OYA-Gの木工狂躁曲

タイトルは誤字・誤植ではありません。
こんな気分なんです。
プチベンチ 告白編
 先週末納品を済ませてほっとしたプチベンチについての告白です。

写真箱 109.jpg

両サイドの上側の桟を高くして、目下研修期間中の藍染めのパーツを嵌め込んで
います。
「こんなの誰が嵌めてくれって頼んだのよ。趣味じゃないから普通にして欲しかった
 のに!!」とは言われなかったので、胸をなで下ろしているのですが、
こいつは減点ものなのです。

「1m以上離れてご覧下さい。」と申し上げておきましたので既にお気づきかと
思いますが・・・・・。

写真箱 106.jpg

これが今の私の塗装の限界です。 自己採点で58点。
もっとくっきりとダウンライトが写って欲しかったです。

写真箱 105.jpg

もう1方のほう。 ダウンライトの廻りに小さな星が散っています。
吹き付けたウレタンが風圧で小さく波打った結果です。
左側の染色の剥がれは、あらかじめ大きく作ってあり、実際にはカットするので
大丈夫ですが、点数をつければ40点かな?

この点数、あくまでアマチュア限定の点数です。
プロないしセミプロとしての採点ならどちらも0点。

このプチベンチ、実は材料代+アルファぐらいのお代を頂戴してあります。
従ってこういう物をくっつけるのは御法度なんだと思いますが、
この藍染めこそOYA−G作品の最重要ポイントということで、断りもなく
くっつけてしまったわけです。

Uさん、どうぞ笑って許してやって下さい。
今後修行を積んで、まともな塗装が出来るようになった暁には、
必ず第1号作品を進呈します。

写真箱 100.jpg

12月の第1日曜日、近所のデパートをうろついていてこんな物を見付けました。

そう、トルコの手書きタイルです。
トルコのタイルは配色が独特で面白いのですが、図柄が大味なのが多いの
です。 そこへいくと、こいつはなかなか繊細な図柄です。日本在住のトルコ人が、
デパートの特設催事場で売っていました。

「これなあ、良いんだけど同じ物がもう1枚あれば買うんだけど。1枚だけじゃあ
 ねえ。」
「全く同じのはないけど、似たようなのはあると思うある。探してあげるよろし。」
「いや、全く同じじゃないと意味がないの。家具の扉の左右に嵌め込むんだから。
 わかる?」
「???兎に角探して、あったら電話するある。ここに番号書け。」

てなやりとりの翌日、デパートからTEL。
「お探しの手書きタイルですが、先ほど**から連絡があって、タイルの
絵自体は全く同じものですが、額の色が少し違うのなら見つかったと
言っておりますが、如何致しましょう。」
「いや、額なんか要らないの。どうせ外すんだから、額無しでもう少し
 安くするように言って。」
「額は一体になっていて外せないようです。」
「え?そうかなあ・・・まあいいや、2枚買うから預かっておいて。来週末にでも
 取りにいきますから。」

ということで入手しました。
金と銀の額縁に入っています。持ち帰ってから見てみると額は一体型。
タイルを取り出すには額を壊す以外にないようです。
本当に家具に嵌め込むまではこのままでその辺に飾っておきましょう。


【2012.12.26 Wednesday 14:13】 author : OYA-G | 作品 | comments(0) | trackbacks(0) | -
ああ忙し!!
 今回の大忙し期間は今月の13日から昨日まで続きました。
師も走るという12月。OYA−Gが走り回るのは当然であります。

まずは13日。日帰りで徳島へ。

写真箱 102.jpg

吉野川下流域。鴨島の少し上流部。

写真箱 103.jpg

川沿いを走る道路端にあるお蕎麦屋さんで、いつもの「鮎そば」の昼食。
往復走行距離360キロ。

写真箱 104.jpg

翌14日には4200キロ離れたバンコクへ。
簡単な台所の付いた「サービスアパートメント」に宿泊。
冷蔵庫があって便利ですが、普通のホテルみたいなミニバーはありません。
「飲みたい奴はコンビニでビールでも買ってこい」って事なんですが、
アルコール類は売って良い時間帯が決められています。

この後1400キロ程離れたハノイまで往復。
20日に日本に帰ってきました。
その翌21日は大阪へ。若者達と体力勝負の忘年会。

22日、二日酔いの頭を抱えて夕方帰宅。普段なら
すぐお風呂に入って一杯飲んで寝るところですが、
作業場へ直行。

写真箱 107.jpg

23日朝の写真です。 そう、頼まれていたプチベンチが漸く完成。
納品直前の記念撮影です。
この日に納品できなければ年内納品は無理なので、かなり焦ってしまいました。

朝8時前に自宅を出発。250キロ離れた山口県まで納品に走りました。

随分田舎だろうと、地図を見て解ってはいたのですが、想像以上の
奥地!で、山村の尽きかけたあたりといった場所に、ログハウスが
建っていました。
中にはいるとあこがれの薪ストーブが・・・・・。

注文いただいたUさん(奥さんの方)は機織りが趣味。
旦那さんの方は焼き物。少々木工もされる風情でありました。
奥様に命じられて織機の部品何ぞを手作りされており、
その細工を見て推察した次第です。

聞きはしませんでしたが、週末の別荘として建てられた雰囲気が
におってきます。
ログハウスの中は焼き物やら織物、趣味の良い絵、絵タイルなど
が煩雑にならない程度に飾ってあり、いかにも趣味の良い老夫婦
(失礼)といった風情です。

写真箱 110.jpg

着いた早々恐れていた雪が降り始めたので、早々に退散。
なにせノーマルタイアなので、うかうかしていると帰れなくなる恐れがあります。
積雪や路面凍結の恐れが少ない瀬戸内海側まで一気に逃げ込みます。

写真箱 111.jpg

おみやげにこんな物を頂きました。
そういえば配達途中でリンゴ園の看板がありました。
この辺りは旧大内家の領地?
もう一つは最近有名になってきた日本酒。
その晩のうちに飲んでしまいました。 おいしかったです。

Uさん、どうも有り難うございました。
納品した物に不具合があれば遠慮なく仰って下さい。
私が生きている間はいつでも無償修理いたします。

                                   続く


【2012.12.25 Tuesday 10:10】 author : OYA-G | 雑記帳 | comments(2) | trackbacks(0) | -
力仕事と腰痛
 先週末家に帰ると、専属庭師からの伝言で、水道の検針員が
メーターがボート小屋の下になっていて検針出来ないので何とかしてくれと
言っているとのこと。
これはいけません。早速土曜日の朝移動しました。

写真箱 092.jpg

行ってみると、確かに下に鉄板があります。 小屋の中の物を全て出して1m程左に
ずらしてからもう一度収納。

そうこうしていると運送屋のトラックがやってきました。
写真箱 091.jpg

運んできたのはこいつ。 おなじみ「Spoke Shave」ブランドの角のみ盤です。
総重量100キロ弱。
自動を買ったときと同じ地元の運送屋が運んできたのですが、ヒョロヒョロの兄ちゃん
が一人で、リフトも付いてない背の高いトラックで来た前回と違い、今回は
リフト付きのトラックに2人で来ました。愛想もやけに良い運ちゃんでした。

「庭先渡しだろ?下ろすのは手伝うけど、そこまではお前んとこの責任だろ。
 200キロ強を2人で壊さずに下ろせると思うんならやってみろ。
 安い運賃とはいえ運賃取ってるんだろ。ちゃんと契約は守れよな。」
と前回さんざん文句を言っておいたのが効いたのかしら?

先月仕事中にPCを見ていたら「モニター募集」のメールが入っていました。
ちょっと纏まったお小遣いが入るので、帯鋸盤を買おうかこいつにしようか
迷っていた矢先の、実にタイミングの良いモニター募集で、値段もモニター価格
ということで通常価格より30%位安い設定。こいつを見送る手はありません。即刻
長谷川さんにTEL。 

既にご案内の通り、私の場合は丸鋸盤、手押し、自動がこのブランドです。
基本的にアメリカ物のコピーですが、改良すべき点は改良してあり、
中国産の機械特有のいい加減な点はありますが、私の技量と良くバランス
が取れている様な気がしています。
皆さんご存じのように、木工の場合いろいろな機械のグレードが揃って
いたほうが、何かと便利ということもあります。
例えば自動だけがプロ用の3相モーター700キロみたいなもので、
手押しがアマチュア入門用みたいな組み合わせでは使い物にならない
ということです。

かくして荷物の引き取り、開梱して入り口側の部屋に置いてある
作業台太郎の上に設置しました。

写真箱 094.jpg

作業台太郎の甲板は13mm程の米松の集成材で、強度に不安が
あるので、甲板上に2X材3本をネジ止めし、その上に運送用に固定して
あった台受け材を置き、機械本体を設置しました。
本来は機械室の一番奥に2X材で頑丈な台を作って設置する予定
なのですが、台を作れば1日仕事になるので、ここに仮設置した訳です。

ワタクシの身分はモニターなので、早速設置完了時点でのインプレッション
なんぞを・・・・。

1. HPの画像で解っていたことですが、何で塗装色がこんな派手な
   グリーンなの? ちょっと頂けませんねえ。
  3人の兄ちゃん達はシックなグレーなのに、四男坊だけこんな服を
  着せられて可愛そう。

2. ハンドル棒が長すぎる。2/3位で良いんじゃあないだろうか。
   背が高い私でもちょっと扱いにくいなあ・・・・。

3. バイスの動きがとってもぎこちない。傾斜もきつすぎる感じ。
   まあ、これは使ってみてから再検証かな。
   でも、動きがぎこちないのは改良して欲しい点ですね。

4. スイッチを入れて驚いた。 コンセントを入れ忘れたかと思うぐらい
   音がしません。(今までのとの比較ですけど)

5. 角のみの本体側を差し込むブッシュが今までの角鑿機と同じで
   ほっとしました。 これで手持ちの角のみが無駄にならずに済みます。
   一通り揃えると結構高いモンね、小林式は。

以上、ファーストインプレッションでした。
ちょっと辛口すぎたかしら????

以下ご愛敬編です。

写真箱 093.jpg

念のためと思ってチェックして良かった。 これぞチャイナスタンダード。
絶対に信じちゃあいけません。 首振り式なので調整すれば良いんですけど、
出荷時に絶対に垂直にセットするよね、日本人なら。

写真箱 095.jpg

納期が迫ってきたプチベンチの骨格が組み上がり、一回目のオイリングと研磨完了
です。 上側の桟に見えているブルーの部分に例の藍染めの鏡?をいれます。
今見えているブルーはオイルが付かない様に貼った養生テープです。

写真箱 096.jpg

こっちは座板部分25本です。 こっちも一回目のオイリングと研磨完了。
次週は座板を乗っけて完成、と言いたいところですが、今週から
アジア方面出張で、完成はその次の週。 納品は23〜4日辺りでしょう。

え?タイトルはどうなったって?
それなんです。

ボート小屋を移動したり、重い機械を動かしたりという力仕事は、私の腰痛には
関係ないのです。
所謂ぎっくり腰じゃあなくて、腹筋や背筋の衰えによる腰痛なので、むしろ
力仕事はした方が良いんです。
この25本の座板をサンディングし、オイルを塗り、拭き取ってから研磨する、
みたいな根気の要る作業を立ったまま同じ姿勢で続けるのが一番こたえます。

その上寒くなってきたので姉猫の方が私のベッドの足下の布団の上で
眠り、枕代わりでしょうか、右足の上に頭を乗せて眠ってくれます。
猫はその体勢で良いんでしょうが、こっちは寝返りも出来ず不動の体勢を
強いられます。
これが腰に良くないんです。 今朝は本当に辛かったです。

如何でしょうか?ガッテンして頂けましたでしょうか?

                              再見!!
【2012.12.10 Monday 11:37】 author : OYA-G | 道具箱 | comments(0) | trackbacks(0) | -
ものになるかも!!
 先週後半から馬鹿みたいに忙しく、ブログを開く暇さえありませんでした。
昨日も朝東京に移動、午後はインド人の洪水的な英語のおしゃべりを
浴びて頭がクラクラ。その後仕事上のトラブルを解決して1日が終わって
しまい、パソコンさえ開けませんでした。
写真箱 083.jpg

手柴さんからコメントを頂いていたのに、返事も出来ていません。
遅ればせながら、私の使っているのはこれです。
1液型(湿度硬化型)ウレタンの上塗り剤です。

写真箱 082.jpg

中塗り剤はメーカー違いですが同じ1液型のサンディング剤です。

この組み合わせになった理由は、上塗り剤の1L缶があったのが上のUltlac
だけだったからです。
4Lでは私の使用料だと大半をダメにすることになるからです。
どうして中塗り剤の1L缶が無いんだろう?

写真箱 088.jpg

ところで、悪戦苦闘しているウレタン塗装ですが、皆さんのおかげで何だか
物になりそうな感じがしてきました。
まだ完璧にはほど遠いのですが、 漸く天井のダウンライトの形が判別
できるレベルに来たようです。
最大のポイントは「油抜き」。練り物の研磨剤を使ったまま上塗りしていたのを、
吹きつけ前に洗剤で洗い流してみました。
それから、塗料の希釈率を30%に上げたこと。更にガンとワークの距離を
40センチぐらいにしたことが原因です。
もう1回か2回、更に希釈率を上げてやれば、何とか60点ぐらいには
届きそうな気配です。

でも、ちょっとした疑問点が湧いてきました。


写真箱 087.jpg

私が試している塗装面の研ぎです。

中塗り=#1000のクリスタル砥石(真ん中の灰皿みたいなのに入っているグレーの
       かけら)でひたすらゴシゴシ。 研いだ跡は完全に曇っています。
      3回繰り返します。ここまで筆塗り

上塗り=クリスタル砥石#2000に刃物研ぎで使っている研磨剤#3000、
     #10000、チューブのコンパウンドを付けて平滑にしていきます。
     最後は吹きつけだけで研磨無し(まだ試していない)にしようと思います。

先週水曜日、仕事で徳島に行っていました。 その時「藍の館」という施設に
寄ったのですが、その時私をこの藍染めに引きずり込んだ漆職人の爺さん
とバッタリ会ったのです。(会うんじゃないかと期待もしていました)

「あ、夏にグランヂュオ鳴門っていうゴルフ場に出品されているときにお会いした
 者です。 実は**さんの真似をしてるんですが、塗装が上手くいきません。
 何かコツがあるんでしょうか。」
「う〜ん、どういうふうに上手くいかないのか、現物を見ないと解りませんが、
 上塗り剤は肉持ちの良いものを使った方が良いでしょうね。」
「上塗りの吹きつけ後も研ぐんですか?研ぐのはどれくらいの番手ですか」
「研ぎますよ。番手は#320から始めて#1000位までです。」
「????????」
「今度教えて頂きに伺っても良いですか?教えて頂けますか?」
「いつでも良いですよ。電話くれれば待っていてあげます。」

#1000じゃあ、鏡面にはほど遠いんだけどなあ・・・・・。

写真箱 089.jpg

でもまあ、不満ながらも何とか藍染めのパーツが使える目処が立ったので、組み立て
開始です。
こちらは小箱の本体。 高さ40mm。あられ5枚組です。苦手だった留めも
段々サマになってきました。
この箱に知多半島からやってきた木の軸のボールペンを入れて贈ります。

写真箱 085.jpg

蓋の方は中央の鏡の塗装が出来てから組みます。

プチベンチの方も目処が立ったので、いよいよ来週一気に組み上げます。
何とか死ぬまで、じゃなかった、年内納品出来そうで一安心です。

                                 また来週
【2012.12.05 Wednesday 11:34】 author : OYA-G | 作品 | comments(3) | trackbacks(0) | -
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