OYA-Gの木工狂躁曲

タイトルは誤字・誤植ではありません。
こんな気分なんです。
大工さんの道具箱

春になって嬉しいんですが、1つだけ嫌なことがあります。

花粉症じゃありませんよ。

鉋の台が狂いやすくなるんです。

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エース級の鉋がほぼ全て狂っていました。

晴れると乾燥注意報が発令されるほどの乾燥状態、雨が降ると

湿度が60%を超えるような状態が交互にやってくるので、

この時期は台が狂いやすくなるようです。

梅雨時から夏にかけての高湿度が続く時期より、春先の方が

狂いやすいように感じます。

2日間で小鉋も含めて8丁の台直しをしました。

 

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作っているのは「大工さんの道具箱」です。

時代劇で飲兵衛の大工が肩に担いでいる奴だと思ってください。

こどものころからあこがれていたんですが、この際作っちゃえって

ことでやってみました。

本当は桧で作りたかったんですが、材料費が嵩むのは嫌なので

安物の2Xで作ります。

 

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完成です。途中経過はありません。

外側はオスモのダークウオルナットで古びた感じにしました。

でも、2xはオイルの吸い込みムラが激しくて汚い感じにしか

なりません。やっぱり材料費をケチっちゃいけませんね。

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材がヤワなんで、当たり傷を防ぐために4隅にチェリーのプロテクターを

付けてあげました。

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角材をL字型にカットして作りました。

 

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底の4隅に脚。

図面も描かずにはじめ、作りながら考えるとこういう不格好なことに

なります。

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内側はこうなってます。こっちはオスモのナチュラルを塗ります。

 

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右側に鉋。寸八が2丁、小鉋2丁が収まります。

左側は鑿やらドリルなど雑多なものを。

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その上に浅いトレーを3枚配置し、曲尺やら鋸、ナイフなどの

繊細な道具類を置けるようにしました。

トレーの内側に見えている小さな角材は手掛けです。

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こういう風に収まるんです。

 

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で、こういう風になるんですが、完成してから思いました。

「作ってみたけど使うのは年に1回あるかなあ?」

何しろ重いんです。

江戸時代の大工さんは体力があったんかなあ???

 

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今まで納品なんかの時に必要な道具類はこいつに詰め込んで持って行ってました。

ちょっと格好を付けようと思ってたんですが・・・・・。

 

なんでこういう物を作っているかというと・・・・・・

次のミッションである「贅沢椅子」に掛かるのに逡巡しているからです。

アイドリングタイムっていうか・・・・敵前逃亡っていうか・・・・

モラトリアム症候群っていうか・・・・・

つらいなあ〜〜〜〜。

 

ご要望に応えて、

 

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先日から作っている「香筒」ですが

 

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内部はこうなってます。

20mm角の仕上げですから、14.5mmX30mmの材2枚を用意し、

最初に9mm幅、深さ4.5mmの溝を中央に切り、溝を内側にして2枚を

接着。接着面が頂点に来るように45度カットして目的の20mm角の

筒が出来ます。お香は四角な穴に収納されます。

そのあと上下に蓋になる薄板を接着し、本体と栓の部分に切り離し、

両方に12mmの丸穴を掘って完成です。

後で考えたんですが、丸穴は本体と栓を切り離す前に開けた方が

良かったですね。

追加注文があったらそのようにさせていただきます。

無いだろうけどね、フン!!

 

 

【2018.04.08 Sunday 18:41】 author : OYA-G | 新道具箱(手道具) | comments(0) | trackbacks(0) | -
ようやくできました2

漆の進捗状況です。

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5枚組の螺鈿・卵殻加飾の銘々皿が完成しました。

ベースは1インチのカーリーメイプルを半分に挽割って

130mm0角の正方形とし、拭き漆仕上げにして、加飾部分には

黒漆ベースにしてあります。

 

春夏秋冬と正月用の5枚です。

例によって細部はお見せできるレベルに達していませんが、

漆の塗り方のレベルは相応に上がってきて、自分なりに上達の

方向性が見えてきた感じです。

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これは正月用。

冨士山(誰が何と言おうが富士山です)は卵殻、太陽(誰が何と言おうが

太陽です)は鮑貝に金箔を貼ったものを、丹沢山系はキンマ剣の点刻に

銀の消粉を蒔いてあります。

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これは秋。

太陽と同じ、アワビ貝に金箔を貼って、ひらひらと舞い落ちる

銀杏の葉っぱを表現しました。

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裏はこうなっています。

高台の内側周辺部がうまく加工できなかったので、麻布を貼って

錫粉を蒔いて誤魔化しました。こういう部分を加工する専用の刃物

を誂えないとダメでしょうね。

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次回はこれ。

お茶で使うお香を入れて置く「香筒」です。

黒柿はちょっと使えそうなものだと数万円はくだらないので、

通販の写真だけでは怖くて買えません。

1本は拭き漆仕上げとし、1本は黒漆に螺鈿飾りとします。

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全体の加工を終わってから指物用の精密鋸で切り落としたんですが、

1本は成功、1本は失敗です。

矢印の所が失敗したところ。ベンキョウシマス。

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今日のオマケです。

1年半ほど前に三木で入手した鉋刃。

こいつを希望の幅(今回は1寸)にカットして、ちょっと変形した

南京鉋を作ります。新作の椅子用です。

切り方?地金の部分をグラインダーでカットし、鋼部分はアンビルに

当てがっておいて槌でコンって折ります。

やってみたら意外に簡単でしたよ。

【2018.02.28 Wednesday 08:00】 author : OYA-G | | comments(2) | trackbacks(0) | -
ようやくできました

苦節8か月、ようやく基本の六つ目編みの花籠が出来た様です。

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編み方を覚えながら都合12個目でようやく合格点に到達です。

「粗製乱造は駄目。」

「私の言ったとおりに、素直にやらなければ上達しません。」

って言うだけで、どこがどう悪くて、どうやって直せばいいのかについては

全く触れないのです。

自分でも、どことなく締まった感じがしないのはわかっていました。

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先日ようやくどこが悪いのかについてご教示頂きました。

矢印の部分、底を編み終わって1本目の廻しひごを、上から見たところ

ですが、この部分が外向きに開いています。

1本目の廻しひごを入れながら、底から側面に向かって全体を起こして行く

んですが、廻しひごが起こした面にぴったり沿っていないと全体の形が

決まらないっていうんです。

「ちゃんと下腹に抑え込んで、左手でひごが緩まない様にするって

 何度も言ったでしょ。」

あ、そら何度も聞きましたけどね、その時の力加減についちゃあ何にも

聞いとらんもんね。

廻しひごが緩んじゃダメって聞いてりゃあ、最初からそうしてましたよ。

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ほらね、こうやりゃあ良いんでしょ。

今までのは全て解いて、割れたひごを没にして編み直しましたって

いうのが最初の写真です。

あとはこれに持ち手を付けて完成ですが、

それにしてもここまで7か月は長すぎます。

よく考えれば、その間にひごとの付き合い方が上手になってくるのを

待ってくれていたとも考えられるんですが、

まえにも愚痴ったように、教えるべきポイントがわかってないんじゃあ

ないだろうか?

こういう人と付き合ってると、持病の短気の虫が騒ぎ出しそうで怖いです。

【2018.02.24 Saturday 15:12】 author : OYA-G | 竹工芸 | comments(0) | trackbacks(0) | -
次!!!

ひと段落したので作業台の上を片付けました。

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いつもこういう風だと良いんですがなかなか・・・・。

写真に靄が掛かっているのは、このところの低温でカメラのレンズに

湿気が付着しているんだと思います。

 

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次はこういう椅子を作ろうと思います。

まだ構想段階で、細部は自分でもわかっていませんが、接合部を曲線で

結ぶようなフォルムを想定しています。

「横浜家具」みたいなやつです。

ちょっとくつろぎたい時に座ってもらう椅子。

オットマンも付けた方が良いかもしれません。

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ちょっと気になっていたこども椅子の改良版の試作も。

原寸図ですが、前に破損した前脚部の改良方法を仲間が考えてくれていましたので

拝借。 座面に前脚のホゾを組み込むことにしました。

幕板は栗原師匠の指示で50mm幅、子根付きホゾとします。

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前から気になっていた座面。

一回り大きくしようと思います。

今までの座面では育ち盛りの幼児はすぐに座れなくなってしまう

という弱点がありました。

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型紙から6mmシナベニアの型板を製作。

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それを元に18mmランバーコアで加工用の型板を作ります。

製作時間はここまで30分ぐらいでしょうか。

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新旧の型板です。

もう少し長方形に近い形にすれば座の面積は容易に確保できるんですが、

「おむすびコロリンこども椅子」ってタイトルなので、この形は

譲れないんです。

 

こども椅子の試作、立礼卓の追加の丸椅子、筒香の試作、バービーちゃん

陳列棚の追加分のミニチェスト、玄関椅子等々の小物を同時進行で

やっつけながら、冒頭の椅子の構想を進めていきます。

 

                つかれるわあ〜〜〜〜。

 

 

【2018.02.09 Friday 22:04】 author : OYA-G | 作品 | comments(2) | trackbacks(0) | -
立礼卓納品

1月は野暮用が多く、正月休みも入れて16日間も木工を休んで

しまいました。

制作中の「立礼卓」は最後の追い込みです。

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同好の皆さんが作られている「バンドソー用サークルカット治具」

です。

治具は19mmのシナベニアをバンドソーのテーブルに合わせてカット

し(別に合わせなくても良いけど)、裏側の右端と手前側に10mm角の

レールをくっつけてあります。

最初に右側のレールをテーブルに合わせて置いて、徐々に前方に繰り出していって

基準になるカットラインを入れます。手前側のレールがテーブルに接触したら

ストップ。

ストップした位置から直角(厳密である必要なし)な線を引き、希望の半径

の位置(今回の場合直径280mmなので140mm)に真鍮釘の頭を飛ばした

ピンを植えます。ピンの太さは1mmなので植え込みの穴も1mm。

ワーク側の中心点に打つ穴は1.5mmにしました。

1mmではピンを差し込む時手間取ってしまいます。

あ、ワーク側の穴は完成時裏になる方に開けてくださいね。

要らぬお世話かもしれませんが、この手のミスは心理的

ダメージが大きいですからね。

 

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で、ランバーコアの端材を使ってテストカット。

うまくいきました。

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本番もこの通り。

この後カット面に鉋(南京)掛けして凹凸を均し、表側にボーズ面

を取って椅子の座板が完成です。

 

治具は邪魔になるので即刻ゴミ箱行き。取っておいても良いんですが、簡単に

作れるし、取っておいてもいつ使うかわからないで邪魔になりますもの。

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出荷待ちです。

メインテーブルは組み立て式。脇卓は分解できません。

棚板の下にメインテーブルの楔を入れて置く小さな引き出しが

隠れています。

椅子は重ねて置けるようにしました。

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納品時の写真。

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逆側からもう1枚。

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お道具をセットしてもう1枚。

え?テーブルの端っこ?

あ、これはですねえ、カーリーメイプルを嵌めてあります。

主たる目的はデザイン又は無用の芸、

従たる目的はせめてもの反り止め。

余り効果は期待できないとの声多数ですけれども・・・。

 

納品時、組立て中に施主様が「あの〜、私間違えてたんですけど、椅子は

3脚要るんです。席主と脇侍、後見人(普通師匠が務めるそうです。

ま、監視役又は検査官みたいなもんでしょうね。)で3脚です。

追加料金は払いますから、作って貰えませんか?」

「解りました。(最初に言ってくれよな〜〜)」って事になりました。

ゴミはまだ処理してないので、治具はサルベージできます。

でも、手間は余分に掛かるなあ・・・と、客には言えませんがちょっと

ブルーな気分です。

ついでという訳ではないんでしょうが、「香筒」も受注しました。

手持ちのが市販の安物なので、ちゃんとしたのが欲しいんですと。

「出来たら黒柿が良いです。」だって。

香筒?線香を入れて置く20角280長ぐらいの小物です。

私の専攻は家具であって小物じゃないんだけど、まそのうち

作ってあげましょう。

黒柿、探さなきゃ・・・・・。

 

             以上、立礼卓納品報告でした。

【2018.02.04 Sunday 06:30】 author : OYA-G | 作品 | comments(0) | trackbacks(0) | -
ミニチュアフライドエッグ

漆も毎日やっていると惰性に流れてしまいますが、私の師匠は

飽きない様に次の課題を繰り出して来ます。

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今回はこれ。ウズラの卵殻です。

「漆で白を表現する方法はこれしかありません。いずれ覚えなければ

 いけないでしょうから、少し練習しておきましょう。」

 っていうことでお稽古。

順を追って解説しましょう。

 

1.「使い物になるのは100個のうち1個か2個です。私の場合最低50個

  以上は買います、1か所で買わずに2〜3軒回って買う方が良いです。」

 「凝る人は自分でウズラを飼って、貝殻なんかを食べさせて硬くて厚い

  卵殻を手に入れる人もいますが、そこまですることもないでしょう。」

  飼いません!!

2.「買ってきた卵をひたひたの穀物酢に漬けてください。すぐにプクプク泡が

  出てきます。泡が出てきたらすぐに取り出して酢を洗い流しながら安物の

 スポンジたわしで表面をこすり、斑模様を取り除きます。力を入れると卵殻が

 割れてしまいますから、なるべくソーっとやってください。」

 「私は先生から酢酸を使うように教わりましたが、穀物酢で十分です。

  一番安いので良いですからね。」

 何でも安いのが良いのね。財布に優しいのね。

3.「少しこすると斑が取れて白い部分が出てきます。その段階でベージュっぽいのや

 青っぽいのがありますが、そういうのはものだけ使えませんからこの段階で除外します。

 真っ白なものだけ残すように。」

 「え、除外した方?勿体ないですから食べたら良いんじゃないでしょうか?」

4.「次に、先のとがった方に大豆くらいの穴を開け、反対側に更に小さな穴を開けて

  そこから息を吹き込んで中身を出します。

  中身を出したらその中に酢を入れて、中の薄皮が少し剥がれてくるまで待ち、

  小さなハサミで縦に半分に切って、薄皮をピンセットでソーっと剥がして

  いきます。剥がしたらすかさず水洗い。くどいほど洗ってください。

 少しでも酢が残っていると殻が弱くなって使えませんからね。」

 「え、中身?これも勿体ないでしょうから食べたら良いんじゃないでしょうか?」

 ウズラの卵50個?食えるかなあ???

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中身を取り出した段階。

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今日のお題の画像。ミニチュアフライドエッグです。

勿論サニーサイド。

ネコに食べさせるつもりなので塩コショウ無し。

でも、ネコはちょっと匂いを嗅いでソッポを向いてしまいました。

仕方がないので塩コショウして自分で食べました。

普通の目玉焼きと同じ味。さしておいしいものではありませんでした。

 

                   ジャカジャン!

【2018.01.15 Monday 06:14】 author : OYA-G | | comments(0) | trackbacks(0) | -
竹工芸その後

竹工芸の教室に通い始めたのは、以前に報告しましたよね。

今月で7か月目に入りました。

 

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作っているのはこういう物です。

「六つ目編籠」っていうんでしょうね。

 

「最初の1年はこれを作ってもらいます。これが出来たら、あとは自由に

好きなものを作ってください。」っていうんですが、なかなか前途多難です。

 

写真の物はまあ0点。ひごが途中で割れたり、変なところに浮きがあったり、

何より締りがありません。 編んでいる途中で全体に緩みが出てしまいます。

6か月もたって初歩の籠も作れないってどういう事なんだろう?

 

「すべてはひご作りです。他では出来上がったひごを買って、編みだけやるのが

 普通ですが、私の教室ではひご作りからやってもらいます。

 完璧なひごが出来れば80%は完成したようなもんです。」

いや、言やよし、です。

 

で、どうやって完璧なひごを作るのっていう段になると、この先生、途端に

曖昧になるのです。

教室で何か質問すると、必ず自分でやって見せるんですが、最後まで自分でやっておいて

「ほら、出来るでしょ?」で終わりです。

 

小学校の体育の時間に側転を教わるとするじゃないですか。

良い先生は、「手を床につくときに頭を後ろに反らすと良いよ」って教えて

くれます。

駄目な先生は「思い切っていけ。」「ダーっていけ、根性や。」って言います。

自分でやって見せて「ほら、簡単にできるじゃろ」って言ったりします・

 

逆上がりのできない子供に、いいお父さんは「まず懸垂をしよう。何度もやって、

懸垂で鉄棒の上に首が出せるようになってから逆上がりの練習をしたらいいよ。」

って教えます。

駄目なお父さんは、「ほら、こうやって簡単にできるじゃろ。なんでできんのかなあ。」

「違う違う、ダーって力を入れて一気にやるんじゃ。できんのは根性がないんじゃ。

なんでこんな簡単な事が出来んのかなあ。」って言います。

 

覚えがあるでしょ。 つまり、自分ではできるんだけれども、なぜ出来るようになったか、

出来ないときと出来るようになった時に何が違ったかということに気づいていないのです。

 

万事この調子なので、教室に通っていても楽しくありません。

 

この人、父親が近郷では著名な竹工芸家(惜しくも人間国宝にはなれなかったが)で、

会社勤めを早期退職してこの道に入ったらしいんですが、「親爺は何も教えてくれないんで

仕方なく別府に修行に行って」何とかこの道に入ったっていうんですが、

人に教えるのは無理なんじゃないの?って思ってしまいます。

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良いよ。俺は見様見真似で勘所を掴んでやるから。

2尺8寸の竹を、一晩水に漬けてから皮矧ぎ。 表面の蠟を吹いた層を

削ります。

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使うのはこういう道具。所謂「銑」ですね。

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皮を剥いだら半分に割って、そのまた半分に割って、8mm幅まで割って行って、

今度は厚み方向を2度に分けて一番外側(皮に近い部分ね)1mmだけにします。

詰まり、85%は捨てるっていうことです。

 

右側が最初に取り除いた部分、つまり内側の部分です。この場合は6.5mm位の

厚みから4mm位を削ぎます。真ん中は次に削いだ部分。2.5mmから1.5mm見当で

削ぎます。

左がひごに使う部分。でもまだ完成じゃありません。ここから更に繊細な

作業が待っていますが、今日はここまで。

 

作業開始からここまで約2時間。

半年間でこの作業は10本目です。本当を言うと、練習用に知人に頼んで入手した

青竹で練習した分を入れると22本目になります。(これは教室では言えない)

始めて途中で駄目にすることなくできました。

ええ、あるんです、関門が。

 

まず、幅方向を割るときに、均一に8mm強に割るっていうのが至難の業なんです。

仕上がり幅は7mmなんで、8mmプラスぐらいで揃えたいんですが、最初のうちは

この段階で1/4ぐらいダメにしていました。

今でも本当にはわかっていないんですが、結果として辛うじてクリアーしたっていう

段階です。

「だから、何度も言うように(いや聞いてなかったけどなあ・・・)、包丁は直角に、

 竹は水平に持って脇に押し付ける。左の指は割れる部分のすぐ手前を押さえて、

 全体を脇に押し付けながら、ダーって根性で幅を揃える。」

へ、それで出来りゃあお前さんに教えてもらうこたああるめい!!

 

多分そのうち喧嘩してやめるんだろうね。

 

                    つづく。 

 

                    つづかないかも・・・。

【2018.01.12 Friday 23:10】 author : OYA-G | 竹工芸 | comments(0) | trackbacks(0) | -
煎茶立礼卓

今年最初の仕事は「煎茶立礼卓」一式です。

お茶っていうのは基本的に畳敷きの部屋で正座してするのが

普通でしょうが、催事ものなど大人数の場合はテーブルと椅子による

供応をするらしいんです。

 

妹が永年煎茶をやっているんですが、膝関節を手術して正座が出来なくなったんで、

立礼卓を作るように命令されました。

調べてみたところ、馬鹿高い値段が付いています。

メインテーブルと脇机、丸座のスツール脚のセットで、安くて

35万強、裏千家(これは抹茶だけど)なんかは75万もします。

 

塗りで多いのは黒漆仕上げ、但し安い方は「漆風塗料」だと思います。

だって「本漆仕上げ]っていう奴が少し高い値段で売られていますもの。が

しかしまあ、こういう物はお師匠様が売るんでしょうが、30%ぐらいは

抜いてるんだろうね。

 

馬鹿高い裏千家の方はウレタン仕上げですと!!

 

例外なく板作りで、相欠きによる分解可能な構造になっています。

構造上かなりアバウトで、絶対に揺れ動くと思いました。

ほら、大工さんがよく使ってるべニアの簡易作業台みたいな奴ですよ。

板厚をどれだけ厚くしても、キッチリ動かない様にする事は出来ません。

 

漆の修行にもなるし、絶好のカモ(いや、お客様)が来たなあ、と思っていたら、

「お兄ちゃん、漆はいらん。なるべく安くして。材木も安物で良いし、ちょこちょこっと

作ってくれたらいい。安物で良い。」って言われてしまいました。

 

ちょっと挫折しましたが、まあ、これも修行の内です。

 

昨年末に荒木取りを済ませておいたので、年明けから取り掛かりました。

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で、これが一昨日の写真です。メインテーブルと脇机の脚部が組み上がっています。

脇机の方は分解できません。使わないときは花台にしてもらいます。

メインテーブルの方は長手桟3本を楔で連結するので、分解可能になってます。

楔での連結なら、組み上げた時ビクともしないのが自慢です。

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楔部分はまだ未完成ですが、この状態でがっちり効いています。傾斜角は11度。

あとは甲板と、簡単なスツールを作れば完成です。

塗装はお決まりの木固めエース+蜜蝋仕上げにします。

 

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この程度の物なら設計図は要りません。

こんなメモ程度で十分ですが、後日のために一応図面は残して置きます。

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後日のためっていうのは、これを見た妹のお茶仲間から爆発的な受注を

目論んでいるからです。

多分お魚さんが引っかかってくれるに違いありません。いや、そうなって

欲しいなあ・・・・なるよね、きっと。

 

だって、お師匠様から買う値段の半分だもんね。 漆(ボクチャンのは本格漆だもんね)塗り

でも、7掛けぐらいにはできるもんね。

だれかこの記事、読んでてくれないかなあ・・・。

小笠原に行ってきたいんだけどなあ・・・・・。

 

                          また今度ね。

【2018.01.12 Friday 21:31】 author : OYA-G | 作品 | comments(0) | trackbacks(0) | -
謹賀新年!!

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

 

さて、既に昨年の事となってしまいましたが、年の瀬も押し詰まる29日に

難航していたバービーちゃんの陳列用チェストを納品しました。

 

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納品前の記念撮影です。むこうの蛍光灯がまぶしいですね。

幾つか失敗を重ねながら、どうにか完成したって感じです。

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内部はこんな感じです。後背部は思いついて4mmのべニアに草色の

厚紙(0.5ぐらいかな)を貼り、その上から楮の皮を漉きこんだ美濃の

意匠和紙を張ってみました。

背板がウオルナットだと、何とも重い感じがするだろうと思って、

随分考えた結果ですが、意外にいけてるでしょ。

中に可動式の棚板が1枚仕込んであります。

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横から見るとこういう感じです。

今正面に見えているガラス(アクリルだけど)面は、本体に止めてあって

外せません。

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棚板と棚受けです。

今回の作品の基本的なコンセプトは、「ひい爺さんが片手間に作った

陳列棚」って勝手に決めてましたので、こういうややこしい事を

しなければいけなかったのです。

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後ろの縦框にこういう風に嵌まるんですが、ピンの角度と框に開けた

穴の角度がぴったり合っていないとこういう風に密着しません。

嘘だと思ったら自分でやってみてください。

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納品してバービーちゃんを並べてもらいました。

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棚にはキラキラ系の小物類。

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引き出しはこういう風にドレスを入れてもらいます。

でも、ドレスのお胸の部分が膨らんでるのは、どうやって作るんだろう。

恥ずかしいので聞けませんでした。

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しかしまあ、3人とも不細工な顔じゃなあ。

意地悪そうじゃし・・・。金持ちの娘の典型だよね。

 

30・31日は工房をかたずけて、刃物を研ぎ、機械のメンテをして

例年通りの年の瀬となりました。

 

2017年は漆と竹細工(これはブログネタ満載です。乞うご期待)

と麻雀がそれぞれ月に2日づつ、計6日間定期的に時間を奪ってくれたので、

木工の方は少しペースダウンしましたが、全体としては大層忙しい年になりました。

 

今年は手始めに「煎茶立礼卓一式」に掛かります。

今年も忙しい年であってほしいものです。

 

 

 

 

 

 

 

【2018.01.01 Monday 18:35】 author : OYA-G | 作品 | comments(2) | trackbacks(0) | -
越翁口埋めで機能アップ!

もう10年近く使い倒している替刃式鉋「越翁」。

替刃式にありがちな鉋枕を回避するために、刃先は500Rに

なっていて、切れ味もよく長切れもするので、手放せない道具です。

手垢まみれのきちゃない姿が恥ずかしいです。

 

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謳い文句は「超仕上げ鉋」っていうんですが、これは購入当初から

疑問符が付いていました。

何しろ刃口が1.5〜2mmも開いていました。

出入りの棟梁に見せましたが、ふっと目をそらして薄笑いしたのを

記憶しています。

 

でもまあ、中仕込として使うには重宝だったので、今まで不満なく使ってきました。

 

先日下端調整をしていて、ふと思い立って口埋めをしてみました。

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刃口は0.1〜0.2mmの間ぐらいです。

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前から気づいていましたが、台に対して刃の出は直角にはなっていません。

ま、削りにはさして影響ないって事なんでしょうね。

台付きで購入した鉋の内、4割ぐらいはどちらかに傾いてますね。

口埋めの時、無造作にやるとこういう事態に対処できなくなります。

 

で、結果ですが、本当に「超仕上げ」になっちゃいました。

 

私の場合、引き出しの中子にはHCで売っている「ホワイトファー」を

使うのが通例です。

1.いつでも必要なだけ入手できる。

2.通直な柾目で狂いが少ない。

3.色が白く爽やかな印象がある。

というのが主な理由ですが、難点が一つだけあるんです。

 

それは、全身これ「杉の白太」状態で、研ぎの甘い鉋では

順目方向に鉋掛けしても微細な掘れが出てしまうんです。

 

何という事でしょう、越翁君、軽々とクリアーしてしまいました。

 

鉋刃の研ぎは杉の白太が仕上げられるかどうかというのが分岐点

っていうんですが(知ってるよね)、びっくりしました。

薄削りには刃口の狭さが必須とはわかっていたんですが、

やってみるもんですねえ。

 

遅々として進まないバービーちゃんの陳列用チェストですが、上部の骨格の

仮組みまでたどり着きました。

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組立てには複雑な当て木の製作が必須の様です。

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これは正面開口部の扉です。

ホゾ部を養生してあるのは、部品の状態で塗装するためです。

扉にはアクリル樹脂を使うのですが、木固めエースはアクリル樹脂を

溶かしてしまうので、手間はかかるのですが仕方ありません。

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中間の仕切りの桟の細部です。

ちょっといびつ? 努力に免じて許してやって頂戴な・・・・。

 

11月の後半に恒例のタイ旅行に行っていたりして年内納品が

危うくなってきました。

 

                がんばるど〜〜〜〜。

 

 

 

 

 

【2017.12.10 Sunday 21:03】 author : OYA-G | 新道具箱(手道具) | comments(4) | trackbacks(1) | -
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