ここ数日間快晴の木工日より。日曜日はぐんぐん気温が上がって
夏の到来?です。
真夏と違うのは、外は日に照らされて暑いのですが、工房の中は
日陰で爽やかなこと。 おかげで随分捗りました。
朝5時には目が覚めて、散歩をしたりコーヒーを入れたりして、
7時45分には秘密基地に到着しました。
忘れてましたが、こんな物を買いました。 関連会社の出入り業者に頼んで
あったものが届きました。 前から買おうと思っていましたが、中々機会がなくて
そのままになっていたものです。
まずは先週夜なべして罫書いたホゾ穴をあけます。 角のみは「小林式 6.4mm」
です。 時々エアーゾルで刃を冷却してやりながら、8本32箇所を一気にあけました。
所要時間40分程です。 ドリルと鑿でシコシコやってたのと比べると雲泥の差です。
以前だとこれだけで2日ぐらいは掛かっていましたし、何カ所かはミスっていました。
角のみ機としてはおもちゃレベルなので精度は望めませんが、贅沢を言えば
切りがありません。
幕板も規定寸法にカットして、ホゾ加工を待つばかりです。2台分16本です。
当然テストカット用と、失敗したときの予備が用意してあります。
予備が無ければ、失敗した時のカバーに時間が掛かりすぎます。
何度も失敗して、最近は「失敗は付きもの、いや、絶対失敗する。」と
思い決めて、無駄を承知で予備を作っておく様になりました。
ベニアの端材に簡単な原寸図を書いています。 これも失敗から学んだ事です。
寸法については思い違いや、目盛りの読み間違い、基準線(面)の取り違え
など、常識では考えられないミスをしてしまいます。 しかも、このタイプのミスは
多くが致命傷になり、用意した材がオシャカになる確率大です。
これは長手側の幕板の寸法です。 どういう計算で長さを決めたかを書いておけば、
後で混乱せずに済みます。 マルで囲んだ268というのが、脚の内々の寸法で、
普通は幕板側の胴付間の寸法と一致します。
上下の甲板も仕上がり寸法にカットします。 これは上甲板。 一度決めた
カット線を、途中で引き直しました。
最終のカットラインは、豚の尾っぽみたいな印の付いた方です。これは会社の
設計部門の連中の真似です。
カットした上下の甲板です。下の方で長手側500mm。これがミニテーブルの
仕上がり寸法です。上甲板は中央奥よりに配置する予定でしたが、事情があって
右側に寄せようかと迷っています。どんな事情だって? 左の開いた部分に焼酎
のグラスを置くのに都合が良かろうかと・・・・。
ミニテーブルの部材が勢揃いしました。 まだ棚板が出来ていませんが、これは
来週です。
下部甲板の下側ぐるりは、45度カットする予定でしたが、作業中に急遽方針変更。
(これが多いんです、私の場合。)大きな斜めのカットラインにしようと思います。
以前に佐世保のプロの工房(もう、どなたか解りますよね)にお邪魔したときから、
ものすごく気になっていたカッター刃があるんですが、先週acanthogobiusさん
が入手されたという記事をみました。 羨ましかったのでその真似というか、似たような
加工がしたくなったんです。
逆サイドにフェンスを置いて、刃を傾けます。 傾斜角は現物合わせです。
多分15度前後。 刃を少しづつ出して何度かテストカット。
決まったら一気に3方向をカットです。一気にとは言っても、怖くて思うように材が
送れません。 前側の角がインサートの開口部のせいで引っかかり、どうしても
材が動いてしまいます。 木端側のカット面に盛大なナイフマークが付いています。
後で考えたのですが、これはとっても危険でした。 よい子の皆さんは真似
しないで下さいね。
まず、傾斜と刃の出具合が決まったら、薄手のベニアを敷いてゼロクリアランス
にすること。 次に材を固定するジグを工夫して、材が動かない様にすることが
絶対必要だと思いました。 今回怪我をしなかったのは単なる幸運だと思います。
材が動いたので、当然カット面は均一にカット出来ていません。 とりあえず鉋で
修正しました。 平面と傾斜面の境界線が何とも締まりのない結果となっています。
ちょっと考えてから修正します。
乱暴なことを言えば、こっちの面は見えないんだから、どうでも良いと開き直っても
良いのですが・・・・。
写真の撮り方が不味くて上下違った感じに写っていますが、実際の感じは
下の方の雰囲気です。 45度カットより更に華奢に見えます。
最近は田中さんを真似て、作業中は薄手の手袋をしているのですが、ちょっと
油断して手袋をしないで作業し、やってしまいました。
サクラの脚材の直角部分を親指が滑って切ってしまいました。
鑿などの鋭利な刃物と違って、こういう疵は痛いです。 傷口も上手く付かないで
少し口を開いています。
・・・・・・続く