OYA-Gの木工狂躁曲

タイトルは誤字・誤植ではありません。
こんな気分なんです。
完成間近?
 先週に引き続き、大きい方の飾り棚の構造部分の
組み立てをしています。



この両側に脚部分がくっついて、構造部分は組み立て完了と
なります。
ここまで来れば完成間近の感がありますが、 果たしてどうなる
ことでしょう。 部材が多すぎて一部組み立てに難儀しました。
ホゾの嵌め合いは緩めにしたつもりなのですが、各部材の
微妙な誤差が原因でしょうか?全体としてはとってもきつい
状態で組み上がっています。

組み立て前にどうしても終わっておかなければいけない
作業がありました。



引き出し前板のアール加工です。 天板が乗っかる幕板と、引き出し口の
桟2本の見付け側のカーブに、現物合わせで加工しました。
全て手での加工なので、予想どおりカーブの形状が微妙に違って
います。



こんな感じです。 あと何度か微調整が必要ですが、概ね近似値に
収まってきたので組み立てを開始した訳です。



こちらは両サイドの開扉2枚です。 この部分は随分考えました。
カーブの形状で、内側の表面角をゼロと仮定すると、外側の
表面角は約9mm程削る勘定になります。 そうすると蝶番の
取り付け代を確保するには板厚が20ミリ以上になり、分厚い
扉になってしまいます。
蝶番の付く側が薄くて逆側が厚い扉では、自重でひずんでくる事
必定です。 何より見た目が野暮ったくていけません。



解決策はこれ! テーブルソーの刃を3.5度傾けてカット。
これならカーブに削る分量は左右均等になる上、削る分量も
ほんの僅かで済みます。
板厚は18mm、もう少し薄くても良いかもしれません。
決断出来るまでアール加工はお預けです。

でも、左右逆になる事に思い及ばず、2枚分一度にカット
してしまいました。 どちらかを取り直すのは面倒なので、
どちらかの扉が天地逆になってしまいます。

良いんです、自分ちで使うんですから。
プロなら取り直しだろうね。 あ、プロはこんな不調法は
しないか。



で、またもやサービスカット。 ほぼ全貌が明らかになりました。
左右の脚、甲板は仮置きです。



カーブの具合はこんな感じです。
考えたら、取りかかってからここまでたどり着くのに4ヶ月近く
が経過しています。
最初の目論見では去年中に完成するつもりだったのに・・・。
5月の連休前に出来るんだろうか???
【2010.02.22 Monday 10:10】 author : OYA-G | 作品 | comments(4) | trackbacks(0) | -
おぼろげながら・・・
 前の週に引き続き、各部材のホゾの嵌め合いやら
細部の調整にドップリ浸かっていました。

ある程度の所まで進んできたので、一部組み立て
も開始しました。



先ずはサイド側。 側板と溝の嵌め合いとゆとり代の調整に手間が掛かります。


引き出しと扉収納を隔てる奥行き方向の桟も組みました。
今回は細部の調整に時間を掛けたので、ホゾもドンピシャで
気分良かったです。



本当に組んだのは左右の外郭と、隔壁部分だけですが、見ている人が
つまらないと思い大体大まかな姿が解るところまで仮組してみました。
所謂 「サービスカット」って奴ですね。
おぼろげに完成した感じが掴めていただけますでしょうか?



途中で放り出してあった、小さい方の飾り棚と2ショットです。



こっちも少しだけ進みました。 引き出しの前板を切り出したのと、引き出し
部分の蓋になる板を作ったのです。 この隙間に見ているDVDのケースやら
リモコンを置いたら良いんじゃない?という想定です。

後は引き出しを組んで完成なのですが、ここまで来て作業が停滞
しています。
何を隠そう、引き出しの取っ手が構想できていないのです。
おぼろげな像さえ浮かんできません。
何か思いつくまでこのまま放置される運命なのです。



細部の調整に大活躍していた際ガンナが不調だったので、本格的に台を
いじりました。
随分前に書いたのですが、一番肝心な刃先を欠いてしまい、刃先側
(写真では右側)の出が不十分になっていました。
際ガンナで際が上手く削れないのは大問題。
背板を嵌め込む段欠きの微調整で、角の部分に少しだけ削り残り
の部分が出来てしまうのです。

台の刃先側の側面を削ってあげました。 ついでに下端調整もして、
蜜蝋オイル(誰が何と言おうが蜜蝋ワックスとは呼びません。)を
塗ってあげました。
切れ味復活です。
やはり鉋は台の修正が第一優先課題のようです。
 
小鉋の「火神」君もちょっと下端が怪しくなって来ています。
今週末の最初の仕事にしましょう。

【2010.02.16 Tuesday 13:05】 author : OYA-G | 作品 | comments(11) | trackbacks(0) | -
せっせ・せっせ!
 傍目にはめぼしい進展は見られないのですが、
作業的には結構セッセとこなしていたのです。



ホゾを切った部材は22本。ということはホゾは44箇所。 1か所のホゾにつき
8回カットですから、都合352回カットした計算です。 よくぞ間違えずに
たどり着いたものです・・・・と言いたいところ、そんなはず無いじゃないですか。
間違えましたよ、ご期待どおり。

ホゾが44箇所ということは、ホゾ穴も44箇所開いてるわけです、当然ながら。
数えるのが怖いので数えていませんけれど。

全ての部材の位置を決め、1箇所づつ嵌め合いを調整してから、
組み立て後隠れる位置に合い印を付け、小鉋で仕上げ削りまで済ませました。

後は組み立てを待つばかりですが、この作品、ここからが大変なのです。



正面下側の幅広の部材は、甲板が乗っかる幕板です。 その右「ニ」と書いている
部材は見付け側右の脚の上端木口です。
幕板のカーブの延長線を脚に書いてあります。
このラインでカーブに削る必要があるのです。



小鉋で削るのですが、どの辺りを削っているかがわかるように、全面に
鉛筆で線を書いて削っていきます。線を書く--削る--線を書く、と繰り返して
少しづつカーブを出していきます。

平らな鉋で曲線を削って綺麗なカーブになるかどうか心配です。
理屈上は無理に決まっているのですが・・・・・。



削り終わった状態です。左右の脚を並べてみました。左の脚は墨線まで
余裕がありますが、この状態で右の脚との高さがドンピシャなので、
これ以上は削らないでおきます。
心配しましたが、何とか誤魔化せる範囲の仕上がりです。

同じように見付け側の全ての部材をカーブ面に仕上げるつもりです。
難物は脚と引き出しの前板、左右の扉と思っていましたが、
脚を削った限りでは何とかなりそうです。



使ったのは右に見えている小鉋 「火神」君です。 手垢が付いて薄汚れて
いますが、切れ味は良いです。 削って--研いで--削って--研いで・・・。
この段階で逆目掘れは最悪なので、面倒でも研ぎの回数を増やす
必要があります。
お湯が無いので、手がかじかんでつらいのですが、ここは我慢です。



在庫の2X材の粗取りもしました。 新しい仲間の居場所を
早く決めてあげたくて。







【2010.02.09 Tuesday 12:24】 author : OYA-G | 作品 | comments(7) | trackbacks(0) | -
ビースト
 去る1月29日(金)午後、新横浜−−小田原間の架線事故で
新幹線が止まったニュースは見られましたか?

先週も東京にいて、金曜日に自宅に帰る予定でした。
2時前、何気なくパソコンのニュースを見ていたら、運転休止の
ニュースが流れていました。

こういう時に取る行動は決めています。 兎に角駅に出向いて
動き出すタイミングを逃さず列車に飛び乗る。後のことは乗った後で
考える--です。

東京駅で待つこと暫し・・・・。 「復旧は長引く」というテロップが流れて
おり、5時迄待った時点で断念、マンションに帰ってきました。
帰ってきて6時前にTVを見たら、「先ほどから運転再開」と言うでは
ありませんか。

すかさず再度駅へ。 ホームに止まっていた列車に乗りました。
普通車は通路まで満員。 こういう時は空いてるグリーン車に限ります。
多分検札には来ないだろうし、来たとしてもグリーン券との差額を
払えばいいや・・・・と思って席を確保。 本を読んでいました。

東京駅出発は6時20分過ぎ。品川を過ぎ新横浜を過ぎた辺りで
グリーン車も満席になってきました。
「やっぱりこういうときは機転が利くかどうかが重要だもんね。
その点オイラなんかは・・・ぐふふ」
と思っていたら、通路を挟んだ隣の席で何やら揉め始めました。

片方は40前の気のよさそうな兄ちゃん。「あの〜、この席は私の
席なんですが・・・・」
こなた、大きな顔をした50年配のお嬢さん(昔だよ、勿論)。
「あ、私らも別の列車のこの席なんですわ。ごっつい待たされて、やっと
座れたとこなんです。」 と、コテコテの関西弁。
「駅員さんに聞いたら、私の切符はこの列車の指定なんで、
 もし他の方が座ってたら代わって貰ってください、と言われたんですが
・・・・・」
「私らもこの席です、別の便やけど。そら、座っていただいて結構なんです、
勿論。 でも、他に空いた席もないし、車掌さんにはっきり
させてもらいましょ。」
と言いつつも、大きなお尻は微動だにする気配がありません。

ドアのすぐ外は乗務員室。 気の良い兄ちゃんは乗務員室のドアを
ノックしますが応答無し。 乗務員は別の車両に居るようです。
途方に暮れた兄ちゃんは、席に戻って再度交渉する勇気もなく、
乗務員室のドアの前に立ったまま途方に暮れている様子。

小田原を過ぎた辺りで、「今私が座ってた席に座りなさい。私は本当は
普通席なんで。」 と言ってしましました。

機転は利いたんですが、黙ってやり過ごす根性に欠けていました。
おかげで新大阪まで狭い通路に立ちっぱなしになっちゃいました。

太字の部分は文字にすると短いのですが、実は15分以上あったような
気がします。その間本当に1度たりとも立つ素振りを見せないのです。
私が当事者なら早々に「黙ってそこをどけ!」と言ってる所です。

全くもって、こんなケダモノが生息してるなんて・・・・。
隣の席に亭主らしきオヤジが座ってましたが、こっちは終始無言。
なんとかせんかい!! こんな野獣を放し飼いするな!!
座敷牢に監禁しとけ、気分の悪い!!

自宅に着いたら11時を回っていました。疲れました。
【2010.02.03 Wednesday 09:51】 author : OYA-G | 雑記帳 | comments(4) | trackbacks(0) | -
進まない?進んでる!!
 先週末は、ヤクザなボール盤の組み立てに半日潰されましたが、
まあまあ充実した作業内容でした。
大きい方の飾り棚の構造部分の最終調整に入っています。
作業の合間に側板や背板の部材も切り出し始めました。
この作業は、細かい作業に飽きてきた時のおまけに取ってありました。



ホゾを切った部材の1本1本を位置決めし、ホゾの微調整をしていたのです。
完成後見える部分になるべく綺麗な面が出るように、かつ、誤差が最小に
なるように注意しながら、ノミ数本と際ガンナでの細かい作業です。
調整の終わったホゾ先に、目印の番号を打っていきます。

組み合わさる部材の数が多いので、佐世保のプロの教え通りホゾ先を
緩めにし、根本だけきつめに調整します。



見付け面になる框と桟を組んでみました。 真ん中に引き出し3枚、
その両脇に開き戸、左右の端に脚が付きます。

仮組なのでホゾは最後まで押し込んでいません。無理なく組めるか
確かめただけです。



横長の部材に後でカットする大きな弧が罫書いてあります。
このカーブがこの上に乗る甲板のカーブに一致しているという
構想です。(構想ですよ、あくまで。失敗してもわしゃ知らんけんね)

勿論引き出しの前板も、両サイドの扉も、脚も、見付け面の全ての
部材がこのカーブに一致して収まるという妄想、もとい、構想です。

こうしてみると脚との接合部はやはり2枚ホゾにすべきでした。
言われるまで考えもしなかってですけど。



脚には側板が嵌る溝も掘りました。 忘れるところだった、背面の部材も
背板分欠き取っておきました。

この工程は見ている人にはちっとも進んでいるように見えず、画像的には
面白くないのですが、この工程無しには組み立てに進めません。
逆に言えば、この工程を乗り越えれば一気に組み立てに進める
という事です。

素人木工の白眉は、当然のことながら完成間近の組み立て工程に
あるのですが、最近この一見辛気くさい工程が楽しくなってきました。

何も考えないで、しかし間違えることなく(ここで間違えると一巻の終わり)
、また万一間違えたらその救済策をひねり出す工程が、一番楽しい
時間かと思うのです。

                          又来週。
【2010.02.01 Monday 15:44】 author : OYA-G | 作品 | comments(2) | trackbacks(0) | -
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今週の主役はこれ。 メーカー名もばっちり写ってますが、軸傾斜ボール盤
です。
今まで使っていたのはHCで6千なにがしのおもちゃ。 それこそおもちゃを
作るのに買ったもので、買い換え候補No1の機械でした。

最初オフコで買おうと思って狙いを付けていたのですが、買おうと思ったら
品切れ。 「国産メーカーの物だから、多少高くても精度は良かろう。」
と思ってこれにしました。

結果は駄目です、今のところ。 使い勝手や精度はまだ解りませんが、
組み立ての段階で評価は一気に下落。
その後オフコの物と主要諸元を比べたり、写真を比べたりしましたが、
どう見ても同じ物としか思えません。 強いて相違点を上げれば、塗装色
の違いぐらいでしょう。

組み立てと言ったって、ベースにポールを止め、そのポールに定盤と定盤を
上下動させる棒状のギアを組み込み、最後に本体駆動部を載っけてネジ止め
して終了という至って簡単な作業なんですが、 この作業で一気に評価を
下げたわけです。

朝8時前から取りかかって、終わったのはお昼の12時過ぎでした。



手こずったのはこの部分。 気分が悪いので詳しくは書きませんが、
このハンドルで廻す軸の、内部の螺旋の加工とポジションが悪く、
テーブルを下げる時は良いのですが(がたつきながらも何とか
下がる。)、上げようとすると噛んでしまってビクとも動かなくなる
のです。

ああでもないこうでもないと悪戦苦闘すること2時間強。
どうにもならなくて、同じ物をお持ちのacanthogobiusさんに
TEL 。 「別の不具合はあったけど、自分の不具合とは違うなあ」
ということで、一旦は希望が消えかかったのですが、「ハンドルで
廻す軸は抜けますよ。」 という事だったので、力業で抜いて
軸と軸に切られた螺旋を点検、螺旋のバリ取りとポジションを
適正に保つ悪魔的な?手法を発見して解決しました。

似たような不具合がある方、ご一報下さい、解決法をお教えします。

なんで書かないかはお察し下さい。 文章だけでは説明が長くなって
しまいます。写真で説明したいのですが、組み立て中は問題解決に
必死で写真なんか思い出しもしませんでした。

組み終わって写真を撮っておけば良かったとは思いましたが、もう一度
バラすのはごめんです。 そんな気力は残っていませんでした。

感想

1. 昇降部分の不具合から言って、各部の精度は期待出来そうもない。
2. ベルトのテンションの調節装置がチャチ。
3. ドリルの彫り込み深さ設定装置がイイカゲン。 設定ネジを締めると
  自動的に上に戻らなくなる。(この部分をばらしてみる勇気は今のところ
  無い)
4. ベルトとプーリーの蓋を止めるボルトが短すぎて使い物にならない。
5. 最後にスプリングワッシャー4個が残った。 台座にポールを止める
  ボルトに使うとしか思えないが、こんな所にスプリングワッシャーを
  使うか?
6. 取説が簡略すぎる(日本語版)上に、イイカゲン。
7. 最後に、ドリルを咥えるチャックの、回転軸への取り付けは、
  「テーブルにプラスチックハンマーを置いて圧入する」とあるが、
  そんなこと出来ないでしょ? あのヤワなハンドルが曲がってしまう
  じゃないの。テーブルを脇にどかせて当て木をしてから木槌で
  叩き込んだけど、みんなどうやったんだろう???

そういえば、tosimさんのは奥側に倒れてると言われてたけど、
この辺りに原因があるのでは? でも、そうするとドリルの刃先が
揺らぐからすぐわかりますよね。

当然鉄工所が使ってるようなクラスのボール盤とは違うんだろう
けど、何かいい加減な機械です、素人用の木工機械って。

先週末は木工もしたけど、そっちは費やした時間の割に見所
が少ないので明日に廻します。

【2010.02.01 Monday 12:07】 author : OYA-G | 道具箱 | comments(7) | trackbacks(0) | -
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