何だか時代劇の賭場で使われる張り駒みたいな物が登場。
「さあ、張った張った!半方無いか? 丁半駒揃いましたので
勝負お願いいたします。」
ではなくて、キッチンワゴンの一番上に作る引き出しの壁面側
と奥側の三方を囲む目隠しの壁の部材です。
全部で29枚。 計算上必要な枚数は26枚ですが、失敗する
事を念頭に入れて3枚余分を見てあります。
写真は順番に並べて色合いと木目の調子を確認しながら、
相欠きの具合を調整している所です。
こうなっておりまして、
このように立てて使う予定です。
後で順番が狂わないように通し番号が振ってあります。
当然裏側です。
使ったのはこれ。
こういう細かい物の細工には大活躍してくれます。
図体に比べると割高な機械ですが、テーブルソーでは危険すぎて
絶対に出来ないような事が、安全且つそこそこ正確にこなせます。
いや、このメーカーの回し者って訳じゃあないんですが、
マイクロサイズの機械では群を抜いた性能ですよ。
おまけにこのサイズで誘導モーターが使われており、騒音を
気にせずに作業できるのは有り難いです。
後回しになっていた、メイプルの薄板(12mm仕上がり目標)作りに
入ります。
7〜8センチ幅、40mm厚程の角材を2枚に挽き割って使います。
今回はバンドソーで挽き割ってから自動で仕上げます。
は〜い、できあがり。
3階建てワゴンの、2枚目の棚板や、引き出しの前板などになります。
あと少々、引き出しの側板や先板を揃えたらいよいよ組み立て工程に
入れます。
やっぱり全体にマッチングの良い赤に決しました。
トリマーで彫り込みますが、手順を考えています。
タイルは15センチ角、7.5mm厚ですが、微妙にゆがんでいます。
左右で150.5〜151.5、天地で151〜151.5位の誤差ですので、
加工手順が狂うと仕上がりが綺麗にいかない恐れがあります。
手前と左側面を先に彫りこみ、その線を基準に残り2辺を現物合わせで
いこうと思いますが、今週の作業はここまで。
来週をお楽しみに。