OYA-Gの木工狂躁曲

タイトルは誤字・誤植ではありません。
こんな気分なんです。
抜けば玉散る
 内緒でコチョコチョやろうと思っていましたが、よく考えると
内緒にするほどの事でもないので、公開します。



じゃじゃ〜ん、ついに天然砥石を入手しました。
「丸尾山蔵砥 黄色巣板」の幅広ものです。92mmあります。

最初蔵元のHPで探していましたが、いずれも幅が70mm内外で、
寸八の鉋刃だと斜めか縦方向でないと使えません。
前に「ガラス砥石」を買った金物屋(包丁主力です)さんが扱って
おり、包丁用に幅広の物を誂えていました。

天然砥石は初めてで、どういう物を入手すればよいのかわかりません。
どうも熟練者は堅めの物を好むらしいということだけが解ってきました。

それなら探すのは柔らかめ。「初心者からベテランまで」という
うたい文句でこいつに決定。

縦方向に3本筋が付いているのは、両面テープの跡です。

今までも当然ながら刃物は研いでいましたが、少しづつですが
コツが解りかけてきて、次は天然の仕上げ砥石の番だなあと
思っていました。人造の仕上げ砥は、表面を刃物が上滑り
している感じでしっくり来ず、ぴかぴかにはなるのですが
「研ぎ上げた」という感じになれないのです。

最近仲間内で「薄削り」の大樹海に迷い込む人が増えており、
横目で眺めてはいましたが、「おいらは絶対に迷い込まんけんね、
あそこには。」と思いながら、でも、研ぎが上達して鉋や鑿の上手
になる近道だなあとは思っていました。



側面と底の5面に割れ止めのカシューを塗ってあげました。
この砥石が無くなるのと、私の寿命が尽きるのと、どちらが
早いんでしょうか・・・・。



試しに小鉋を研いでみました。

感触は、鎬面全体が砥石にぴたっとくっついた感じで、
「しっとりとした」感じが手に伝わってきます。

写真は研ぎ上がりですが、今までの仕上げ砥(ガラス砥石#8000)
と比べて明らかな差があります。

以前は切れ刃の鋼と台鋼の境界が見えなくなり、鎬面全体が
鏡面になっていました。

今回は#1000では見えていた境界線が#2000で消え、
仕上げ砥で又現れるという不思議な結果となりました。

切れ刃の部分も、ピカピカの金属的な(当たり前か)光ではなく、
ほんの少し曇ったような鈍い光です。
「抜けば玉散る・・・・・」とはこういう光方だったんだなーと
勝手に納得しています。

暫くの間、この仕上げ砥を主人公にしたジャンルの記事が
増えることと思います。
新しく「刃物と研ぎ」というカテゴリーも新設しました。

ド素人の自己流研ぎなので、間違いや勘違いが一杯ある
と思います。どしどし指摘して、ビシバシ鍛えてやってください
マシ。

【2011.07.27 Wednesday 16:09】 author : OYA-G | 刃物と研ぎ | comments(4) | trackbacks(0) | -
天候不順
 土曜日はお仕事、日曜日は炎天下でゴルフだったので
木工は殆ど進みませんでした。



でも少しだけ。 脚上部に渡す補強桟の加工に入ったところ
ですが、1時間ほどしか時間がなかったので途中でやめて
しまいました。
全長が長いのと、ホゾ部分も長いので全て手加工です。



7月も下旬になってようやく「緑のカーテン」が完成しました。
あと10日もすれば前方の棚部分にも蔓が伸びて
ジャングルっぽくなってくるでしょう。

と思っていたら変な事を発見。



まだ育ちきっていない実が黄色くなっています。
今まではこんな事はありませんでした。



こっちにもあります。
正常に育っている実もあるのですが、全体の1/4位が
こうなっています。
少し天候不順なんでしょうか。
ゴーヤーばっかり喰わされるのも閉口ですが、これは
これで気になります。

今週はこれでおしまいです。
本当はUPしたいネタがあって、週末の空き時間はその事
に掛かりっきりだったのですが、ちょっと密かに進める
つもりなので当分の間UPしません。
ある程度推測の付く人はいると思いますが、そっとして
おいてください、おねがい!!

                         See You
【2011.07.25 Monday 13:29】 author : OYA-G | 雑記帳 | comments(4) | trackbacks(0) | -
ダイニングテーブル−−一気呵成
 何だか久しぶりの木工ネタで、ようやくこのブログ本来
の内容に帰れそうです。
この3連休は野暮用もあって、木工は実質2日弱でしたが、
一気に進みました。



作業はここから。 蟻溝を掘って蟻桟にテーパーを付けます。
写真は作っておいた勾配定規をセットして、間違いが無いかどうか
確認している所です。
この確認はしつこいほどやっておかないと、逆にセットして後で
泣きをみる事が多いのです、ワタクシの場合。
この蟻桟、ホゾ2カ所が微妙に違っていて、左右逆転がきかない
のです。 間違えたら一から作り直しです。
何度間違えた事だろう・・・・。



ほぼ調整完了。クランプで9分通りまで押し込んで、反り止めと
しての効き具合を見ています。 何とか物の役に立つ様です。
この状態で後25mm程手前ですが、最後までは締め込みません。
最後の締め込みは納品直前まで取っておきます。



ルーターワークの下手くそな私は、よくこういうミスをします。
粗堀りしたときルーターが暴れた跡です。
蟻桟で隠れるし、強度的にも問題無いと思いますが、悔しいです。
粗堀にはダウンカットのスパイラルビットを使ったのですが、
10mm弱の深さを4回に分けて削っても、上に跳ね上がるような
反動があって、油断しているとこういう事になるようです。
ビットの選択ミスなんでしょうか・・・・。



蟻桟の加工も終わったので、脚部の部材のサンディングをして、
いよいよ組み立てに入ります。
向こうに見えている段ボール箱は、作業途中で買ってきた
掃除機です。

サンディング中、突然ミニサイクロンの掃除機が止まってしまったのです。
掃除機を繋いで運転したまま、サンダーをテーブルの上に置いて
クランプの掛け替えをしていたら、突然止まってしまいました。
吸い込み口が塞がれてモーターに負荷が掛かりすぎた様です。



安物の掃除機ですが、4年間酷使に耐えて頑張ってくれました。
もう働かなくて良いからね。



こちら新入りの掃除機。これからビシバシ働いてもらうでー。加油!!
安物(1万以下)だからって言い訳は許さんからな。



大入れの部分をきつく作りすぎた様で(加減が解らない)、当初計画した
BESSEIのクランプでは思うように入り切りません。
急遽クランク式のこっちに変更して締め上げます。
直尺は脚部左右の寸法がきっちり合っているかどうかを
確認しているところです。

畳摺り底面から蟻桟の甲板裏と接する位置まで636mm。
甲板の厚みが30mm。ん??これだとテーブルの高さは
666mm。設計から9mm低いんだけど???
アッチャー、蟻部分の厚み9mmは甲板に埋まるんだー。
(あったり前じゃないか、バカモン。)
あとの祭りです。設計は最初から666mmだったことに
してしまいましょう。 半端じゃないかって聞かれたらどうする?
6並びで縁起が良いってことで誤魔化しちゃいましょう。



木口側を規定寸法に最終カットしてから、長手側のカーブを加工
する型板を作ります。



はい、簡単に加工完了。
全体の印象はこんな感じです。甲板は長方形ではなく、長手左右が
少し狭くなった「打出の小槌」風フォルムです。
甲板厚が30mm(実際は32mmです、まだ)なので、長方形だと
重い感じがすると思ってこういう形にしたんですが、こういう
カーブは好き嫌いがあるので、納品時にどんな顔をされるか
心配です。
撮影のためだけに表を出してあります。あまり頻繁にひっくり返すと
疵を付ける可能性が大きくなるので嫌なのですが・・・・しんどいし・・・。



長手寸法を決めるのにカットした木口側の断片を足で踏み折ってみました。
あるプロのブログに「矧ぎ面が折れたら失格」とあったので、試しに
(冷や冷やしながら)やってみました。よろしい様でございます。



甲板の木口、木端面はこのBITで大きく面取りしてあります。



バクっとこういう感じです。テーブル面は天地逆です。



脚部の組み立てが完了し、甲板裏面の最終仕上げもサンディングまで
終わりました。あとは脚上部に差し込む2本の補強桟(多分必要ない
と思うが気休め程度です。)と、脚下部にセットするつもりの「足摺り」
の最終加工、そして甲板表面の最終仕上げを残すのみです。
脚の左右への振れは、脚下部の「足摺り」で止めます。

甲板の仕上げと塗装(オイリング)をどこまでしつこくやるかに
よりますが、2週後には納品できるでしょう。
何とかお盆休み前には納品できそうで一安心です。

思えば一緒に受注した作業テーブル2台は昨年の7月に納品して
いますので、なんと1年過ぎての納品となります。
これじゃあ職業にはならんわなあ、やっぱり。
遊びでよかった〜〜〜。

                         お粗末様です
【2011.07.19 Tuesday 11:08】 author : OYA-G | 作品 | comments(7) | trackbacks(0) | -
またまたアジアで疲れる
 日曜日に沖縄から帰って、月曜日からバンコク−−
ホーチミン−−ハノイ−−バンコクと出張してきました。
似たような出張報告にも飽きてきたので、ちょこっとだけ。
見てる方もうっとうしいでしょうし・・・・・。



ハノイの夕景。 ホテルの窓からハノイ市中心部を望む風景です。
紅河という大きな川の水が作っている大きな池というか小さな
湖がきれいです。



どこかおかしな風景だと思いませんか?
ブルーの矢印の家が特徴的ですが、やけに間口が狭くて細長い
んです。 他の建物もほぼ例外なくこうです。

間口税(商家などに間口の広さを基準に税を課す)でもあったのかしら?
でも、町中だけでなく、土地の有り余ってる郊外の田んぼの中の
百姓家も細長いんです。

現地駐在の何人かに聞いてみましたが、誰も確たる答えは
持っていない様でした。
誰かおせ〜て!!気になって仕方がありません。

ハノイに到着した日の気温はなんと42度。 おまけに雲一つ無い
快晴ピーカン。湿度は90%。焼け死ぬかと思いました。
バンコクに帰ってくると「涼しい」と感じる程です。

ハノイで行ったベトナム料理店。「ワインは安物でいいよ。高くったって
味なんかわからんのじゃから。」と言ったのに、少々お高いのを
頼んでくれた様です。 1本目はすぐに開き、同じ物を頼んだのですが、
??これはいけません。完全に酸化しています。色も黄色く濁って
います(白)。すかさずクレーム。ウエイターの兄ちゃん、ラベルを
指さして盛んに何やら言い訳していますが、強引に返品。
代わりを持ってこさせました。
初めてワインにだめ出ししました。高めのワインはこういう事が
あるから安物にしとけって言ったのに。
え?どういう事だって?
高いのは注文する客が少ないので回転が悪い。
店のワインセラーの状態が悪ければ劣化する確率が高い、
という訳です。 気温が42度になる国ですよ。ワインセラー
の状態が良いとは考えられません。

この日曜日の朝日本に帰ってきました。
そのまま葬祭場に直行して身内の骨揚げに滑り込みセーフ。
月曜日はさすがにへたばっていました。

沖縄に行く前の2日間は東京出張。都合13日間で自分の
ベッドで寝たのは2晩だけです。


その間に秘密基地のゴーヤーがようやくここまで伸びていました。
梅雨も明けたので、あと10日ぐらいで「緑のカーテン」が
完成するでしょう。
小さな実が10個ほど付いています。また今年も
ゴーヤーチャンプルの季節がやってきます。

                     次は木工ネタにするけんね。
【2011.07.14 Thursday 10:02】 author : OYA-G | 雑記帳 | comments(4) | trackbacks(0) | -
琉球的夏!
 先々週の木曜日から休暇を取って沖縄に行ってきました。
毎年沖縄が梅雨明けした6月末から7月始めの時期に
沖縄に行くのが習慣になってしまいました。



昼過ぎに空港についてまず向かうのはここ。
外装と看板が新しくなっていました。
トレードマークだった「ジャッキ」の絵がなくなってます。
琉球言葉は何でも語尾を伸ばす癖があり、ジャッキが
「ジャッキー」となるわけです。



と思ったら下の方にありました。

典型的なC級グルメのステーキハウスで、アメリカンビーフ(と思う)
のステーキ屋ですが、観光客が押し寄せるので近年強気に
なっており、来るたびに値上がりしています。

テンダーロインのMサイズが、ご飯とクリームスープ(まずい)が
付いて1980円とは!!
別にステーキが食いたくて来てるんじゃあありません。
「いかにも沖縄」という気分を喰いに来てるんですから、この値段
は気分を損ねます。
責任者出てこい!!って心境です。



お昼を済ませてからたどり着いたのは琉球の焼き物のメッカ
「壺屋」の街。
昔使った登り窯の残骸が残されています。
壺屋は那覇のど真ん中、国際通りを東に下った位置にあり、
今では登り窯は使われていません。
ここで焼いている人は電気かガス、登り窯を使いたい人は
読谷村や石川に引っ越すか工房を構えています。

去年は読谷村の窯元に行ったので、今年は壺屋に来てみた
訳です。
ギャラリーというか、お店は断然こっちが多く、見て回るのが
楽しいです。

そもそも琉球の焼き物は色柄が濃く、食べ物を盛る器としては
相性が悪いと(個人的には)思うのですが、「琉球的」な何かが
感じられて好きです。



こういうのを買ってみました。
お世話になった人へのプレゼントにしましょう。



夜は毎年おなじみのここ。 左が居酒屋、右は民家です。



説明なし。



本部のゴルフ場から見た瀬底島方向の海。
これぞ「琉球の夏」。 



合間を縫って観光?もしましたよ。
備瀬の福木並木です。 風よけと日よけの為の屋敷林
ですが、この木は黄色の染料としても使われています。
並木の間を吹き抜ける風が心地良いです。



沖縄では普通に見かける「石敢當」。へんてこなシーサーが乗っかってます。



本部半島の北側にある古宇利島。58号線から橋で繋がっています。



まだ観光客も少なく、海が綺麗です。
ああ、あと40歳若かったらなあ・・・・・ほんでもって、今ぐらいの
人生の余裕があったらなあ・・・・・。

3泊4日、ゴルフ2回をメインに遊びまくるのがこの休暇の常ですが、
年とともに行動力が衰え、酒量も食べる量も減って来ました。

写真は撮りませんでしたが(教えたくないので)、絶品の焼肉店を
見つけました。
値段は本土の普通の焼き肉屋さん並み。味は過去に行った
お店が足下にも及ばないダントツの絶品。

青山の「**神宮」なんて高くって気取ってて、不味くはないけど
この店に比べたらまあ普通の味。
チャンチャラおかしくって、もう行く気になれません。

とりわけ「ミノ」が絶品で、今までに食べたことのない味と
食感です。
「本部牛」の専門店だそうです。やっぱ産直の強みかなあ。
中国人留学生のアルバイトのネエチャンも可愛かったし・・・。

何故教えないかというと、こういう店も客が増えて来ると
何故か味が落ちるからです。
暫くの間は内緒にしておきましょう。

                           本編終わり

【2011.07.12 Tuesday 10:20】 author : OYA-G | 雑記帳 | comments(3) | trackbacks(0) | -
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