OYA-Gの木工狂躁曲

タイトルは誤字・誤植ではありません。
こんな気分なんです。
竹工芸その後

竹工芸の教室に通い始めたのは、以前に報告しましたよね。

今月で7か月目に入りました。

 

DSCN0603.JPG

作っているのはこういう物です。

「六つ目編籠」っていうんでしょうね。

 

「最初の1年はこれを作ってもらいます。これが出来たら、あとは自由に

好きなものを作ってください。」っていうんですが、なかなか前途多難です。

 

写真の物はまあ0点。ひごが途中で割れたり、変なところに浮きがあったり、

何より締りがありません。 編んでいる途中で全体に緩みが出てしまいます。

6か月もたって初歩の籠も作れないってどういう事なんだろう?

 

「すべてはひご作りです。他では出来上がったひごを買って、編みだけやるのが

 普通ですが、私の教室ではひご作りからやってもらいます。

 完璧なひごが出来れば80%は完成したようなもんです。」

いや、言やよし、です。

 

で、どうやって完璧なひごを作るのっていう段になると、この先生、途端に

曖昧になるのです。

教室で何か質問すると、必ず自分でやって見せるんですが、最後まで自分でやっておいて

「ほら、出来るでしょ?」で終わりです。

 

小学校の体育の時間に側転を教わるとするじゃないですか。

良い先生は、「手を床につくときに頭を後ろに反らすと良いよ」って教えて

くれます。

駄目な先生は「思い切っていけ。」「ダーっていけ、根性や。」って言います。

自分でやって見せて「ほら、簡単にできるじゃろ」って言ったりします・

 

逆上がりのできない子供に、いいお父さんは「まず懸垂をしよう。何度もやって、

懸垂で鉄棒の上に首が出せるようになってから逆上がりの練習をしたらいいよ。」

って教えます。

駄目なお父さんは、「ほら、こうやって簡単にできるじゃろ。なんでできんのかなあ。」

「違う違う、ダーって力を入れて一気にやるんじゃ。できんのは根性がないんじゃ。

なんでこんな簡単な事が出来んのかなあ。」って言います。

 

覚えがあるでしょ。 つまり、自分ではできるんだけれども、なぜ出来るようになったか、

出来ないときと出来るようになった時に何が違ったかということに気づいていないのです。

 

万事この調子なので、教室に通っていても楽しくありません。

 

この人、父親が近郷では著名な竹工芸家(惜しくも人間国宝にはなれなかったが)で、

会社勤めを早期退職してこの道に入ったらしいんですが、「親爺は何も教えてくれないんで

仕方なく別府に修行に行って」何とかこの道に入ったっていうんですが、

人に教えるのは無理なんじゃないの?って思ってしまいます。

DSCN0600.JPG

良いよ。俺は見様見真似で勘所を掴んでやるから。

2尺8寸の竹を、一晩水に漬けてから皮矧ぎ。 表面の蠟を吹いた層を

削ります。

DSCN0601.JPG

使うのはこういう道具。所謂「銑」ですね。

DSCN0602.JPG

皮を剥いだら半分に割って、そのまた半分に割って、8mm幅まで割って行って、

今度は厚み方向を2度に分けて一番外側(皮に近い部分ね)1mmだけにします。

詰まり、85%は捨てるっていうことです。

 

右側が最初に取り除いた部分、つまり内側の部分です。この場合は6.5mm位の

厚みから4mm位を削ぎます。真ん中は次に削いだ部分。2.5mmから1.5mm見当で

削ぎます。

左がひごに使う部分。でもまだ完成じゃありません。ここから更に繊細な

作業が待っていますが、今日はここまで。

 

作業開始からここまで約2時間。

半年間でこの作業は10本目です。本当を言うと、練習用に知人に頼んで入手した

青竹で練習した分を入れると22本目になります。(これは教室では言えない)

始めて途中で駄目にすることなくできました。

ええ、あるんです、関門が。

 

まず、幅方向を割るときに、均一に8mm強に割るっていうのが至難の業なんです。

仕上がり幅は7mmなんで、8mmプラスぐらいで揃えたいんですが、最初のうちは

この段階で1/4ぐらいダメにしていました。

今でも本当にはわかっていないんですが、結果として辛うじてクリアーしたっていう

段階です。

「だから、何度も言うように(いや聞いてなかったけどなあ・・・)、包丁は直角に、

 竹は水平に持って脇に押し付ける。左の指は割れる部分のすぐ手前を押さえて、

 全体を脇に押し付けながら、ダーって根性で幅を揃える。」

へ、それで出来りゃあお前さんに教えてもらうこたああるめい!!

 

多分そのうち喧嘩してやめるんだろうね。

 

                    つづく。 

 

                    つづかないかも・・・。

【2018.01.12 Friday 23:10】 author : OYA-G | 竹工芸 | comments(0) | trackbacks(0) | -
煎茶立礼卓

今年最初の仕事は「煎茶立礼卓」一式です。

お茶っていうのは基本的に畳敷きの部屋で正座してするのが

普通でしょうが、催事ものなど大人数の場合はテーブルと椅子による

供応をするらしいんです。

 

妹が永年煎茶をやっているんですが、膝関節を手術して正座が出来なくなったんで、

立礼卓を作るように命令されました。

調べてみたところ、馬鹿高い値段が付いています。

メインテーブルと脇机、丸座のスツール脚のセットで、安くて

35万強、裏千家(これは抹茶だけど)なんかは75万もします。

 

塗りで多いのは黒漆仕上げ、但し安い方は「漆風塗料」だと思います。

だって「本漆仕上げ]っていう奴が少し高い値段で売られていますもの。が

しかしまあ、こういう物はお師匠様が売るんでしょうが、30%ぐらいは

抜いてるんだろうね。

 

馬鹿高い裏千家の方はウレタン仕上げですと!!

 

例外なく板作りで、相欠きによる分解可能な構造になっています。

構造上かなりアバウトで、絶対に揺れ動くと思いました。

ほら、大工さんがよく使ってるべニアの簡易作業台みたいな奴ですよ。

板厚をどれだけ厚くしても、キッチリ動かない様にする事は出来ません。

 

漆の修行にもなるし、絶好のカモ(いや、お客様)が来たなあ、と思っていたら、

「お兄ちゃん、漆はいらん。なるべく安くして。材木も安物で良いし、ちょこちょこっと

作ってくれたらいい。安物で良い。」って言われてしまいました。

 

ちょっと挫折しましたが、まあ、これも修行の内です。

 

昨年末に荒木取りを済ませておいたので、年明けから取り掛かりました。

DSCN0597.JPG

で、これが一昨日の写真です。メインテーブルと脇机の脚部が組み上がっています。

脇机の方は分解できません。使わないときは花台にしてもらいます。

メインテーブルの方は長手桟3本を楔で連結するので、分解可能になってます。

楔での連結なら、組み上げた時ビクともしないのが自慢です。

DSCN0599.JPG

楔部分はまだ未完成ですが、この状態でがっちり効いています。傾斜角は11度。

あとは甲板と、簡単なスツールを作れば完成です。

塗装はお決まりの木固めエース+蜜蝋仕上げにします。

 

DSCN0605.JPG

この程度の物なら設計図は要りません。

こんなメモ程度で十分ですが、後日のために一応図面は残して置きます。

DSCN0606.JPG

後日のためっていうのは、これを見た妹のお茶仲間から爆発的な受注を

目論んでいるからです。

多分お魚さんが引っかかってくれるに違いありません。いや、そうなって

欲しいなあ・・・・なるよね、きっと。

 

だって、お師匠様から買う値段の半分だもんね。 漆(ボクチャンのは本格漆だもんね)塗り

でも、7掛けぐらいにはできるもんね。

だれかこの記事、読んでてくれないかなあ・・・。

小笠原に行ってきたいんだけどなあ・・・・・。

 

                          また今度ね。

【2018.01.12 Friday 21:31】 author : OYA-G | 作品 | comments(0) | trackbacks(0) | -
謹賀新年!!

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

 

さて、既に昨年の事となってしまいましたが、年の瀬も押し詰まる29日に

難航していたバービーちゃんの陳列用チェストを納品しました。

 

DSCN0576.JPG

納品前の記念撮影です。むこうの蛍光灯がまぶしいですね。

幾つか失敗を重ねながら、どうにか完成したって感じです。

DSCN0577.JPG

内部はこんな感じです。後背部は思いついて4mmのべニアに草色の

厚紙(0.5ぐらいかな)を貼り、その上から楮の皮を漉きこんだ美濃の

意匠和紙を張ってみました。

背板がウオルナットだと、何とも重い感じがするだろうと思って、

随分考えた結果ですが、意外にいけてるでしょ。

中に可動式の棚板が1枚仕込んであります。

DSCN0578.JPG

横から見るとこういう感じです。

今正面に見えているガラス(アクリルだけど)面は、本体に止めてあって

外せません。

DSCN0581.JPG

棚板と棚受けです。

今回の作品の基本的なコンセプトは、「ひい爺さんが片手間に作った

陳列棚」って勝手に決めてましたので、こういうややこしい事を

しなければいけなかったのです。

DSCN0580.JPG

後ろの縦框にこういう風に嵌まるんですが、ピンの角度と框に開けた

穴の角度がぴったり合っていないとこういう風に密着しません。

嘘だと思ったら自分でやってみてください。

DSCN0585.JPG

納品してバービーちゃんを並べてもらいました。

DSCN0587.JPG

棚にはキラキラ系の小物類。

DSCN0590.JPG

引き出しはこういう風にドレスを入れてもらいます。

でも、ドレスのお胸の部分が膨らんでるのは、どうやって作るんだろう。

恥ずかしいので聞けませんでした。

DSCN0588.JPG

しかしまあ、3人とも不細工な顔じゃなあ。

意地悪そうじゃし・・・。金持ちの娘の典型だよね。

 

30・31日は工房をかたずけて、刃物を研ぎ、機械のメンテをして

例年通りの年の瀬となりました。

 

2017年は漆と竹細工(これはブログネタ満載です。乞うご期待)

と麻雀がそれぞれ月に2日づつ、計6日間定期的に時間を奪ってくれたので、

木工の方は少しペースダウンしましたが、全体としては大層忙しい年になりました。

 

今年は手始めに「煎茶立礼卓一式」に掛かります。

今年も忙しい年であってほしいものです。

 

 

 

 

 

 

 

【2018.01.01 Monday 18:35】 author : OYA-G | 作品 | comments(2) | trackbacks(0) | -
越翁口埋めで機能アップ!

もう10年近く使い倒している替刃式鉋「越翁」。

替刃式にありがちな鉋枕を回避するために、刃先は500Rに

なっていて、切れ味もよく長切れもするので、手放せない道具です。

手垢まみれのきちゃない姿が恥ずかしいです。

 

DSCN0573.JPG

 

謳い文句は「超仕上げ鉋」っていうんですが、これは購入当初から

疑問符が付いていました。

何しろ刃口が1.5〜2mmも開いていました。

出入りの棟梁に見せましたが、ふっと目をそらして薄笑いしたのを

記憶しています。

 

でもまあ、中仕込として使うには重宝だったので、今まで不満なく使ってきました。

 

先日下端調整をしていて、ふと思い立って口埋めをしてみました。

DSCN0574.JPG

 

刃口は0.1〜0.2mmの間ぐらいです。

DSCN0575.JPG

 

 

前から気づいていましたが、台に対して刃の出は直角にはなっていません。

ま、削りにはさして影響ないって事なんでしょうね。

台付きで購入した鉋の内、4割ぐらいはどちらかに傾いてますね。

口埋めの時、無造作にやるとこういう事態に対処できなくなります。

 

で、結果ですが、本当に「超仕上げ」になっちゃいました。

 

私の場合、引き出しの中子にはHCで売っている「ホワイトファー」を

使うのが通例です。

1.いつでも必要なだけ入手できる。

2.通直な柾目で狂いが少ない。

3.色が白く爽やかな印象がある。

というのが主な理由ですが、難点が一つだけあるんです。

 

それは、全身これ「杉の白太」状態で、研ぎの甘い鉋では

順目方向に鉋掛けしても微細な掘れが出てしまうんです。

 

何という事でしょう、越翁君、軽々とクリアーしてしまいました。

 

鉋刃の研ぎは杉の白太が仕上げられるかどうかというのが分岐点

っていうんですが(知ってるよね)、びっくりしました。

薄削りには刃口の狭さが必須とはわかっていたんですが、

やってみるもんですねえ。

 

遅々として進まないバービーちゃんの陳列用チェストですが、上部の骨格の

仮組みまでたどり着きました。

DSCN0571.JPG

 

組立てには複雑な当て木の製作が必須の様です。

DSCN0569.JPG

これは正面開口部の扉です。

ホゾ部を養生してあるのは、部品の状態で塗装するためです。

扉にはアクリル樹脂を使うのですが、木固めエースはアクリル樹脂を

溶かしてしまうので、手間はかかるのですが仕方ありません。

DSCN0570.JPG

中間の仕切りの桟の細部です。

ちょっといびつ? 努力に免じて許してやって頂戴な・・・・。

 

11月の後半に恒例のタイ旅行に行っていたりして年内納品が

危うくなってきました。

 

                がんばるど〜〜〜〜。

 

 

 

 

 

【2017.12.10 Sunday 21:03】 author : OYA-G | 新道具箱(手道具) | comments(4) | trackbacks(1) | -
螺鈿のお稽古

これは何かていうと、じじい仲間の麻雀の懸賞チップ

(うちらは「アリス」て言うてます。)を入れる小箱です。

DSCN0566.JPG

ベースになる箱は1年半前に作っているので、その期間つつき廻してきたことに

なります。

麻布を着せた本堅地に黒漆の蠟色仕上げをし、螺鈿・沈金で装飾。

DSCN0567.JPG

中は麻布の上に錫粉を蒔いてあります。

それなりの出来に見えてますが、初級レベルもクリアーできていません。

幾つかの技法のやり方はわかったけれども、技量が上がってこないので、

全くの落第点しか付けられません。

でも、師匠の街の文化祭に出展させられます。まあ、師匠の顔もあるので、

致し方ないでしょうね。

 

こういう事をやっているので、木工の方はなかなか進みません。

DSCN0562.JPG

ようやくコーナーキャビネットの下部が組みあがりました。

DSCN0563.JPG

 

横から見るとこうなってます。

DSCN0564.JPG

いよいよ嫌がっていた(自信のない)上部にかかります。

方眼紙上の設計図では肝心の部分が理解できないので、いきなりシナベニア上に

原寸図を描いています。

水平方向の断面図が横長の6角形になるので、ホゾ穴の位置を割り出すには

原寸図を描かないと無理です。

しかし、年内に納品できるんじゃろうか・・・・・・・。

 

【2017.11.07 Tuesday 11:24】 author : OYA-G | | comments(0) | trackbacks(0) | -
コーナーチェスト途中経過と子供椅子

いきなりで恐縮ですが、コーナーチェスト下部を仮組みしてみました。

DSCN0556.JPG

ちょっとアンバランスに見えますが、これで良いのであります。

DSCN0558.JPG

普段は本体を組み立ててから、塗装中(3~4日)に引き出しを組むんですが、

今回は先に引き出しを組み立ててありますので、仮に差し込んでみました。

複雑な引き出し用の桟の配置なので、加工誤差等があった時、引き出しの寸法で

調整するんですが、今回は引き出しにひと手間掛かりそうなので、エイヤで

作っちゃいました。

DSCN0550.JPG

前板の配置を見ているところですが、奥に見えているのが側板と先板です。

使ったのは6mmのシナベニア。何しろ華奢な引き出しなので、なるべく薄くし、

なおかつ一定の強度を確保するにはべニアの方が適していると思っての採用ですが、

思わぬ手間が掛かってしまいます。

 

DSCN0552.JPG

これは側板の下になる方。 2mm厚のチェリーの薄板が貼ってあります。

摺り桟に当たる部分なのでなるべくスムースな面が欲しいんですが、

べニアの木口・木端は積層材が露出してガサ付いていますので、こういう

事をしなければなりません。

DSCN0553.JPG

こっちは上側。機能的な問題はないんですが、引き出しを開けた時積層面が

見えるのはいただけませんものね。

ま、所謂お化粧ですね。市販の「シナ木口テープ」を貼ってあります。

 

このあと仮組をばらしてから仕上げの鉋掛け、サンディング、塗装と進みます。

DSCN0557.JPG

逆目傷の様子。 途中の鉋掛けでいたるところに出来ます。

ウオルナットの逆目は他の樹種に比べて格段に厄介です。

木目の素直な部分が少なく、どこかで木目の交錯した部分に当たる確率が

高いです。かといってそういう部分を捨てていると歩留りが悪すぎて、

殆ど捨ててしまうことになります(ちょっと大げさですけど実感です)。

 

あいや、愚痴ですね。使う側には何のかんけいもない事でした。

DSCN0551.JPG

 

これは縞黒檀の引き出しのつまみです。

この後小刀で面取り整形しますが、必要な10個の加工に3時間ぐらいは

掛かりそうです。

この材は堅いんですが意外にサクい材で、ちょっとした加減で木目に沿って

割れ、小刀の刃が滑ってしまいます。

持っている指の位置と刃先の方向を常時慎重にチェックしながらでないと、

左手は血まみれって事になりがちです。

気力が充実してくるまでお預けですね。

あ、いや、生理的食塩水とカットバンは常備してあるので、大丈夫ですけどね。

 

 

下部の目途が立ったので、もうすぐ上部のショーケース部分に掛かるんですが、

まだ設計図も出来ていません。考えるだけで尻込みしそうなんで、なるべく考えない

ようにしています。できる事なら作らずに済ませてしまいたいんですが、

そうもいかないでしょうね、やっぱり。

DSCN0554.JPG

お題の2つ目。横浜方面から帰ってきた子供椅子の無残な姿。

 

最初写真が送られてきて来た時は、夫婦喧嘩でもしてぶん投げるかなんか

したんだろう位に思ってました。(すんません)

現物が帰ってきて子細にチェックしましたが、投げたりすると必ず付くであろう

凹み傷はありませんでした。

「なおせますか?」

「なおせません。代わりの物を送ります。」

って事にしましたが、不思議です。

DSCN0555.JPG

 

1本は客先で折れた方。もう一方は私が試しに折ったものです。

前脚の先を持って後脚側に強い力を持続的に掛けていくとこういう風に

ホゾ部分が破断することが解りました。

逆側(後脚と反対側)に引っ張ると、座面が抵抗になって折れません。

う〜〜〜む、こういう事が起きるんだなあ・・・って感心している

場合じゃありません。

 

丁度小倉で同好の緊急集会(飲み会のことね)があったんで持参して

諸賢のご意見を拝聴しました。

本家のシンプルさん(知ってるよね)のご意見。

「ホゾ幅が華奢すぎますねえ。私の場合この桟の幅は50mmです。

 最初30mmにしてた時は何度かこういう事が起きました。

 ホゾ幅をなるべく取るために小根付きホゾにした方が良いでしょう。

 子供は思わぬことをしますから、大人用以上の強度がないと怖いです。

 勉強して出直してください。」

 

ってことで、子供椅子は基本設計からやり直します。

丁度座面の寸法も、もう少し大きくしようかと思っていたところだったんですが、

これで踏ん切りがつきました。

 

                  出直しまっす。

 

 

 

 

【2017.10.16 Monday 07:56】 author : OYA-G | 作品 | comments(4) | trackbacks(0) | -
更に什器備品系に淫する

え〜〜と、これは何かっていうと、・・・・。

DSCN0546.JPG

インドネシア辺りで作られたお土産物のお面だと思います。

右が男で左が女。

このあいだヨレヨレの踏み台を持ち込んだ客が、一緒に持ってきたものです。

ベースの部分が傷んできたので、新しく作り直してくれっていうんで、

邪魔臭いけどやってあげました。

ベースは9mmのシナベニア、縁周りはカーリー杢のメイプルです。

よせばいいのに拭き漆仕上げにしてしまい、1か月近くかかってしまいました。

DSCN0548.JPG

銘板の表記をご覧ください。

1966年にシンガポールで、北斗丸っていう運輸省の練習船の乗組員が

無聊をうっちゃるために作ったと思えます。

北斗丸っていうのは、他の練習船と違って帆船ではなく汽船なんですが、

デッキや内装部分は木造で、その補修のために専任の船大工を帯同してた

ようです。

DSCN0547.JPG

その大工に作ってもらったらしいです。

ショボい合板のベースに安物の模様入りの縁。練習船の内装っていうのは

こういう安物の材料で作ってあったんですね。

 

それにしても、50年前の代物ですよ。

こういうのを持ち込まれると、労をいとわずやるっていうのが私の病気ですね。

踏み台の方はお代を頂きましたが、こっちはおまけって事にしました。

漆仕上げにしてくれって頼まれた訳じゃないものね。

DSCN0549.JPG

バービーちゃんのコーナーチェストもいよいよ始動です。

 

見付側の棚口の仕込みに入りました。桟の厚みは10mm。

合計9枚の引き出しを仕込むのですが、何しろ華奢なので少しの加工誤差が

命取りになるので気を使います。

この左右に脚が付きますが、普通は外側から寸法決めして順次内側に追い込んでいきますが、

今回は内側から外に向かって寸法決めしました。(わからんじゃろうね)。

普通1週間でこなせる工程に2週間半も掛かっています。

年内に納品できるんじゃろうか?

 

                        困惑してます。

 

【2017.10.08 Sunday 20:13】 author : OYA-G | 雑記帳 | comments(0) | trackbacks(0) | -
什器備品系に淫する

9月になって急に秋めいてきました。

今朝なんかは寒いぐらいでした。

湿度も低く(乾燥注意報発令中)、木工シーズン突入の感があります。

 

8月は何かと野暮用が多く、なんと17日間も休んで(木工をってことね)

しまいました。

 

次に作るのはバービーちゃんのお洋服を飾るショーケースなんですが、

取り掛かったらかなりの期間掛かりっきりになることが予想されるので、

その前に気になっていた身に廻りのあれこれをかたずけておきます。

いずれも自家用の「什器備品」系のもので、10点ほど。

 

DSCN0518.JPG

 

3段になった花台と、そのまえにある腰掛みたいなのは7〜8年前から

頼まれていた自宅裏庭用です。

もう一つ座板の付いてない奴は正真正銘の腰掛。

DSCN0520.JPG

これはエアコン室外機の上に水道ホースやジョウロなどの用具を

置いておくための台ですが、組立て前に設置可能かどうか、持ち帰って

現場確認します。

 

材は10年ほど前に買っておいたクルミ=英語で言うとウオルナットかな?

ブラックウオルナットの色の黒くない奴です。

 

DSCN0522.JPG

少し長めの腰掛け様のもの。端っこに変な台みたいのが付いてます。

 

DSCN0523.JPG

 

こういう風に使います。

これは竹工芸教室用。 付いている道具は、竹ひごの厚みを削るための

道具。他に幅を決めたり面取りするためにナイフを打ち込んで使う台

などがあるんですが、それぞれ専用の台を付けると、教室に通うたびに

重いものを運ばなければならないので、腰掛は教室に置いておき、

コンパクトにした道具類だけを運ぶことにしたんです。

DSCN0524.JPG

こっちは自宅用。

テーブルの甲板部にさっきの道具をセットして使います。

竹工芸は伝統的に座業の様で、先生は床に胡坐をかいてやってますが、

私の場合長時間胡坐をかいていると股関節が痛くなるので腰掛が必須です。

自慢じゃないけど、正座は全くできません。神社で神主さんのお祓いを

受ける時も正座はしません(できません)、エヘン!

DSCN0521.JPG

 

合間にこんなものを作りました。

漆で使う金箔を挟む竹箸です。

これは試作品で、師匠の評価を聞いてから下に用意した

ひごで本番用を作ります。

金箔を使う細工はもう少し先になるでしょうが、転ばぬ先の杖って

いうか、泥縄はいかんっていうか・・・ま、道具フェチなんですね

やっぱり。

DSCN0526.JPG

屋外で使われる連中は、クレオトップを塗っておきます。

なかなか乾かないんで、3日ほど放置して、

このあと白ペンキを塗ってみようと思います。

 

しかしおいらがやりたかったのは木工なんであって、こういう

日曜大工レベルの事じゃないんだけどなあ。

 

 

DSCN0527.JPG

そうこうしていたら、こんなものが持ち込まれました。

前にライティングデスクと電話台を納入したお客さんが

持ち込んだ踏み台です。

しかしまあ、なんといういい加減な作りなんでしょう。

踏板以外は全て9mmのべニア合板で、接続部が剥がれてガムテープで

補修されてます。

「上に乗るとちょっと怖いんで、新しいのを作ってくれい。」

そら怖いでしょう。よくまあこんなものを使ってたもんです。

「作りますけど、こんなヘタな構造にはできませんよ。ある程度

 の強度が無いとダメなんで、少し重くなりますけどよろしいか?」

ってことで、作らせてもらうことにしましたが、

日曜大工レベルなんだから自分で作れよなっていうのが本音です。

 

漆道具を置いておく棚が手狭になったんでもう1つ作らなきゃいけないし、

なかなか本格的な木工に戻れません。

 

本音を言うと、かなり複雑で微妙な細工が要求されるのがわかってるんで、

半分逃げ腰になってるっていうこともあるんです。

 

今月中には掛かろうとは思ってるんですけど・・・・・。

 

 

 

 

 

 

【2017.09.02 Saturday 09:01】 author : OYA-G | 雑記帳 | comments(2) | trackbacks(0) | -
本棚完成。トホホな結末。

下半分の引き出しで致命的なミスを犯した本棚がようやく完成しました。

DSCN0513.JPG

 

幅750、高さ1600ほどの比較的小振りな物なんですが、苦労しました。

いや、失敗は別ですよ。

苦労したというのは、上部のことです。

部材数を多くすればそれだけ手間が掛かるのはわかっているんですが、

どうしてもこういう風にしたかったんだから、自業自得ではありますがね。

棚板なんか、2枚矧ぎの1枚板にするか、精々端嵌めで反りに対処すれば

簡単なんですが、わざわざ框を組んで薄板を組み込むっていうことに

したので、手間は3倍くらい掛かってると思います。

でも、下半分が重い印象なので、上半分は可能な限り軽快に見えるように

したかったんです。

 

DSCN0514.JPG

斜めからだとこんな感じです。

 

金曜日に無事納品しましたが、引き続きこういう物を作ってます。

 

DSCN0511.JPG

子供ベンチじゃないですよ。

室内用のグリーンを置く台です。左奥に見えているミニチュアレベルのが

2台と、これ1台で1セットになります。

ベンチの背もたれに当たる部分の下側が微かにカーブしているのがわかりますでしょうか。

中央部で3mm凹になってます。

 

DSCN0512.JPG

ココにも小技を使っちゃいました。

こういう処を解説抜きで評価して欲しいけど、やっぱ無理だろうなあ。

 

楔の傾斜角は5度。楔は最後に適当な長さにカットします。

 

これらは「おまけ」です。

少しだけ値の張る造りの本棚を発注してくれたんで、今後ご愛顧

頂くための「餌」っていうか・・・・・。

ほら、魚釣りと一緒ですよ。

でも、こういう物を作ってる時が一番楽しいですね。

アマチュア(セミプロだっていう人もいるけど)木工の白眉ですね。

 

ところで、失敗したやつですけど、売れちゃいました。

 

DSCN0515.JPG

こういう風になってます。

どこかで見たような焼き物に注目。

そう、買った人はジブン!!代金もちゃんと払いましたよ!!

DSCN0516.JPG

 

これは同じ部屋にある木工を始めて3年目ぐらで作ったチェスト。

木取りとか細かいテクニックに問題は多いけれども、デザイン的には

明らかにこっちが優れています。

段々下手くそになってるんじゃないかとウナダレてしまいます。

DSCN0510.JPG

 

で、失敗作の天板です。

光を透かして見ると、まだら模様が見えています。

全体的には向こう側から手前に向かって順目ですが、まだらの部分は

その方向だと逆目になります。

逆目を起こさずに鉋掛けできれば、何とも言えない仕上がりになります。

12年かかってようやく朧げに方法が見えてきました。

いや、鉋の切れだけなんですがね。

 

                         SEE YOU

【2017.08.06 Sunday 17:02】 author : OYA-G | 作品 | comments(2) | trackbacks(0) | -
学習机完成!温暖化の影響蚊い??

ジャカジャン!

学習机が完成しました。

 

DSCN0506.JPG

 

甲板が500*750と、学習机にしては小振りなものですが、

それなりの存在感はあります。

やはり、材(チェリー)そのものの存在感でしょうね。

全体にシンプルの極みみたいな作りなんで、引き出しの引き手だけ

ちょっと遊んでみました。

数日前家財宅急便に引き取られて、大阪方面に行ってしまいました。

DSCN0508.JPG

 

同時進行していた本棚も、ここまで進んで来ました。

下半分が重い印象の作りなので、上半分は軽い印象になるように、

帆立は7本の桟で連結し、背板も8センチ幅の板4枚を隙間を

開けて配置します。

棚板も框組みに薄板2枚で組んであります。

あと3〜4日ってとこでしょうか。

DSCN0509.JPG

こちらは失敗した方。

甲板を追加して、いかにも最初から「こういうチェストを作ってみました」

ってすまし顔。

そのうち、このブログを見てない奴に売り付けてやります。

 

ところで、去年もそうだったんですが、今年も蚊の動向が怪しいんです。

工房は郊外の田園地帯、自宅は屋敷廻りに植え込みがあって、いずれも

やぶ蚊のメッカみたいなところなんですが、去年に引き続き今年も

蚊が出てこないんです。

今年はここまで工房で1匹、自宅で1匹見かけただけです。

B型+アルコール臭+高体温で、いつも真っ先に蚊に喰われる

私が、去年も今年も全く食われないんです。

去年は梅雨時に大雨が降ったんで、そのせいかと思ってたんですが、

今年も引き続き、となると理由がわかりません。

ま、こういう時は温暖化のせいにしておくのが無難でしょうか。

 

でも、やっぱり、出るものが出ないと夏らしくないなあ・・・。

あ、いや、シツレイイタシマシタ。

【2017.07.26 Wednesday 07:13】 author : OYA-G | 作品 | comments(2) | trackbacks(0) | -
CALENDAR
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< May 2018 >>
RECOMMEND
NEW ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
RECENT COMMENT
RECENT TRACKBACK
入場者数
ブログパーツUL5
MOBILE
qrcode
LINKS
PROFILE
SEARCH
PAGETOP