OYA-Gの木工狂躁曲

タイトルは誤字・誤植ではありません。
こんな気分なんです。
句読点
つい先日「織物ベンチ」と「暴露型食器棚」を納品し、次はちょっと手数のかかる
整理棚に掛かる段取りだったんですが、整理棚用の材のシーズニング時間が
ちょっと短い感じがしたので、ぐっと我慢してどうでもいい小物を作っていました。

DSCN0148.JPG
どう作っても良いような簡単腰かけです。HCで買うと400円未満で売ってるような
代物ですが、前から頼まれていたので、いつまでも放っておくのもいけないので
この機会に作ってしまいます。
一つは頼まれ物ですが、一つだけ作るのも癪なので、ちょっとだけサイズ違いのを
2つ同時に作りました。
テーマは、HCの奴みたいに補強桟無しで最低部品数で作ることと、それでもって
ビクともしない強固な構造にすることです。
材はブラックチェリー。 ポイントは脚(32mm角と24mm角)に対して
幕板が20x40と大きい事。
ホゾを重いっ切りきつめにしてガシッと組みました。

DSCN0150.JPG

で、薄い座板を安直にビス止めして完成。
なんですが、ちょっとだけ面倒な手間が掛かっています。
よせばいいのに木固めエースで塗装してしまいました。

DSCN0149.JPG

写真は木固めエースの乾燥後#1000でサンディングしているところです。
写っていない左手は手袋無しでウエスをもってます。
木固めエースって奴は、下地のサンディング(私は通常組立て前のパーツでします)後、
塗布ーシンナーで拭き取りー乾燥後耐水ペーパーでサンディングっていう手順を
2回〜3回繰り返すので、時間と労力が掛かってしまうんです。
でも、仕上がりの良さには捨てがたいものがあり、今の処木楽亭の標準仕様に
なっています。

DSCN0147.JPG

これはなあに? 

DSCN0152.JPG

これならわかる??

海で使う覗きメガネです。
工房改装の時、2階の和室をフローリングにしたんですが、畳の下に敷いてあった
座板がなかなか良い杉板だったんで、捨てられる直前に思いついて40枚ほど
残して置いたんですが、そのうちの1枚を出してきてチャチャっと作りました。
持ち手の紐と、うっかり流されない様にボートに括り付けておくに紐を付けて
準備完了です。
これも外側は残り物のブルーのウレタン塗料ですが、内側は木固めエースです。
馬鹿じゃなかろか・・・・。

そう、今日から山陰方面に出撃するんで、サザエでも取れるかと思って・・・・。

             それでは行って参ります。帰宅は30日の予定です。
 
【2015.07.27 Monday 18:52】 author : OYA-G | 作品 | comments(2) | trackbacks(0) | -
暴露型食器棚完納なる!
DSCN0140.JPG

骨組み部分だけ先に納品した食器棚ですが、 天板と棚板が出来たので、工具類を持ち込んで
組み付けました。天板の横幅は1200で、脚外々で1000になっています。
理由は左の床にある通風口。カバーが床から4mm程高くなっており、これをクリアーする
為の寸法設定です。
棚板は脚から外側に50mm出してあります。
天板のオーバーハングと調和するように考えた結果です。
天板は厚15mm、棚板は10mmと薄くなっています。棚板は各段とも12センチ幅の3枚を、
2mm間隔で配置し、桟の下からビスで引きつけてあります。

DSCN0142.JPG

アップするとこんな感じです。
DSCN0143.JPG


右の淡いグリーンの棚に入っていた食器を並べてみました。
主役の食器の邪魔にならないよう、極力シンプルにしてみましたが、
初期の目的は達成していると思いますが如何でしょう?
一番上の右側が空けてあるのは、ちゃんと理由があっての事です。

DSCN0145.JPG

前回登場した「おまけ」の小さい方のパーツは、こういう風になります。
グラスのかかっている薄い板は着脱可能です。

DSCN0146.JPG

流しで洗う時は「おまけのおまけ」の方の大きなパーツを持ってきて、このように使います。
洗い終わったら薄い板のパーツを持って移動すればいいんです。

DSCN0144.JPG
これが完成写真です。
さっきの流しで使っていたパーツは、普段棚の下のスペースに置いておけます。
棚自体は殆ど考える事は無かったんですが、おまけ2つは随分考えさせられました。
こんなことしてるから、時間が無くなってしまうんだよね。

でも、今回のは自分でもかなり満足度の高い作品になりました。
施主様もいつもと違ってダメ出しが無かったんで、満足してるんだと思います、
タブン・・・

さあ、次はちょっと手数のかかる奴に掛かります。

                        SEE YOU
【2015.07.23 Thursday 19:10】 author : OYA-G | 作品 | comments(2) | trackbacks(0) | -
分割納品=食器棚
DSCN0135.JPG

こういう画像は久しぶりかな? 「暴露型」食器棚の組み上げ中です。
幅1000、高さ1600なので、8本のクランプが重たげです。
組みあがったら棚板やら天板をセットする前に塗装するんですが、
残念ながらいつも塗装に使っている2階には移動できません。
作業室内で塗装するしかないのですが、塗装完了後も邪魔になって他の作業の
妨げになります。

DSCN0136.JPG

天板と棚板は仮置きですが、大体こういう姿になります。
構造部分の塗装をしながら、合間の時間に天板や棚板の加工を進めます。

DSCN0137.JPG

塗装が終わった構造部分は、一足先に所定位置に納品させてもらいました。
他の部分は塗装完了後に持ち込んで、現地組み立てです。

DSCN0139.JPG

合間にこういう物を作っています。 ちょっとわからないでしょうね。
右の小さなのが「おまけ」のワイングラスホルダーで、左の大きいのが
「おまけのおまけ」、グラスを洗った直後に使うものです。
ま、日曜大工レベルの工作物ってところですが、大分悩まされました。
(設置後詳報します。解らんでしょうからね)

DSCN0138.JPG

仮納品の時に撮影した「織機用ベンチ」のお姿です。
織機やスピンドル(糸繰り機)に比べると存在感が圧倒的ですね。
少なくとも織機は、木造部分を早急に堅木に置き換えましょう。
いや、催促してる訳じゃあないんだけど・・・。

                     おやすみなされませ。
 
【2015.07.20 Monday 20:11】 author : OYA-G | 作品 | comments(2) | trackbacks(0) | -
織物ベンチ・食器棚
DSCN0124.JPG
先週の事ですが、人形ケースが完成して嫁に行きました。枠は15mm角と思い切って
華奢にしたので、反りやヨレが心配でしたがどうにか組みあがりました。
寿司ネタケース系はこれで3つ目(サイズ間違いで没にしたのを含めると4つ目)で、
加工と組み立ては慣れてきましたが、問題は塗装。
「漆風」塗料で黒く塗るのは、前回のお雛様ケースと同じで、大分慣れてきましたが、
まだまだ改良の余地があるようです。
今回のキモは、花車の置き場所を36mmかさ上げしてある事。人形と同じ平面だと
締りが無いような気がしたもんですから・・・。
製作期間は3日プラス1時間ずつ4日(塗装です)。塗装が上手になりたいなあ・・・。

DSCN0125.JPG

人形ケースを塗装しながら作っていたこれは、織機(手織り織機です)用のベンチ。
4日間で本体部分が組み上がるところまできました。
普通の椅子ではなくて、横幅を持たせたベンチスタイルにしたのには訳があります。
まずは横糸をシャットルで入れていくとき、若干左右に身体を滑らせる方が自然
であること。もう一つは織機の右サイドにある経糸の送り装置を、座ったままで
操作する方が楽な事です。(施主様がそのように主張してました。よくわかりませんが
やってる人がそう言うんならそうなんでしょう。)

DSCN0132.JPG

で、これが完成した姿です。躯体部分はオーバースペック気味にガッシリして
いますが、座面は厚18mmと薄くしてあり、座ると若干撓みます。
たまたまそうなったのではなく、何度も座ってみて25mm位からここまで薄く
したんです。
長時間座ったままで作業することを想定して、少し撓んだ方が良いと思った
からです。

2番目の写真で、左右の妻手側の作りが違っているのに気付いて頂けましたでしょうか?
(この写真でもわかるけど)

これは、座面の高さを3段階に変えられるようにした装置!なんです。
真ん中が42センチで、上下に4.5センチのピッチで動かせます。
手織り織機にはいくつかの種類があり、その種類によって適正な座面位置が
あるようなのです。
市販の「織機用ベンチ」も、殆どそうなっています。

DSCN0128.JPG

正面から向かって右側。3本の桟が脚に組み込んであります。

DSCN0129.JPG
左側はこういうふうに3段の欠き込みと丸穴。

DSCN0130.JPG

左サイドで使うパーツです。

DSCN0131.JPG

今、真ん中の42センチの位置にさっきのパーツをセットしてあります。

DSCN0132.JPG

ほんでもって座板をセットするとこういう風になるんです。
左右とも単純に桟を渡して、座板を脚の内々寸法にすれば簡単で、市販品は
大抵そうなっています。
なんでこんなややこしい事をしたかっていうと、最低でも上の長手桟は脚に
渡してガッシリ組みたかったのと、その結果座った時に桟に足(これは人のデス)
が触らない様に、座面を脚(これはベンチです)前面の位置までせり出すためで
なんです。
座面の左にポチっとある小さなものは、使用中座面が左に動いて、右側の桟から
外れるという心配(多分そうはならない)を解消するためのストッパーです。

ま、パーツ数が少なくて見た目より簡単にできるので、どこかでややこしくして
おかないと、高くできないっていう、裏側の事情もあるんです。

DSCN0134.JPG
座面の前側木端は上に向かって緩いカーブで逃がしてあります。
長手方向はほんの少しですが、中央部分が後方に凹んだ、極く緩いカーブに
しておきました。
チェリーの赤味の強い材はやっぱ落ち着くわあ。
明日には最終チェックをして納品します。

DSCN0127.JPG

この時点で次回作は躯体部分の加工を終わっています。
明日にはサンディングをして組み始めます。

これは1200x1600x350の暴露型(前後左右の囲いやら扉が無いって言う意味)
の食器棚です。
ちょっとお洒落な陶器屋さんの陳列棚みたいなものになる予定です。
一番左の長い脚の鉋掛けで泣かされました。

おまけに一句

  「ゴーヤ喰え 七夕の夜 盧溝橋」

                      おそまつでした。



 
【2015.07.14 Tuesday 03:29】 author : OYA-G | 作品 | comments(2) | trackbacks(0) | -
鎧の摘出と電話台納品
DSCN0120.JPG
去年の9月に骨折した「右足外果」(=”くるぶし”の骨ね)に被せてあった
金具を摘出しました。担当の外科医が「こういうのを”抜釘術”って呼ぶんです。」
って、どうでもいいことを言いながら、チャチャっとやっれくれました。
麻酔の注射が一番痛かったなあ。
一番左のスプーンみたいなのが骨に被せてあった「鎧」です。
右側上の長いビスが、骨折した部分を本体の骨にくっつけるために入っていた
ビス。 長さ約30mm。先っぽはドリルになってました。
下のは16mm5本と18mm2本。鎧を骨に止めるのに使われました。
付ける時は電動ドリル、抜くときは手持ちのドリルでした。
「抜く時、万一ネジが折れると後が厄介ですから。」って言いながら
やってましたが、木工と同じじゃね。

DSCN0121.JPG

手術翌日から納期の迫った電話台の最後の仕上げをチンタラやってましたが、
扉が付きません。ちょっとしたパニックに陥りそうでした。
半被せのスライド蝶番を使ったんですが、蝶番を付けてみると被せ代が
ありません。カップ穴の位置を間違えたと思って暫く落ち込んでいましたが、
前はこんなことは無かったんだから、どこかおかしいと思いながら、ふと
袋に入っていた台紙を見ると「インセット」って書いてあるじゃないですか。
4つ買ったうちの2つがインセットでした。
同じところに置いてあったんで、当然「半被せ」だと思うじゃないの。
ちゃんと売り場の整理をしとけよな。
いえいえ、ちゃんと確認しなかったワタクシが悪いんですよ。

DSCN0122.JPG

で、昨日無事納品。 引き出しの鏡板が浮いてますが、この部分だけ加工と
塗装が最後になったからです。1週間もすれば落ち着いてきますよ。

DSCN0123.JPG

内部はこうなってます。背板は標準仕様のシナべニアです、あしからず。

次は人形ケース。既に進行中であと3日ほど(塗装の時間待ち)で納品
出来ます。

                          SEE YOU!
【2015.07.03 Friday 07:05】 author : OYA-G | 作品 | comments(4) | trackbacks(0) | -
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