G | 工房 | comments(3) | trackbacks(0) | -
作業台次郎-3
 

作業台の甲板枠に罫書きします。罫書き線が見にくく作業しにくいので鉛筆で
なぞっています。 近視と同様、老眼でもレーザー治療があるらしいのですが。
5枚で組みます。ぴしっと決めたい〜、今度こそ。


中心側です。木端から34mm



もう一つは外寄りの線に合わせてあります。こちらは木端から17mm。
いつもは同じ加工箇所のうち、1箇所だけ罫書きしてあとは省略しますが、
加工間違いが多いのと、正確さに欠ける様な気がして今回は全部に罫書き
ました。罫引きが2丁あると、こういう作業の時便利です。3丁あるともっと
便利? 



こちらは段欠きします。こうやって落とす方に印を付けておかないと、刃を入れる
位置を間違えたりします。



木端側はこう。



木口側はこうです。フェンスを背高のっぽにしたのは、こういう使い方が
したかったからです。(多少不安定で、危険かもしれません)



2枚は両木口と片方の木端の3面を、残り2枚は両木口だけを切り欠きました。
厚さ12mm、幅10mm残しました。



こういう物を作ってみました。角度は45度です。




こうやって使います。
ほぞ取り機を買うわけにはいかないので、簡便式ホゾ取りジグです。
加工中は夢中で写真を取り忘れ、終わってから撮りました。
800の長さがあるので、かなり慎重にいかないと不安定です。
もう少し短い物(500未満)なら何とか使えると思いましたが・・・・・・。



しかし、結果はこの通り。下になった側に鋸刃が食い込んでいます。
作業台なので我慢しますが、家具だと幾ら素人の手慰みとはいえ許されません。
即刻ゴミ箱行きの運命です。

材の厚みとジグの傾斜角度、鋸刃先端とジグの距離の相関関係で、適正位置を
割り出すのは難しそうです。 また今度考えてみます。



こちらはホゾの雄側です。真ん中は角のみで落とそうかと思いましたが、位置合わせ
をするのが面倒だったので、手でやってしまいました。
最初に罫書き位置から少し控えた位置に、両側から3mmの下穴錐で穴を空け、
その位置を刃の厚い鑿(向う待ち鑿)で落し、その後仕上げ位置まで突いて行きます。
あれこれ試しましたが、この方法が一番労力が要らずに出来ます。



妻手側2枚の加工完了。 長手側は来週です。



途中で止めていた立鉋の下端調整をしました。登場機会の多いなんちゃって
スクレーパーです。そろそろ角が馬鹿になってきました。本物のスクレーパー
を買わなくっちゃ。



こんな感じです。撮影のためになるべくカスが散らない様に作業したので
疲れました。 この後240--400 のペーパーでこすって完了。

調整の済んだこいつで、一緒にやってきた際鉋の台の調整をしてみました。
(写真無し)。
さくさく削れて、かといって削れ過ぎもせず、今までに比べて格段に作業効率
が上がります。 これなら台直しも億劫がらずに出来そうです。




【2009.03.10 Tuesday 12:15】 author : OYA-G | 工房 | comments(10) | trackbacks(0) | -
ゴミ袋とカネフサ


集塵機直付けサイクロン=以後考案者に敬意を表して「松本式サイクロン分離器」
と呼びます。 =は、曲がりなりにも使えるようになりました。
肝心の屋外配管と設置場所で悩みまくっていて前に進みませんので、
気分が乗るまで試運転の位置で使うことにします。

困っていたゴミ袋の問題が解決しました。 どう困っていたかというと、


市販のゴミ袋ではこんなにショボイんです。厚さ0.03mm。
運転するとこいつが風圧で風船の様に膨らんでおり、外から
尖った物が当たったりするとすぐに破裂しそうです。
少し大きめの木片を吸い込んで、その木片の先端が尖って
いても同じです。 破裂したら風圧が掛かっているので
部屋中に粉塵とゴミが舞い散るに違いありません。
想像するだに恐ろしい光景ではありませんか。

そこで、購入時に付いてきたこちらを使う事にします。



こちらは0.6mmの厚みがあり、多少の事では破れそうにありません。
上の袋の20倍の厚みです。

が、重大な難点が隠されています。

1.容量が小さすぎる--2/3位まで溜めても50L位しかない。
 2/3も溜めたら分離性能に影響する可能性大。

2. 高い--何と消費税込みで1枚¥1050-

40〜50L溜まる度に捨ててたんじゃあ、いくら何でももったいない。
捨てずに、市販の90L(上のショボイ奴です)に移し替えればこの問題は
解決されます(現に今までそうしてきた)が、それだと危険を冒して
松本式サイクロンを採用した意味が半減する。

面倒な上に、体中埃まみれになる事から解放されるのが重要な
目標だったのです。

と悩んでいたら思い出しました。ある人のHPに何だかそんな記述が
あったような記憶があります。 そこで早速見に行って見るとありました、
ありました。

0.6mmのゴミ袋をサイクロン分離器に取り付けて使っており、快調
とのこと。同じように市販の0.03mmでは心許ないと書いてありました。

早速メールで問い合わせたところ、購入先と値段を教えて頂き、
おまけにサイズが合わなかったら無駄になるということで、サンプル
まで送ってもらいました。
値段は50枚単位の販売で¥12,000- 容量も大きく、多分120L
位だとおもいます。 1枚単価に直すと¥240-、消費税込みになります。

これなら休日木工には充分。そのまま捨てても惜しくありません。
月に2枚使っても50枚で2年以上持つでしょう。

この袋を売っていたのは博多のお店です。袋だけ買うのもちょっと、と
思い、前から買おうと思っていたチップソーも一緒に買いました。
カネフサ PRO-K-AN15 (255X2.8X100P)です。
皆が良い良いと言うもので、ちょっと高いけど買おうと思っていました。

一緒に注文して、振り込み手続きを済ませてから少し不安になって
来ました。 思っていたより安すぎるのです。すぐに値段連絡のメールを
チェックしましたが、間違いありません。

カネフサの製品を扱っているところはいくつかあるようで、HPでHitします
が、値段を公表しているところは殆どありません。 四国方面の業者
が珍しく価格を提示しており、価格提示する以上高くはないんだろうと
思いこんでいました。その値段と比べて3割強安いのです。
評判の悪い「**給付金」で買えてしまいます。

不安になって問い合わせてみると「あ、うちは他所より安いようです。
あの値段で間違いありません。」との返事が返って来ました。
カネフサ買うならここで決まりですね。

業者名の公表は一応差し控えておきますが、知りたい人は問い合わせて
下さい。メールで教えますよ。

あ〜長かった。 たかがゴミ袋でここまで引っ張るかね〜。

 



【2009.03.08 Sunday 13:47】 author : OYA-G | 道具箱 | comments(10) | trackbacks(0) | -
禁煙宣言-途中経過2
 今日(4日)で禁煙を宣言して1ヶ月が経過しました。
とは言っても、2月末を挟む1ヶ月なので、正確には28日間ですね。

「娘-その1」君。君との勝負は、君が敗北宣言した時点で終わっていますが、
あの時粘っていても私の勝ちでした。

以下感想です。

1. 薬のおかげか、そんなに苦労して我慢している感じはしない。

2. 確かにタバコが吸いたいと思う時はある。閑で手持ちぶさたな時と
   食事の後が多い。 でも、すぐに忘れられる。

3. タバコを吸った夢を2度みた。

4. 薬の副作用とされる「吐き気」は無い。私の場合。

5. 瞬く間に2キロ太った。その間身体は全く動かしていないので
  殆どが脂肪として蓄えられていると思う。体脂肪率も17台に
  上がってしまった。

6. 食事が美味しい。食べ物の臭いが良くわかる。

7. お金はどうなったか分らない。「つもり貯金」はしていない。

8. 今の気持ちは、ココまで我慢できたんだから、もうタバコとは
   永遠に縁を切ろう、です。

                         
今日は画像が無いなあ、と思っていたらこんなのが来ていました。
acanthogobiusさんのBlogでAmazonが予約販売中との紹介
があったので、つい吊られて買っていました。
忘れていたのですが、家に帰ったら届いていました。



見ていて楽しいですが、装飾的なデザインが主流で、そのまま
作るという方向にはならない感じです。技法的にも無理というか
分らない部分が多すぎます。
細部のデザインテクニックは大いに参考になりそうです。
バックナンバーを売ってないかなあ。



【2009.03.05 Thursday 09:09】 author : OYA-G | 雑記帳 | comments(3) | trackbacks(0) | -
CALENDAR
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< March 2009 >>
RECOMMEND
NEW ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
RECENT COMMENT
RECENT TRACKBACK
入場者数
ブログパーツUL5
MOBILE
qrcode
LINKS
PROFILE
SEARCH
PAGETOP