作業台の続きです。甲板枠になるタモ材に溝を掘ります。幅12.3mm、深さ
10mmです。この手の加工はルーター等に比べると圧倒的にテーブルソーが
優れています。スピーディー且つ正確、安全です。
左は刃の出具合やフェンス位置を決めた後、実際に加工結果を試した
ダミーの端材です。 この一手間を惜しんではいけません。
甲板のベース部分の段欠き調整です。段欠きの幅は12mm、溝は12.3mm
なので、0.3mmの逃げが見てあるのですが、それでは不足の様です。
加工して3週間以上経つので、材が微妙に動き始めた様で、きつすぎます。
こういう時の為に「際ガンナ」を買ったんです。これをルーターでやると、準備で
かなりの時間を費やすこと必至です。加工結果も良好とは言い切れません。
鉋なら刃の調整だけで済みます。チョチョット削ってOKです。
面取りも出来ます。こういう部分の面取りは、普通の小鉋では無理なことが多い
様です。
長手手前側、所謂正面側の幕板を欠き込みました。 この部分には木工バイス
が付きます。
こういう欠き込みの加工はどうやってますか? 墨付けしてスライドソーで何本も
切り込みを入れ、叩き鑿で粗取り後、幅広の追い入れ鑿で仕上げ?
でも、この材のように追い柾で、比較的木目の粗いものだと中々綺麗に仕上がり
ません。時間ももったいないのでエイヤとやっておいて小ガンナで横削り。
両端の小鉋の刃が届かない部分は際鉋の出番です。
写真は無いんですが、右妻手側に付ける予定のフェイスバイスのシャフト穴加工も
済ませました。
フェイスバイスが付くのは画面で手前下側です。 穴が3つ空いています。
塗装はしないつもりなのですが、枠部分のタモは仕上げの鉋掛けもしました。
この間の「越翁」の試験も兼ねての作業です。削り厚からして、タモ材辺りが
限界の様な感じでした。 枠4本の内3本が終わった辺りで、刃が切れ止み
ました。 先週から酷使していますので、まあ納得の結果でしょう。
しかし、この組上げはタフでした。昨日の脚部分も大変でしたが、こちらは更に
ハードで、途中で諦めかけました。 組み立てだけで90分掛かってしまい、終わった
時には暫く放心していました。
まだ細かい部分が残っていますが、来週には完成出来るかもしれません。
早く返ってビールで元気出そ〜っと。