OYA-Gの木工狂躁曲

タイトルは誤字・誤植ではありません。
こんな気分なんです。
名古屋じゃないよ。
 

木工展では私も名古屋に行っていたのですが、カメラを持って行かなかったので
写真が無く、ブログネタになりません。代わりという訳じゃ無いんですが、
「名古屋」つながりということで・・・・・。

写真は昨晩の撮影です。 写真で解るように、東京は浅草橋のお店です。
「世界の山ちゃん」も出世して、名古屋だけじゃなく東京や札幌、熊本、広島
にまでお店があるんですね。 名古屋発B級グルメが全国制覇に打って出た
というところでしょう。

関東圏に既に19店舗あるそうです。
実は日曜日の夕方から東京に入っていて、8時頃予約無しで行きました。
浅はかでした。 日曜日の夜だというのに、満員で入れませんでした。
入り口で店員に、「次回はご予約の上お越し下さい。お待ちしております。」
との冷たいお言葉をいただきました。

それではと、意地になって昨晩再チャレンジ。予約?悔しいけどしちゃいました。

始めて「世界の山ちゃん」に行ったのは20年ぐらい前だと思います。
「千種店」でした。 狭くて汚かったです。 靴を脱いでビニールの袋に入れて
座敷に座らされました。 狭かったです。 でも、美味しいというか、独特の
味に虜になってしまいました。

というわけで、昨日は5人で「激辛」=6人前、「普通」=8人前を制覇。
私は徹頭徹尾「激辛」 で攻めてみました。
体中にコショウの臭いが染みついたような感じで、唇が腫れちゃいました。
「キスのしすぎみたいだ。」 と言ったら大受けでした。

                                   おしまい
【2009.05.26 Tuesday 09:49】 author : OYA-G | 雑記帳 | comments(3) | trackbacks(0) | -
パートタイム木工
 

このところ数週間、まともに木工をする時間が取れません。 1〜3時間程度の
細切れな時間しか取れないので、段取りを考えて準備し、調子に乗ってきた
ところで時間切れになってしまい、作業も捗りません。解りますよね。

こういう時はすっぱり諦めて木工から遠ざかる方が良いのですが、ブログの
ネタが無くなるのでそうもいきません。 

納期の迫った物があるのですが、半端作業をやりました。

例の自宅の改装で不要になったドアの解体準備です。 これは玄関のドア。
40年風雨に曝されて、何度か塗り替えたので変な色になっています。

ドアノブや錠前などの金属部分を取り外し、縁飾りの部分を外しました。



ヤレの来たおんぼろ鑿と玄翁で破壊します。 接着剤は完全に劣化しており
思ったより簡単に外れます。



縁飾りは接着剤だけでなく、頭を潰した釘で止めてありました。
黒いのは私の人差し指。 釘の大きさが解るように。



左が玄関、右が洋間のドア。同じ物ですが、右が本来の色です。
後ろに隠れていますが、これ以外に幅40センチぐらいのサブドアが1枚
あります。 次気合いの乗った時に丸鋸で解体ショーでもやりましょう。




納期遅れ確実なのですが、余り待たせるとキャンセルされそうなので残業です。
ミニテーブルの構造部の1次ホゾ加工です。 何故1次かというと、当然2次が
あるからです。ホゾの長さはこの状態で10mmしかありません。
この状態で全てのホゾとホゾ穴の組み合わせを決め、ぎりぎり手で押し込める
嵌め合いに調整して大入れの墨付けをします。

大入の墨付けを済ませたら、
ホゾの方は後10mm長くし、先端5mmを切り飛ばして、最終15mmにします。
大入れで全体が5mm入りますので、ホゾ穴は21〜22mmの深さになっています。



「チ」と書いているのが長手方向のホゾ穴です。 ホゾを差し込んでいるのが
妻手側です。 間違えないように妻手側はピンクに塗っておきました。
嵌め合いを緩くしたくなかったので、押し込むのが大変で、右の手のひらが
痛くなってしまいます。



妻手側 10番のホゾ組です。押し込んでから鉛筆で線を引き、境目を白書きで
なぞっておきます。
大入れの彫り込みは白書き線まで。 この鉛筆の墨は消えないように注意
します。 果たして上手く行くんでしょうか???



こんな感じです。 最初に付けた理論上の墨線とは微妙にずれています。
こうなるのが解っていたので、現物合わせにしたんです、悔しいけど・・・。



ミニテーブル1台分完了です。 根を詰めてやったので、休憩します。
あら、奥の方に氷の溶けかかったグラスが写っています。
飲みながらやってました、すいません。



更にもう一組。 ノギスで計測すると、ホゾ穴は6.5〜6.6mmぐらいの幅です。
きつめに調整したホゾの厚みは6.65〜6.75mmぐらいでした。
理由はわかりませんが、同じ寸法だとゆるゆるになってしまいます。

下に敷いているのは、いずれは 「一人酒卓 3号」 に出世するであろうサクラの
耳つきです。 ほぼ芯近くの7センチ厚の板ですが、不思議に反りが出ていません。



そういえば「一人酒卓 2号」 はどうなったんでしょう? 実はヒビの入った部分に
黒檀のチギリを入れたんですが、最終仕上げの時、カンナの刃がチギリをムシって
しまったんです。当然やり替えるのですが、解決策が見いだせないんです。
ここまでは上手く行っていたし、サクラにしては珍しく素直な材で気分良く
作業していたんです。 脚のあり桟の加工もほぼ終わった段階だったので、
目の前が真っ白になってしまいました。

名古屋で会った佐世保のプロは、「裏金の追い込みが甘い」と仰るのですが、
何か釈然としないんです。 というわけで2ヶ月近く放置したままです。
広島の板金屋さん、済みませんが気長に待ってて下さいね。


今週のネタはこれだけです。 1週間更新出来ないかもしれません。
皆さんお元気で。 SEE YOU!!


【2009.05.24 Sunday 19:18】 author : OYA-G | 作品 | comments(4) | trackbacks(0) | -
憂鬱な日曜日-2
 

雨の日曜日に本当にやろうと思ったのはこれ。 ミニテーブルの幕板、貫のホゾ加工
です。 脚側のホゾ穴は6.4mmの角のみであけましたが、ヘッドが揺らいでいる様な
角のみ機なので、6.5〜6.7mmぐらいの穴幅になっています。 脚材はさくら、幕板・貫
はヤマナシでどちらも堅く、幅方向を木殺しして押し込む許容幅を大きく取れません。

6.7の幅を目指してテノインジグにセットして試しの加工をしましたが、安物のジグでは
全く駄目です。 最初堅めにカットして見ると、全く入りません。 それではと、ちょっとだけ
追い切りすると今度はスカスカです。 前にやったときは、1回でドンピシャに上がりましたが、
単なる偶然だったようです。

考えた末、7mm幅に挽いておいて、際ガンナで微調整する事にしました。



幅方向だけ挽いて試して見ましたが、この方法が一番理屈に合っているかも
しれません。 際ガンナ、買っておいて良かったです。
私のテーブルソーとテノインジグの組み合わせでは、1/10mmの調整は効かない
ようです。何か方法があったら教えて下さい。
無理矢理機械加工でやろうとすると、半分以上の材が使い物にならない怖れも
あります。

最低限ミニテーブルの幕板・貫の16本は完了する予定だったのに、
気分を害してここまでで諦めました。 納期が・・・・・・。
棟梁に無意味なやり直しを命じて完成を遅らせようかしら??



もう一つやったのがこれ。 先週気になっていた「越翁」の台直しです。
狂いが見つからないのに削れなくなった事は先週書きました。あの後しつこく
チェックして、1箇所だけ狂っているのは発見していました。

刃口の部分で両サイドが高く、真ん中がわずかに透いていたのです。
日曜日にチェックすると、今度ははっきり狂っていました。

画面で上側になっている側が、刃口から台尻まで膨らんでいました。おまけに
同じ側の台頭も刃口と同じ平面になっています。

追い柾の木目の、弧の外側にあたる部分が膨らんだ様です。
4日ほどの間に大きく台が狂った事になります。

写真は撮りませんでしたが(それどころじゃなかった)、こうやって適当に引いた線が
写真上側だけ先に消えて行きます。



下端の平面を出し直し、台直し鉋でセッセセッセと透き部分を削って、毛羽取りに
400番のペーパーをさらっと掛けてから、桐油を塗ってあげました。

どういう訳か、刃口の平らな部分と、透かした部分の境界線が綺麗に写って
います。境界線が歪んでいるのは、私の性格を表しているようで、これはこれで
いたしかたの無い事です。

え?削れるようになったかって? 試していないんです。 だるかったのと、
今週また1週間家を空けるので、その間に台が再度動く可能性もあるので、
試し削りはしませんでした。 理屈上は削れる筈です、タブン・・・。



今日のおまけです。
名古屋で韓国の松本さんに頂いたお土産です。 右側のグリーンは辛いミソ?
生野菜に付けて食べると、お酒のおつまみになり、なかなかの味でした。
左のピンクの方は野いちごの「どぶろく」だそうです。 怖くてまだ封をあけていません。


【2009.05.19 Tuesday 12:27】 author : OYA-G | 雑記帳 | comments(4) | trackbacks(0) | -
憂鬱な日曜日

 

土曜日に名古屋から帰って、自宅の改装の進捗状況をチェックした後、昼寝
してしまいました。 名古屋で入手した鉋台の仕込みに掛かりたかったのですが、
金曜日の大宴会の疲れで、全く手が付けられませんでした。

手道具を買うならここから、と決めている佐世保の「花みずき」さんと宴会で
落ち合える事になっていたので、持参して貰ったのです。



全く手つかずの下端側刃口付近の様子です。 キリリと引き締まった表情でしょ。



日曜日も朝寝をしてしまい、9時半過ぎに秘密基地へ行き、早速鉋台の仕込み
の準備です。 前回は、鉋屑の排出がどうしても上手くいかなくて、刃口を拡げて
しまいました。 そこそこは削れるのですが、仕上げ用には今一歩の感じで、
いつか再挑戦しようと思っていました。

上は「花みずき」さんが仕込んだ長台です。これを参考に下の台を仕込んで
行きます。 仕込みの目安となる線を鉛筆でいれました。 鉋刃本体の裏側
耳の当たる溝の最上部を基準にしました。
左側に引いた線まで表が当たる面を削り込んで行きます。
この辺りは前回と同様なので、手順が解っており作業の進行は早いです。

線は入れていません刃、左右の鉋刃を差し込む溝(押さえ溝)の間隔が、1.5mm
程狭くなっていますが、これは表なじみを削りながら徐々に開いて行きます。



押さえ棒を抜いて、鉋刃を当ててみました。約1センチしか入りません。
ここから始めて、少しづつ削っていきますので、時間が掛かります。

ちょっと始めてみましたが、身体がだるくて気分が乗りません。鑿の保持が
上手くいかず、刃の入り方が一定しません。 こういうときは潔く諦めて
他の作業に掛かりましょう。



自宅の洋室居間の扉です。 放るのももったいないので、ばらして
材木を確保しようと思い、運び込んでいます。

左右の縦框と、上下・中央の横框が使い物になりそうです。
その間に嵌め込まれた飾り板は、駒止の駒にでもします。

同じ扉が2枚ありますので、駒は多分一生使えるぐらい取れる
と思います。
40年近く使った扉ですが、まだまだ閑は出しません。もう一働きして
貰います。



鑿で削ってみました。 多分チークだろうと思っています。

こちらは、玄関の上がり框です。 180*250ぐらいの重たい木で、棟梁は
「ニャトー」 の様だと言っています。 サクラやカバに似た木は沢山あって、
呼び方も色々で良くわかりません。
両端と真ん中に加工した部分があるので、カットして2本に分けます。



同じように削ってみました。 少しピンクがかって、なるほどカバやサクラに近い
感じです。



こっちは正体がわかっています。和室の方の檜の柱です。使い物になりそうな
のは3本だけでした。



丸鋸で使えない部分をカットした後、手押しに掛けようとしましたが、何か変です。

変な振動と音がするし、刃の動きを見ているとどうも回転が極端に落ちている
様な感じです。 さてはベルトが緩んでるな、と思い、あけて見ました。
ベルトが極端に緩んだ感じは無く、不思議に思ってベルトを外して空転させてみて
びっくり。

何と、起動した瞬間にプーリーがモーター側に引っ込んで回転しています。
モーターを止めてじっくり観察してもう1度びっくり。

何と、プーリーを軸の溝に固定するイモネジが緩んでしまっています。 
もう1つの補助固定用のイモネジも緩んでいます。

さっき空転をかけたとき、モーター側でなく、逆側にプーリーが動いて軸から
外れていたらどうなったんでしょう? 大惨事になったかもしれません。

どちらかというと振動、特に起動時の振動が大きい機械なのですが、この部分
が緩むとは想像していませんでした。 モーターの取り付け部は気になって
観察をしていたのですが・・・・。



イモネジを締め込んだ状態です。 この角度では見えない位置までイモネジが
入っています。 
これで変な音がしなくなりました。回転も安定しています。

同じ機種、或いは台湾メイドの似たような機種をお持ちの方は、1度点検をされるよう
おすすめします。 田中さん、きすべ〜さん。



ニャトーの2面削り完了。 片方に鑿で彫込んだ跡があります。
この部分に折れ釘が埋まっていると、棟梁が印を付けておいてくれました。
「まあ、釘ぐらいならゆっくり切れば切れるが、キックバックで怪我しても
つまらんし。」 「え?アルミ?ワシらはヤニなんかが取れてかえって切れ味が
戻るんで、好んで切るがなあ。」 ということです。



3本の柱材のうち、一番長く取れたものです。 樹脂分を含んでおり
こいつは重かったです。



真ん中でカットした2本の柱材。90センチ弱が4本ありますが、こいつらまで
手が回りませんでした。

他にもちょっとだけやったのですが、続きは明日です。
外は朝から雨。 何をやっても気分が乗らず、憂鬱な1日でした。
早々に引き上げて晩ご飯まで眠ってしまいました。


【2009.05.18 Monday 14:22】 author : OYA-G | 雑記帳 | comments(11) | trackbacks(0) | -
斎田式=おめでとう、名古屋展
 

今日は個人的な用事で会社を休みました。 午後に2時間程時間が空いたので、
今日から始まった名古屋の木工展に敬意を表して、「斎田式」 傾斜切りJIGを
使ってみました。 
アルミ製のショボイJIGをUSAの通販で売ってますが、こいつにはかなわない
と思います。斎田さんも「あれは危険だ」と仰っています。

ゼロカットしたベースの上に、傾斜角を決めるフェンス機構と、加工材を押さえる
セットアップ機構が乗っています。 フェンス機構の位置を決めたら、同じ寸法の
材なら連続的に同じ傾斜切りができるという趣向です。
当然ベース面裏側にレールがつけてあります。

もう一つ優れた点は、加工材を手で押さえる必要がない為、鋸刃に手が近づく
事が無く、全く恐怖感が無い事です。



材の墨線をベースのゼロカット面に合わせるだけ。 正確且つスピーディー、
おまけに安全に傾斜面のカットができます。

更にこのJIGUの優れたところは、墨付けは1箇所だけで良い事です。
写真の部材が墨付けした部材ですが、今回の加工だと8本=16箇所
のカットが1回の墨付けで済みました。
同じ寸法の材の加工なら、フェンスを固定したまま、手前側のストップフェンスを
基準に材をセットするだけで同じ加工が可能です。

斎田さんは天サイダなあ、4千点!!



ということで、あっという間にスツール2脚分の加工完了。
カット面がシャープでしょ。



こんな副産物もできました。 取っておいて楔に使いましょう。 
捨てられないんですよね、こういう木っ端でも。
俺ってこんなにケチだったのかしら????



傾斜切りの加工があまりに早く終わったので、ついでにホゾ穴もあけました。
ホゾ幅10mm。9.5mmの角のみで加工しましたが、ほんの少しだけ追加の
手加工が必要みたいです。

罫引きを間違えた跡が歴然ですね。 昨晩かなり飲んだあとで残業したので、
こんな事になってます。 面目ないです。上側の傷は消せないでしょう。




キンキンに研ぎあげた鑿でサクッと一刺しです。

明日から東京出張です。 連休を挟んで久しぶりの東京ですが、仕事が
待ってます。


【2009.05.13 Wednesday 12:07】 author : OYA-G | 作品 | comments(2) | trackbacks(0) | -
まだまだ続くよ、切ったり削ったり-2
 

サクラの厚60mmの板を挽いてスツールの幕板を作り直しました。目標寸法
25mm*38mmです。 このサクラは柾目の、かなり素直な木目の材でした
が、テーブルソーで大まかにカットし、手押し-->自動で大まかに歩決めして
2時間ほどして気がつくと既に動き始めています。

ちょっと怖いので仕掛りワゴンの上で10日程寝かした後捨てるか、取っておくか
決めます。

もう一度最初から取り直しです。 サクラの厚材の在庫が減ってきました。また
ヤフオクで集めなきゃ。



スツールも原寸図を書いてあります。 シナベニヤも在庫が底をついて
います。 最近はHCのシナベニアはひん曲がったのばかりで買う気がしません。
そのくせ値段は一人前です。
京都の方から送ってもらうのですが、送料を考えると最低5〜6枚は買うことになり
置き場所に困ります。



突然ですがスツールの座板と幕板です。 脚は自宅に置いてあります。

ここまでが日曜日の作業でした。 疲れたのでリポ***を飲んで一服です。



【2009.05.12 Tuesday 07:50】 author : OYA-G | 作品 | comments(0) | trackbacks(0) | -
まだまだ続くよ、切ったり削ったり
 ここ数日間快晴の木工日より。日曜日はぐんぐん気温が上がって
夏の到来?です。
真夏と違うのは、外は日に照らされて暑いのですが、工房の中は
日陰で爽やかなこと。 おかげで随分捗りました。

朝5時には目が覚めて、散歩をしたりコーヒーを入れたりして、
7時45分には秘密基地に到着しました。



忘れてましたが、こんな物を買いました。 関連会社の出入り業者に頼んで
あったものが届きました。 前から買おうと思っていましたが、中々機会がなくて
そのままになっていたものです。



まずは先週夜なべして罫書いたホゾ穴をあけます。 角のみは「小林式 6.4mm」
です。 時々エアーゾルで刃を冷却してやりながら、8本32箇所を一気にあけました。
所要時間40分程です。 ドリルと鑿でシコシコやってたのと比べると雲泥の差です。
以前だとこれだけで2日ぐらいは掛かっていましたし、何カ所かはミスっていました。

角のみ機としてはおもちゃレベルなので精度は望めませんが、贅沢を言えば
切りがありません。



幕板も規定寸法にカットして、ホゾ加工を待つばかりです。2台分16本です。
当然テストカット用と、失敗したときの予備が用意してあります。
予備が無ければ、失敗した時のカバーに時間が掛かりすぎます。
何度も失敗して、最近は「失敗は付きもの、いや、絶対失敗する。」と
思い決めて、無駄を承知で予備を作っておく様になりました。



ベニアの端材に簡単な原寸図を書いています。 これも失敗から学んだ事です。
寸法については思い違いや、目盛りの読み間違い、基準線(面)の取り違え
など、常識では考えられないミスをしてしまいます。 しかも、このタイプのミスは
多くが致命傷になり、用意した材がオシャカになる確率大です。



これは長手側の幕板の寸法です。 どういう計算で長さを決めたかを書いておけば、
後で混乱せずに済みます。 マルで囲んだ268というのが、脚の内々の寸法で、
普通は幕板側の胴付間の寸法と一致します。



上下の甲板も仕上がり寸法にカットします。 これは上甲板。 一度決めた
カット線を、途中で引き直しました。



最終のカットラインは、豚の尾っぽみたいな印の付いた方です。これは会社の
設計部門の連中の真似です。



カットした上下の甲板です。下の方で長手側500mm。これがミニテーブルの
仕上がり寸法です。上甲板は中央奥よりに配置する予定でしたが、事情があって
右側に寄せようかと迷っています。どんな事情だって? 左の開いた部分に焼酎
のグラスを置くのに都合が良かろうかと・・・・。



ミニテーブルの部材が勢揃いしました。 まだ棚板が出来ていませんが、これは
来週です。



下部甲板の下側ぐるりは、45度カットする予定でしたが、作業中に急遽方針変更。
(これが多いんです、私の場合。)大きな斜めのカットラインにしようと思います。

以前に佐世保のプロの工房(もう、どなたか解りますよね)にお邪魔したときから、
ものすごく気になっていたカッター刃があるんですが、先週acanthogobiusさん
が入手されたという記事をみました。 羨ましかったのでその真似というか、似たような
加工がしたくなったんです。



逆サイドにフェンスを置いて、刃を傾けます。 傾斜角は現物合わせです。
多分15度前後。 刃を少しづつ出して何度かテストカット。



決まったら一気に3方向をカットです。一気にとは言っても、怖くて思うように材が
送れません。 前側の角がインサートの開口部のせいで引っかかり、どうしても
材が動いてしまいます。 木端側のカット面に盛大なナイフマークが付いています。

後で考えたのですが、これはとっても危険でした。 よい子の皆さんは真似
しないで下さいね。

まず、傾斜と刃の出具合が決まったら、薄手のベニアを敷いてゼロクリアランス
にすること。 次に材を固定するジグを工夫して、材が動かない様にすることが
絶対必要だと思いました。 今回怪我をしなかったのは単なる幸運だと思います。



材が動いたので、当然カット面は均一にカット出来ていません。 とりあえず鉋で
修正しました。 平面と傾斜面の境界線が何とも締まりのない結果となっています。
ちょっと考えてから修正します。
乱暴なことを言えば、こっちの面は見えないんだから、どうでも良いと開き直っても
良いのですが・・・・。



写真の撮り方が不味くて上下違った感じに写っていますが、実際の感じは
下の方の雰囲気です。 45度カットより更に華奢に見えます。



最近は田中さんを真似て、作業中は薄手の手袋をしているのですが、ちょっと
油断して手袋をしないで作業し、やってしまいました。
サクラの脚材の直角部分を親指が滑って切ってしまいました。
鑿などの鋭利な刃物と違って、こういう疵は痛いです。 傷口も上手く付かないで
少し口を開いています。

                                ・・・・・・続く








【2009.05.11 Monday 12:07】 author : OYA-G | 作品 | comments(4) | trackbacks(0) | -
残業
 夜、食事の後で残業しました。



ミニテーブルのホゾ穴の罫書きです。 使ったのは罫書きゲージ、筋ケヒキ、
白書きです。 2台分32箇所にしるしをいれました。

このテーブルは大きな荷重が掛かるような使い方をしないし、なるべく華奢に
作りたかったので、幕板は厚さ17mmにします。 写真の一番上にあるのが
幕板です。ホゾ厚6.4mmになるので、5mm分大入れにします。



外側の鉛筆線が幕板の大きさです。 この線はまだ見当線で、幕板のホゾ加工が
済んだ後現物合わせで彫込むため、白書きは使っていません。

中央の、濃い鉛筆で塗った部分がホゾ穴です。 6.4*32です。最初上下方向は
胴付を切らないつもりでしたが、途中で気が変わって4方胴付に変更しました。
そのせいで幅方向の罫書き線がはみ出ています。

根を詰めてやったのですが、32箇所の罫書きに1時間半程掛かってしまいました。
その間に焼酎の水割り4杯を消費しました。

スツールの方も同じ寸法の幕板を使うつもりで準備したのですが、この作業中に
方針変更。椅子は体重が掛かるし、座った状態で動いたりするので、さすがに
このホゾ組では危なっかしいので、板厚25mm程度の幕板に変更することに
しました。 幕板を取り直さなければ罫書きも出来ません。
週末までお預けです。

【2009.05.09 Saturday 09:15】 author : OYA-G | 作品 | comments(4) | trackbacks(0) | -
役立たず

 先週UPした記事で、以外にも反響の多かったドリルスタンドの
使用結果レポートです。



作業台次郎のフェイスバイス前の框部分に1/2インチの垂直な穴をあけます。
上部にセットした電動ドリルに対してスタンドの重量が軽すぎるのと、接地面の
土台部分の面積が小さすぎて、とっても不安定です。
クランプしようにも、クランプが掛かるスペースもありません。



結果はご覧の通りです。 向こう側に少し傾斜しています。
框部分長手方向に垂直が取れないということは、ベースの接地面の平面
だって怪しいものです。
深さのストロークもこれが限界です。 このピンにはあと2〜3mm不足です。



手前側4箇所に穴あけするのですが、1つめの穴明けが終わった段階で嫌に
なりました。



気を取り直して4箇所の穴あけを完了し、ビットをドリルに付け直して深さを
調整しました。
4箇所の穴が微妙にずれているのがわかるでしょうか?
マーク位置にポンチで印を打ってから作業したのに、全体のバランスが
悪く(トップヘビーなので)、モーターの始動時に動いた様です。

まあ、フリーハンドでやるよりちょっとはましという程度の代物です。
本音を言えば、「金をくれても使いたくない」 道具でした。

所謂 「どんなにお金に余裕があっても買ってはいけない」たぐいの道具です。



セットしたものの、ハンドルの取り付けが遅れていたフェイスバイスの
ハンドルを取り付けます。
セットする側の穴径は27mm。 市販の檜の丸棒の径は30mmです。
鉋でひたすら削って径を細くしてあげました。



最後に240番のペーパーでチョチョイとしごいて完成です。
止めていないので縦にすると抜け落ちます。 暫くはこのまま
使います。
今までは玄翁の柄を差し込んで回していたので、これでも
大分ましになりました。



前後しますが、ミニテーブルの上部甲板です。厚さ13mmの薄板を接合。
こちらはイモ継ぎです。 余り圧着力を強くすると、その力で反ってしまう恐れが
あるので、ハタ金で軽く締めました。



例によって削りカス比べです。真ん中と右がプロの仕込んだ鉋。
左が「越翁」です。 「ヤマナシ」は、堅いのですが、肌合いが緻密で、鉋掛かりが
良い材です。 右の2つは網目状に削れていますが、左はかなりの厚みです。
「越翁」は針葉樹用、或いは中仕上げ用と割り切ることにしました。

真ん中の屑は、翼みると左1/3の位置で2つに割れています。この位置で
鉋の刃が小さく欠けているんです。今回削った板は節らしい節も無い材ばかり
だったので安心していましたが、どこかに砂でも噛んでいたのかも知れません。



これで今回のテーブル用甲板(上下)2セットと、スツール用座板2脚分が揃い
ました。

写真は撮っていませんが、ミニテーブルの棚板なども切り出してあります。
一応の部材が揃って、後は組み立てに向けて一直線です。
何とか納期に間に合う目途が立ちました。



【2009.05.08 Friday 05:48】 author : OYA-G | 道具箱 | comments(4) | trackbacks(0) | -
黙々と、ただひたすらに
 

連休中は木工三昧のつもりでしたが、雑用が多くて合計1日半ぐらいしか時間が
取れませんでした。

ミニテーブルの下部甲板の接着が完了したので、目違いを取って平面を出して
おきます。



例の「越翁」で仕上げの平面削りをしました。良くできている様に見えますが
・・・・・。



画面中央辺りに逆目掘れが起きています。 白いアバタの様な部分です。
刃は極力浅く出してありますが、この鉋の限界の様です。



プロの仕込んだ長台鉋でもう一度。このサイズの面を削るのに長台鉋は大げさ
ですが、仕方ありません。これならばっちりです。
逆目掘れの起きる起きないは、刃口の狭さが重要なポイントの様です。
早急にもう一台台を仕込んで確認しておく必要がありそうです。

実は削っていて気づいたのですが、両方の鉋で刃の掛かる位置が(つまり削れる
位置が)違っていました。 台を確認しましたが、どちらも理屈通りの台になっており、
狂いは見受けられません。 都合四枚、裏表で8面を削ってみましたが、
例外なくそうでした。  どうしてなんだろう???



こちらはスツールの座面になる板の接合です。 同じ大きさの座板2枚分です。
材は「ヤマナシ」です。 



乾燥を待つ間に脚部分の取り方を決めて行きます。2本づつ色、木目が違和感の
無い物を選んで組み合わせます。 材の長さは90cm程度。2本で脚4本を
取ります。



身付面を決めて番号を打っておきます。 T-1というのはテーブル1号という意味
です。 43はとりあえずのカット寸法です。テーブルは下部甲板を床から40cm
にする予定ですが、最終決定は後日です。



S-1、S-2 はスツールです。 1脚は45cm、もう1脚は50cmにします。
高い方は工房で使う予定で、作業台での墨付けや罫書きの時使いやすいように
かなり高いスツールにします。
低い方は自宅のカウンターで使いますが、普通の椅子より高くして、姿勢が
前屈みにならないようにします。



カット完了です。 え?何で3セットなんだって? 50cmの方は1本カットした
時点で、残りが短すぎることに気づいたのです。 何で最初に気づかないんだって?
そういうことに気づかないから、老人性ボケというんじゃないですか。

カットしてからもう一度手押しと自動で直角を出し直しました。 長い状態で一度
加工しましたが、1週間置いておいたので予想どおり若干の狂いが出ていました。
38mm角にしておいたのは、そのためです。 今回は想定仕上がり寸法+アルファ
の36mm強まで詰めました。



雰囲気を見たかったので、ちょっと仮置きしてみました。
ミニテーブルの甲板部分です。下がクルミの20mm、上はヤマナシ
の13mmです。 上部甲板を4〜5センチ浮かせた二重構造に
します。 



脚部分と罫書き道具一式を自宅に持ち帰りました。 今週は家に居るので、
夕食後に夜ナベ仕事をします。



これが罫書き道具一式です。馬鹿なことに一番大事な直尺を忘れています。
その代わり罫書きにはまず使わない曲尺が入っています。

ここまではまるで製材所のオヤジみたいな仕事の連続で、ちっとも面白く
ないんですが、塗装を別にすれば、これで全工程の70%近くが終わっている
と思います。 後はホゾとほぞ穴を作って組み立てるだけです。
ここからは徐々に形が見えてくるので、楽しいと思います。








【2009.05.07 Thursday 06:34】 author : OYA-G | 作品 | comments(2) | trackbacks(0) | -
CALENDAR
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< May 2009 >>
RECOMMEND
NEW ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
RECENT COMMENT
RECENT TRACKBACK
入場者数
ブログパーツUL5
MOBILE
qrcode
LINKS
PROFILE
SEARCH
PAGETOP