OYA-Gの木工狂躁曲

タイトルは誤字・誤植ではありません。
こんな気分なんです。
スランプは脱出したけれど・・・・
最近「新道具箱」カテゴリーの記事はとんとご無沙汰でしたが、
先日三木(兵庫県)に行ってきたので報告します。

DSCN0183.JPG

買ったのはこれだけ。
本来の目的は、「切れる南京鉋」を見つける事。
最近鉋をよく買っている「K林木工」に行ってきました。
大工道具のコレクションを見られる、私設の展示場も前から見たかったんです。
事前に南京鉋について電話で取材。
「いくつか持ってるんですが、切れないんです。良い南京鉋はありませんか?」
「何丁か持ってるけど、切れる自信は無いなあ。普通に売ってる奴と一緒です。
 台鉋とは作り方が違うんで、まあ切れ味はそこそこ以上にはならないです。」
「切れる刃は無いんですか。」
「ありますよ。私はもってないので、鍛冶屋を紹介します。無ければ頼んで
 打って貰えばいいんです。それで高くなるようなことはありません。
 ただし三木には南京の台打ちはもういないんで、台を自分で打つ必要があります。」
「そんなこと言ったって、どうやって打てばいいか勘所がわからないんで無理ですよ。」
「じゃあ、遊びがてら来てみてください。それまでに良いものがあるかどうか
 探しておきます。保証はできませんが。」

っていうことでゲットしたのが一番左の1丁です。
他に同じ一寸二分の刃を使った完成品もあったのですが、掘りかけの奴を
買ってきました。
これがあれば台は何とか打てそうです。
2〜3回練習して、何とか打てると分かった時点で刃を探そうと思います。

その右、もうそろそろ鉋欲しい欲しい病から脱出したかったのですが、
展示場のケースの中にこいつを発見し、思わず衝動買いしてしまいました。
「堅木の家具に使うんなら青紙が無難で良いと思うがなあ。こいつは刃付けが難しいんですよ。
 そのかわり長切れします。硬めの鋼ならこっちのスェーデン鋼がお勧めですよ。」
と、あまり売りたくない風情でしたが無視。
多分今後そんなに出てこないと思うし、未使用の新品で出所(鍛冶)も解ってるんで
絶対掘り出し物なんだもの。
いや、使いこなせるかどうかは別問題ですよ、今回に限っては。
今、少しづつ仕込みをしていますが、後日一括して報告します。
一つだけわかった事は、「青紙に比べてよく切れるって訳じゃあないです。
唯、長切れすることは確かです。」って事でしたが、私の下手くそな研ぎ
レベルだと切れ味が明らかに違うようです。
ヘタクソは良い鉋を使えってことかしら。

三木で手道具をゲットしたので、テンションが上がって木工スランプは
脱出したようです。
ここ5日ほどはシャカリキで整理棚の製作に没頭しています。
DSCN0179.JPG
ようやく帆立側の組み立てまで漕ぎつけました。これで1台分。2台目は明日
組み付けます。
部材数が多く、加工も込み入っているので部材加工に思わぬ時間が掛かって
しまいました。

DSCN0180.JPG

ここにも・・・・・

DSCN0181.JPG

こっちにも・・・・ 
加工済みの部材がテンコ盛りです。
例によって部材数をカウントしてみると、1台分で64パーツになりました。
2台で128パーツ。鉋掛けだけでも一気には無理です。
自分なりに設定した製作日数は3週間ですが、とんでもない思い上がりでした。
倍ぐらい掛かってしまうと思います。  は〜〜〜〜。

 
【2015.08.31 Monday 18:35】 author : OYA-G | 新道具箱(手道具) | comments(4) | trackbacks(0) | -
整理棚A完成
DSCN0176.JPG
整理棚が完成して納品が終わったので記念撮影。
本来この場所は作り付けの整理棚が置かれる予定だったんですが、
1800*1100*350の、フラッシュ家具での見積もりが2台でなんと40万弱と聞いて
ビックリ。
「そんなもん高すぎる!!俺が作ったら半分とは言わんが、絶対安くできる。
 しかも安物臭い奴じゃなくって、ちゃんとした無垢材で(・・・フラッシュは
 言われても出来ないけれども)。」
と大見得を切ってしまったんです。
その後若干の紆余曲折はあったんですが、まずは1つ目が完成しったって訳です。
右側にあるクッションが10個ほどあるんで、それを置くスペースを残して
前幅1300ぐらいのものにしました。
上部に棚を1枚配置する予定でしたが、取り付け仕様が思いつかなかったので、
小さなテーブル状の台を作って誤魔化しました、いや、ほら、これなら置く物に
よって自由に配置場所を変えられるし・・・・。

この壁面の逆側、今写真を撮っている方向に、少し仕様の違った幅1700ぐらいの
整理棚を作ります。
1700を一体で作ると、ちょっと取り回しがきつくなるので、850幅2台になります。

DSCN0177.JPG

ちょっと斜めからの姿。 デザイン的には成功したと自画自賛してるんですが、
技術的にはちょっと落第です。これは売り物としては失格なので、大幅値引き
する必要がありそうです。(別に要求された訳じゃあないけれども、ワタクシ
の矜持ってもんです。)
どこがダメなんだって? スミマセン、今は言いたくありません。
悔しくて毎晩思い出してはイライラしてる状態なんで、暫くそっとしておいて
ください。

                       かえってネヨっ。
【2015.08.20 Thursday 18:44】 author : OYA-G | 作品 | comments(2) | trackbacks(0) | -
スランプ??と木固めエース
最近の作品のフィニッシュが専ら「木固めエース」なのは
既に何度も報告していますが、先日とんでもない事を「発見」
しました。

DSCN0171.JPG
外作業場のナンチャッテ作業台の上で材を切り分ける時、下敷きにしている
発泡スチロールに何やら四角い穴が開いています。

DSCN0170.JPG
正体はこれ。工房内で木固めエースを塗った整理棚の脚に発泡スチロールが半分溶けた
状態でベッタリくっついています。
木固めエースは、塗布後専用シンナーを染み込ませたウエスで拭き取るんですが、
作業中はガスマスクをしているので匂いは気になりません。
しかし、作業後マスクを外すと気化する溶剤の匂いでどうしようもなくなります。
工房の中に置いておくと他の作業ができないので、外作業場に一時避難して
貰っていたんですが、午前中に塗装作業を終わって外に出し、夕方帰りがけに
仕舞に行くとこういう事になっていました。
幸いくっついた脚は鑿とサンドペーパーで綺麗になりましたが、
ちょっとびっくりしました。

DSCN0172.JPG

次の日、整理棚の底板を塗装する時、たまたま使い古しのプラカップ(コンビニなんかで
売ってる奴)があったので、木固めエースを入れて使いました。
作業中は刷毛をしごいた時ちょっと周りの色が白濁しているのは気づいていましたが、
翌朝見てビックリ。 
塗装終了時点では木固めエースはカップの中には残っていませんでしたので、
すぐに捨てるつもりで塗装場に放置しておいたんですが、一晩でこのようなお姿
になってしまいました。底には大きな穴が貫通しています。

おそろしいことでございます。皆様もお気を付けあそばせ!!

DSCN0173.JPG

話題代って、斎田さんに教えてもらったエポキシ系接着剤のテストです。
工房の雑物棚に、鉋の表なじみの習性に使ったコニシの「クイック30」って
いうのがあったので、ホゾに少し多めに塗って(はみだすように)みました。
光っている部分がはみだした接着剤です。

DSCN0174.JPG
鑿でサクッと一突き。サンペは使っていません。材はハードメイプル。
材への浸透が殆どなく、簡単に除去できました。
先日のウレタン系に比べると全く違うのにびっくり。
白ボンドに比べても後処理に掛かる時間は半分以下だと思います。
この後塗装してみましたが、接着剤の跡は全く残っていませんでした。
ホゾの接着は、今後はこれで決まりですね。
早速1キロセットを注文しておきました。
しかし、知らんというのは困ったものじゃね。
斎田さん、アリガト!!

ところで、「整理棚」はほぼ完成して先週の月曜日(10日)に納品済みなんですが、
あれから1週間、木工は殆ど進んでいません。
この間とは少しタイプの違う整理棚2台を早急に完成させなければいけないんですが、
工房に行っても全くやる気にならないんです。
機械の調整をしたり、鉋台の調整やら刃の研ぎなどをダラダラと続けるだけで、
一向に手が付かないんです。
近年では珍しい激しい暑さが続いた夏でしたが、お盆前ぐらいから和らぎ、
2日ほど前からは曇りや雨が続いて、随分楽になったんですがねえ。
どうしたんじゃろ????
これって「木工スランプ」かしら?
手道具でも買ってテンション上げようかしら・・・・。

 
【2015.08.18 Tuesday 06:08】 author : OYA-G | 雑記帳 | comments(2) | trackbacks(0) | -
整理棚途中経過+周辺有事!
DSCN0155.JPG
山陰遠征から帰ってボートの片付けやら補修をしているとき、周辺を蜂が飛び回って
いるのは気づいていました。
昨日外作業場の掃除をしていてこれを発見。
そういうことだったのね、納得・・・してて7良いんだろうか。

DSCN0164.JPG

う〜〜ん、あしなが蜂のようじゃね。
巣はまだ建築中のようで、ご覧の様にみんな周辺部に群がって何やら
作業中です。

DSCN0156.JPG

はあ、これは去年の巣かしら? 空き家になってます。
条件の良い場所に引っ越して新居を作ってる訳ね。

外作業場で仕事中に蜂に襲われたらいやだなあ・・・・。
こういうのを「周辺有事」って言うんかなあ・・・・。
どこかの宗教的妄想に取りつかれたアホ総理なら(失礼、違ってた?)、
即刻殲滅戦を命じるんだろうけどなあ・・・・。
周辺どころか、屋久島あたりに軍事基地を建設中ってところだしなあ。

あしなが蜂は比較的おとなしいタイプの蜂で、理由なく攻撃は仕掛けて
こないと思うので、暫く様子見かなあ・・・。
敵は軍事基地を作ってるんじゃあなくて、子育てのための住宅建設を
してるだけだもんね。

攻撃の気配を見せたら、即刻戦闘開始!の気配を見せながら作業します。

DSCN0153.JPG

製作中の整理棚です。両サイドは組み上がっていますが、長手方向の部材は
仮組みです。各部材の寸法はくどいほど確認してありますが、組立て中に不具合が
あると取り返しがつかないので、仮組してスムーズに組めるかどうかを確認した
ところです。
両サイド縦側に嵌めこんである板は、全体の外観を散漫な物にしないための
アクセントと、中央に付く2枚の開き扉の横幅を狭くするための仕掛けです。
これからバラしてサンディングしてから組み上げます。

DSCN0168.JPG
重いパイプクランプで両サイドの脚と長手桟4本を連結して組み上げ完了。

桟のホゾ部分に巻かれた養生テープ(グリーンの奴)は何でしょう?

DSCN0166.JPG

UPするとこうなってます。接着剤は湿反応型ポリウレタン接着剤で、上の白ボンドは
別の物に使った残りで関係ありません。
この接着剤は固定時間が短く(20分)、速乾型の白ボンド(2時間)に比べて6分の
1なので、作業の進行が速いのが取り柄なんですが、白ボンドと違ってはみだした接着剤を
拭き取る事が出来ません。そのうえ、材の水分とも反応するので固着力が強く、
以前からこいつの掃除には苦労していました。
見た目綺麗に取れたと思っても、塗装してみるとはっきり跡が付いてる事が良くあり、
そうかといってやりすぎると材を傷つけてしまうので、随分悩んでたんです。
今朝、ホゾの胴付き部分にテープを巻くと上手くいくんじゃないかと思いついたので、
早速やってみました。

DSCN0167.JPG

上側に見える脚(ホゾ穴がある)の上側から胴付き部分に向かって垂直に鑿を入れ、
テープを剥がすとこの通り。思っていたより結果は良好のようです。
これで組み立て後の接着剤の処理が大幅に時間短縮され、良好な結果が得られる
目途が立ちました。
白ボンドでも同じなんです。確かに水溶性なので拭き取りは出来るんですが、
クランプが邪魔になって思う様には拭き取れません。拭き残しがあると後で処理する
必要があるし、見落とすと塗装時に邪魔をするので同じことなんです。

と、ここまで書いてきて思うことなんですが、みんなどうしてたんだろう???
白ボンド系は使い古しの歯ブラシやら、油絵具用のコテやら、専用のミニチュアの鍬
まで作ってる人もいて、それなりに処理法がUPされてますが、作業の煩雑さや
処理忘れには誰も言及してないし、多分使ってる人の少ないウレタン接着剤に至っては
「僕らはそんなことしないもんね〜〜」って言わんばかりです。
ねえねえ、教えて!!本当のところどうしてるの???DSCN0169.JPG
でもって夕方組上がり、塗装前の最終処理が終わって一服です。
横幅が1300弱、高さが950あるので、狭くて急な階段で2階に上げるのは無理。
塗装もこの場所でします。
その間、他の作業がやりにくく、匂いにも悩まされ続けます。
このあと開き扉2枚の製作、天板の鉋掛けと整形、天板上に乗る上部構造の
製作と取り付けその他いろいろが残っています。
エアコンを止めて出入口を解放してやる必要があるので、
暑さとも戦わなければなりません。
素早く作業して納品してしまいたいんですが、最低あと4日ってところでしょうか。

                      シナズニガンバレタラエライ!
【2015.08.07 Friday 06:29】 author : OYA-G | - | comments(6) | trackbacks(0) | -
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