OYA-Gの木工狂躁曲

タイトルは誤字・誤植ではありません。
こんな気分なんです。
いつまで続くの?道具あそび。
工房の引っ越しが決まったので、所謂「家具」を作るのが後回しになり、
道具系をつつき廻す日が続いています。

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先日入手した、八戸の問屋さんに眠っていた昭和10年前後s製の鋸。
15枚セットでヤフオクに出てたので、使う宛てもないのに
落としてしまいました。
大ぶりな奴は先週の小倉の飲み会で、仲間のお土産にしたので
残り9枚です。

15枚のうち横挽きは一番小ぶりな2枚だけ。残りはすべて
縦挽きでした。 
八戸の商工会の昭和12年の名簿にある鍛冶職人の銘のあるものを
中心に、会津鍛冶の物も混ざっていました。

写真は試しに4本購入した市販品の柄に仕込んだ縦引き鋸です。

IMGP4559.JPG

ちょっとごちゃごちゃした写真で申し訳ないのですが、一番下2本が
横挽きなんです。
市販品の柄だと何もしないで中子が入ってしまうので、HCで桧の
角材を買ってきて自家製の柄にしました。
大きな図体のは、市販の柄でも入りそうなんですが、柄と本体の
バランスが悪いのでパス。 これも自家製の大きな柄にしてあげましょう。

で、柄の4すげ方です。どういう方法が正解ということは無いと思う
のですが、あれこれ調べてみると大体次にような手順が一般的なようです。

IMGP4552.JPG

柄になる材を2枚に引き割ります。
ポイントは、(材の厚みー引き割る鋸の厚みー中子の厚み)/2
です。これで2つに挽割った材は中子の厚み分の差があります。
厚みの大きい方の材に中子の型を取ります。

「型取りの線を消さないように」 中子の厚み分ドンピシャの
深さに掘り込みを入れます。
なあに、簡単です。鑿でやればだれでもできます。
ドンピシャっていうのはどういう感覚かというと、彫り込んだ
処に中子を入れてもう一方を重ねてみて、僅かに掘り足りない
状態です。

ここまでできたら、2枚に挽割った材を再接着。接着後中子を
差し込んで1/3ぐらい入るのが具合が良いようです。

IMGP4561.JPG

中子をバーナーで炙ってから柄に差し込みます。煙を上げながら入ってゆき、
途中で入らなくなりますが、慌ててはいけません。
写真の様に刃を下にして、柄のお尻を玄翁で叩いてやるとキッチリ
収まるところに収まります。

1. 柄は中央部で割らずに、中子の厚み分片寄せて割る。
2. 掘り込みは1/3ぐらい入る程度でやめておく。
3. 中子を焼いて、柄を焼きながらさらに1/3ぐらいまで差し込む・
4 .最後の1/3は柄の尻を叩いて強制的に入れる。

というのが宜しいようです。

IMGP4558.JPG
ということで、横挽き2本と縦挽き3本を仕込んでみました。
残りはあと4枚。
一番上の奴は仕込み前、手で刺しただけの状態です。
これで中子の2/3が入った状態で、少し甘いと思うのですが
仕方ありません。
いや、柄を付けたって使う宛てがある訳じゃないんですけれ
どもね・・・・・・・・・・
魔除けは1〜2本あれば事足りるしなあ・・・・・・ああ。

IMGP4550.JPG
柄といえば、こいつらにも作ってあげなきゃね。
小刀は削ってる時に刃こぼれするより、その辺に置いてあるときに
何かと当たって刃こぼれする事が多いので、前から何とかしようとは
思ってたんです。

IMGP4549.JPG

さっきと同じ理屈です。左右は4mmの差で挽割ってあります。

IMGP4548.JPG

掘り込み完了の図。 この後2枚を再接着。再接着後体裁を整えて
完了です。



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京都から来た鉋の研ぎに入っています。
先ずは内丸から。 写真は3丁分の刃と押さえ金です。

IMGP4563.JPG

率直に言えば、随分乱暴な研ぎ方です。
IMGP4565.JPG

研ぎ直した諸君。え?大差ないって?そんなことありません。
写真が下手なだけです。 裏は刃の方が10000番まで、押さえ
の方は5000番まで研いであります。

IMGP4566.JPG

表は初めてなので随分悩みましたが、1000番のコバ部分を
カーブに研ぎ減らしておいて、刃を廻しながら研ぎました。

IMGP4567.JPG
3セットのうち一番刃幅の広い奴の、押さえのカーブが合っていません。
内丸は数が多く、たぶん別の奴と押さえだけ取り違えていると思います。
いえ、私じゃありませんよ。

                ちょっと長くなって疲れたよね。
                     オヤスミ・・・・・。




 
【2014.07.14 Monday 20:41】 author : OYA-G | 新道具箱(手道具) | comments(2) | trackbacks(0) | -
道具のリペア-4
IMGP4524.JPG

先日京都から追加で届いた道具類ですが、引き回し鋸2丁。
上側中央の7本の鑿、下に10本の雑多な鑿、右上が彫刻刀。
右下はかなり古い膠です。
一番下にある木槌は「足裏叩き槌」なんですと。
朴か何かの軽軟な材で作ってあって、肩を叩いてみましたが
すこぶる具合が良かったです。

今回は上側中央の鑿の話題です。
1分から6分までと、大きく飛んで1寸4分の7本なんですが、
特注品らしく、注文主の名前と家紋らしきものが刻印されて
いました。

IMGP4526.JPG

ほらね、「柏木」って読めますよね。

いずれも長年使い込んで穂先が随分短くなっています。
所々に錆が浮いたり、刃先がちょっとだけ欠けていたりするんですが、
研ぎ込んで使ってきた「風格」みたいなものを感じます。
中には名字の下の「木」の字がなくなるまで短くなったものもありました。

どれも暫く使われていなかった気配なのですが、いずれも穂先は
「錆びだらけ」にはなっていません。
しかし、ワタクシ的にはいずれも鎬面が甘く、いわゆる丸刃、船底
研ぎになっているのは許せません。
いい機会だから、ビシッと鎬を決めてあげましょう。

最近は(気候も良いし、朝早く目が覚めるから)朝・晩1時間半以上の
研ぎを日課にしています。
「研ぎを極める」つもりはないのですが、どうせなら人並みな研ぎが
できるレベルには到達しておきたいのです、シヌマエニ・・・。

先ずは裏の押し直し。これはそれ程苦労なく終わりました。
両耳角の部分がダレているものもありましたが、相応の時間を
掛ければ大丈夫。

問題は鎬面です。 丸刃になっているものと、丸刃になったものを
研ぎやすいように鎬面中央を横方向にグラインダーで凹ませたものとが
ありました。(上の写真のがそうなってます)
合理的と言えば合理的で、研ぎに時間を掛けられない職人の知恵って
ものでしょうか。
つまり、刃先と鎬の末端を基準面にすれば軽く研いでも刃は付くって
事なんでしょうね。
OYA-G的にはこれは許容できません。

船底になった、幅の狭い鑿をフリーハンドで修正する技量は無いので、
前から気になっていた治具を作りました。

IMGP4538.JPG
左の蝶ナットが付いたのがそうです。いわゆる遠賀川式って
いうか・・・・。

右のはHCで買った市販品の治具ですが、こいつはダメです。
刃を固定する部分の作りが曖昧で、少し穂先の短くなった鑿では
挟み込む部分がほとんど無くなるので、固定することが困難、というか
殆どできません。
IMGP4540.JPG
新品の鑿を挟んでこんな具合です。これでは研いでいる途中で
鑿が動いてしまいます。
購入直後はもう少し手前で大丈夫なんですが、コロがすり減って
くるとこうなります。
作った奴は、たぶん新品の鑿しか研いで無いと思うなあ。
その後の検証もしてないんじゃないの? こういう物を恥知らずに
売り続けてる神経って、どういうものなんだろうね。
安いものなんで、目くじら立てるのも大人げないとは思うが、
「プロの誇り」ってものが無さすぎるんじゃないかい?

このケース入りの鑿は、最近入手した新品の平待ち追い入れ鑿ですが、
カツラを締めこんで裏出しし、本刃を付けているところです。
上の遠賀川式で3分以上はOKです。1分2分の幅の狭い鑿は
セットが難しく、この治具では少々不満が残ります。


IMGP4545.JPG
道具が増えすぎて置き場所が無いので、道具ケースを作っています。
上は手持ちの組み鑿を入れるケース。下2つは京都から来た細工用の
鉋を入れるケースです。
鑿ケースを作るのに5枚のあられ組みにしたんですが、手間が
掛かりすぎるので鉋用のケースは安直に組んでいます。
あと鑿のケースを2つ、鉋ケースを2つ作りますが、手持ちの
桐材が無くなったので今回はこれだけ。

IMGP4543.JPG

中はこうなっていて、底に2mm程のレールが2本敷いてあります。
IMGP4544.JPG
こういう風に入る訳です。
京都から来た道具は、基本的に全てケースに入れて収納する
予定です。


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2丁の小鉋のうち1丁は仕立て直しましたが、もう1丁は
台の傷みが激しく、ちょっと使えそうにありません。

IMGP4542.JPG

私のヘボな写真でも刃口両サイドの頭側に大きな割れが入って
いるのが見えますよね。
台を打ち直す事も考えていたのですが、刃を研ぎ直している
間に別の事を思いつきました。
この小鉋は、刃だけを生かして、少し大きめの南京鉋に
作り変えようと思います。

                    今日はここまで。







 
【2014.07.03 Thursday 17:27】 author : OYA-G | 新道具箱(手道具) | comments(2) | trackbacks(0) | -
道具のリペアー3
IMGP4505.JPG

送られてきた道具の中に、長台の寸八が3丁ありました。
見た目随分手を取られそうだったので後回しにしようと
思っていたのですが、試しに1丁だけつついてみました。
左がその鉋。右は手を入れていない1枚刃の奴です。
左のも元の姿は右のと同様の年季の入った姿でした。
手を入れる前に試しに削ってみてびっくり。
ちゃんと削れてしまうんです。当然狂っていると思い込んでいた
下端は、手を入れる必要がほとんどありませんでした。
刃も、最近研いだ筈はないんですが、なぜか錆1つなかったです。
工房の埃や汚れに保護されていたんでしょうか。

IMGP4502.JPG

槌で叩かれてヘタっていた頭をグラインダーで削り、錆の浮きかけていた
替え先から上の部分をワイヤーブラシで掃除して、研ぎ直して
あげました。
銘は「白鶴」、鍛冶は「克明」と読めます。白造り?の華麗な刃でした。
ただし、替え先から先は4センチ弱しか残っていません。
研いだ後再度削りのテストをしましたが、「とっても切れます」。
長台で重いのですが、引きが抜群に軽いです。
刃先角はなんと30度。堅木用に立ててあったようですが、
それでも今までにない軽さです。
表なじみが緩んでいて、刃の出代調整がうまくいかないので、
紙を貼ってから最終の評価をしてみようと思いますが、
この鉋、いいかもしれません。

IMGP4504.JPG

こちらは1枚仕立ての方の刃。「重春」。
左下に「苦心名残」と刻印されています。
多少錆が浮いており、裏切れ寸前でしたので、研ぐ前に裏出し。
2丁とも片出の癖があり、片方の肩だけ槌で叩かれてヘタって
めくれています。
片出は直さないまま、強引に槌で叩いて使われていたようですが、
刃の出代調整が難しいので直しておきました。

IMGP4503.JPG

表側ですが、裏出しの槌跡が鎬面より上に付いています。
丁度境目あたりを叩いていたようです。
ここを叩くという人はあまりいないようですが、
これで上手くいくなら誤って刃先を叩く確率は低くなるし、
少し強めに叩けそうなので真似してみましたが、なるほど
ちゃんと出てきました。
裏は出たんですが問題が一つ。裏を押していて気づいていましたが、
刃先中央部が1センチぐらい、表側に歪んでいるのです。
何故そうなったかはわかりませんが、修正に時間がかかりました。
こっちの鉋も表なじみが緩くなっており、ハガキを貼り付けて
修正の必要があります。

台は買った時のまま、36mmの厚さになっていたので、30mmまで
落として、持ちやすくしてあげました。

3丁のうち最後の残しておいた2枚仕立ての鉋ですが、これは一目で
厄介だと思ったので後、後回しにしたんです。

1. 下端がかなり狂っている。
2. ほかに比べて片出の程度が甚だしいが、そのまま使った形跡がある。
3. 刃こぼれが肉眼ではっきり確認できるだけで5か所放置されている。
4. 刃口が2mm以上開いている。
5. 本刃、裏金とも歪んでいたり、変な場所を鑢で擦った跡が残って
  いる。
どうも、他の2丁に比べておかしな処が多すぎるのです。
同じ人が使っていたとは思えない点がいくつかありました・
リペアしてみての感想ですが、この鉋は9割がた他の人の物です。

使えるようにするには、相当な労力と思い切りが要るようです。

IMGP4509.JPG

まずは口埋めから。 小鉋はチェリーの木口表でやったのですが、
濃い色だと刃先確認が難しいので、今回は台と同じ白樫の薄板で、
柾目なりに埋めます。
埋める板は掘り込みより約1mm厚めのものを使います。
この写真でもわかるのですが、刃口両サイドの掘り込みが、
他の2丁と比べて狭くて深いです。
こういう場所は人によって癖ってものが出やすいので、
ここも同じ人の鉋とは思えない点です。

IMGP4510.JPG

他のもそうですが、表なじみが緩んでしまっています。
すでに紙を貼って調整したようですが、日付は平成9年
ですから、それ以降調整したはずです。
それでもユルユルになっていますので、一度この紙を剥がして
新しくハガキを挟んでみます。

IMGP4511.JPG

刃は、もう1丁の2枚台と同じ「白鶴」銘「克明」作の刃です。
この鉋刃を永年使ってみて、最初のが寿命近くなったので
同じものを新調したのでしょうか。
刃の長さからして、それほど使い込んだものではないのですが、
すでに両脚部分が酷く拡がっています。
右耳部分刃先側4センチに変な影が見えますよね。
反対側にもあるんですが、グラインダーか鑢で耳を部分的に
薄くしたようです。

IMGP4512.JPG
裏金もちょっと納得できません。
刃先がボロボロになっています。よく見るとかなり荒目の鑢あと
があり、刃先がガタガタに欠けた状態です

IMGP4512.JPG

逆側から見るとこういう状態です。
相当酷い状態で、一度の研ぎでは回復しないでしょう。

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研ぎ直した刃裏です。 荒っぽく中高のアーチ状に研いであった
のですが、それ以上に両耳の部分が気になります。
新調した時に刃が入って行かないので落としたんでしょうか?
そういうやり方は聞いたことがないけどなあ。

IMGP4516.JPG
研ぎ直した裏金です。歪があって苦労させられました。
今回はここまでにしておきます。

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3丁の長台を都合3日掛で何とかリペア終了。1日で左の2丁、
右の1丁に2日掛かった感じです。
いずれももう少し追い込みたいのですが、梅雨時、台が動く
可能性大なので、暫くこのまま様子をみることにします。

IMGP4519.JPG

次回作の準備をしておきましょう。
木工を始めて熱病状態だった頃に入手したタモ材を出して
きました。

IMGP4518.JPG
「タモ梱包材1立米=14万」の材です。 導管の太さに
辟易して、材木置き場に埋もれていました。
要するに、製材した時に出た規格寸法外の端材を1立米分
格安で売ってた奴です。いわばパンの切り落とし、または
茎わかめみたいなものです。

次回作は、この1立米をフル活用して、作業台三郎と、
受注品の「武骨で、存在感があって、ビクともしない丈夫な
作業テーブル」を作ります。
今までに作った事のない「大物」になりそなので、
体力が心配ではあるのですが。

IMGP4520.JPG

廊下の一番奥のスペースにあったのですが、ここから引きずり出して
やりました。

さっきの写真のは、「梱包材」の中で一番長尺の2m物です。
更に階段下に置いてある1m物も動員しますが、それは次回
ということにします。

                   ごきげんよう。

PS

IMGP4524.JPG

帰宅するとこんなものが届いていました。
中身は後日UPします。
KWGさん、重ね重ねありがとうございました。






 
【2014.06.17 Tuesday 22:55】 author : OYA-G | 新道具箱(手道具) | comments(5) | trackbacks(0) | -
道具のリペア-2
続きです。
今回はこれ。
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長めの小刀ですが、鞘の傷みが激しいので取り換えます。
まずは分解して観察。

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中は錆びだらけ。分解して良かったね。
2枚の板を重ねてありますが、掘り込みを入れてあるのは片方だけです。

IMGP4449.JPG
2枚の板は厚みが違っています。 左の方が刃の分だけ厚くなっています。
気づかないで同じ厚みにするところでした。
やっぱ、じっくり見なきゃあね。

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ほんでもって左右の厚みを違えてサクラのコッパを2枚におろします。
フェンスが傷んできたなあ・・・あ、いや、支障ないんでこのまま使います。
そんな事に余分な時間を使っちゃあいけません、ショクニンは。

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持ち手側の掘り込み完了。1時間少々。
中子?の錆もざっと落としておきました。
IMGP4452.JPG
良く観察しようね。刃と中子の切り替え位置が峰側と刃先側で微妙に
違っているのに気付かず、同じ位置で堀りこんだために、刃先側に
少し隙間が空いています。
ま、掘り込み部分にはカシューをたっぷり塗って仕込みますので、
目を瞑ってあげます。

IMGP4454.JPG

一つだけ元と違ったことをします。 そう、丸い穴。ここにラミン棒を差して
抜け止めにします。
3mmの金物錐で本体に穴あけ--彫り込んだところに刃を置いて掘り込み側
の板に貫通--もう1枚の板を重ねて、逆側から貫通--って手順です。

IMGP4456.JPG
先に持ち手側を完成させました。 刃を研いでから接着し、持ち手を整形。
8時半から始めて、ここまでで1時半。
研いでいるとき思ったんですが、これは元は刺身包丁じゃないかしら?
峰の部分の形状がうちにある刺身包丁とそっくりだし、切れ味が異様に
鋭いんです。刃先をカットしてあるのは、危ない事に使わないって
意味なんだろうか。
刃は刳り小刀のように内反りに研いであります。
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刃全体を少し逃がし気味に仕込んでありましたので、意味は解らないのですが
その通りにしておきました。
IMGP4458.JPG
鞘側の掘り込み。 こっちは20分ほどで完了。持ち手側で鑿の使い方が
解ったんで、大幅時間短縮です。

IMGP4464.JPG
ほぼ完成。仕込み部分のカシュー塗布まで終わりました。
IMGP4465.JPG
偶然ですが、スーッと入って、残り2センチぐらいで軽い抵抗が掛かって
カチッと嵌まります。 オイルを塗って完了です。
しかし、これは持ち出し厳禁ですね。 
こんなの持って外出したら、若いころの健さんみたいな気分にならない
とも限りませんからね。

IMGP4461.JPG
今日のオマケはこれ。テレビ台の引き出しや開き扉の引手です。
随分悩んでいましたが、道具を見ていて思いつきました。
これは定番になる確率大ですね。姿が私好みです。

IMGP4460.JPG
使ったのはこの2丁。内丸と外丸です。外丸は研ぎなおしてすぐって切れ味。
内丸は研ぎ直しを要求しています。

しかし、これで中断していたテレビ台も完成が見えてきました。
道具に助けられるって、こういう事なんかなあ。

                         続く。
 
【2014.06.07 Saturday 09:38】 author : OYA-G | 新道具箱(手道具) | comments(0) | trackbacks(0) | -
道具のリペアと「お酒さま」
140605_182136.jpg
先日東京で送別会があり、こんなものを貰いました。
日本酒にしては値段が馬鹿高く、一度貰い物で飲んだだけです。
味は「それなり」。自分で買って飲む酒ではありません。
140605_182209.jpg

これがミソ。名前入りです。
中身を空けたら、「千寿」でも詰め替えて、スノッビーな
奴らに飲ませてみようかな・・・・・。

先日到着した道具のリペアに掛かっています。
長年使い込まれたものなので、それなりに傷みがあり、相応の
修復をして寿命を延ばそうという算段です。
元の使い手に敬意を払って、そのまま使うという選択肢も
あるでしょうが、私の場合はリペアが必須ですね。

IMGP4429.JPG

まずは簡単そうなキリや彫刻刀の類から。
手作りと思えるものは漆が、市販品と思えるものはニスが塗ってあるようです。
大分古くなっており、刃を仕込んだ木口の部分が傷み始めています。
このままでは研ぎの時水が入って内部で錆が進行する可能性があります。

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万力で咥えておいてミニ南京で塗装を剥がします。

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丈の長いものは刃先1/3ぐらいをカシューで塗装し、残りはオイルを塗ります。
短いものは全体をカシューで塗装。
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乾燥中。

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ほぼ出来上がりです。
彫刻刀類は50本以上あるのでまだ1/3ぐらいですが、この辺で細工鉋も
やってみましょう。
右がその手始めにやってみたもの。3丁ともギンナン面を取る鉋です。
下端は油が塗りこんであり、残りの5面は漆が塗ってありました。
30丁ほどの鉋の殆どがそうなっています。

IMGP4435.JPG
下が元の姿、上が鉋掛けした状態です。この後オイルを2回塗布します。

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刃の状態はご覧のとおり。 試しに削ってみましたが、当然ながら研ぎ直し
必須のようです。
しかし、これを研ぐには専用の砥石の整形から始めなければなりません。

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このあいだヤフオクで入手したものに比べると、刃先の形状はぴったり
合わせてあります。ま、合ってないのがおかしいんですがね。
ということは、ヤフオクの方は使われていなかったんだね、たぶん。

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発見というか、不思議なことがあります。 刃の方は丁寧に研いでありますが、
押さえの方は殆ど研いで無い状態で、錆が浮いたまま放置された状態なんです。
この1丁だけでなく、他のもそうなんです。
刃先の密着した部分だけは辛うじて錆びていませんが、研ぎもいい加減な
感じがします。
「これで十分使える。これ以上は必要なし。」ってことでしょうかね。

長くなるんで、今回はここまで。
                         まだまだ続くよ。     
 
【2014.06.07 Saturday 08:41】 author : OYA-G | 新道具箱(手道具) | comments(2) | trackbacks(0) | -
道具長者!!・・・???
道具箱番外編です。
先週は東京に行っていました。
かなり濃厚な飲み会と、関東のゴルフ場の典型ともいうべき
「筑波カントリークラブ」で球遊びを堪能してきました。
滞在中、仕事関係の知人が思いがけないことを言い出し、
日曜日に帰宅するとこういう物が届いていました。

IMGP4418.JPG

左側の一群は長台鉋3丁を筆頭に、細工鉋30数丁、砥石が少々。
右上方に彫刻刀50数本、下にナイフ・槌・刃の厚い鋸2丁、定規類です。

金曜日の昼食を仕事上の知人数人でとりながらの会話です。
男1 「これからどうされるんですか?」
男2 「当然家具職人!あとは遊び。」
後輩1 「家具職人ったって、それも遊びなんだから、全部遊びじゃないの。」
男2 「要らぬ半畳を入れるな。」
   「ブログをやってるから、これを見てくれ。携帯でも見れるから。」
男1 「え〜〜〜、随分本格的ですね。知りませんでした。」
男2 「門外漢から見れば本格的、知った奴が見れば暇つぶしの領域じゃな。
    100、いや80年後の木工人間国宝を目指して修行するよ。」
男1 「実はこの5月15日に父親が亡くなったんですが、京都では
   少しは名の知れた仏壇職人だったんです。仏壇はいろんな工程が
   分業化されてて、父親は木地師って言って、本体部分を作る職人
   でした。爺さんの代に始めたんですが、兄貴も僕も継ぐことが
   できなかったんで、可愛そうなことをしました。」
男2 「ん?じゃあ道具はどうしたの?大型の機械とか、鉋や鑿があった
    ろう。」
男1 「ええ、機械は廃業した時、機械屋が引き取りに来てタダで持って
    帰ったようです。随分大事に使ってたんで、残念がってましたね。
    鉋なんかはそのまま残ってますよ。捨てる訳にもいかないんで。」
男2 「機械はタダか。随分阿漕な真似をするなあ。程度にもよるが、
   調整したりして60万とか100万ぐらいで売るんだがなあ。
男1 「手道具は送るんでKさん使ってやってくれますか?親父も
    喜ぶと思うんで。」
男2 「コップンカップ!!使います使います。じゃ、送り先ここね。」

という訳で送られてきました。

IMGP4422.JPG
内丸やら外丸、反り鉋、ギンナンなどが大小取り混ぜてあれやこれや。
どうも台には漆らしきものが塗ってあったようです。
数年放置されていたのでしょうが、刃は殆ど錆びていません。
一つ一つ詳しく見た訳ではないんですが、自分で手を入れた痕跡が
散見されます。

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2mmぐらいのギンナン面を取る鉋でしょうが、台がすり減ったのか
薄い板が貼り付けてあります。

IMGP4426.JPG
長台鉋3丁。真ん中のは下端の上半分を削った跡がみえます。
「精緻に」調整するっていうより、肝心なところだけ抑えて、あとは
ざっくり簡易に手を入れたって感じですね。
「切れりゃあ良いんだろ、道具ってもんは。こういう事に使う時間が
 あったら、仕事をしなきゃね、職人は。」
って声が聞こえてきそうです。

あ、反り台だったか小鉋だったかに「忠次」って読めるのが混ざって
ました。

IMGP4419.JPG
刃渡り25センチほどの小刀。切っ先を平らに切った部分にも
刃が付けてあります。どういう使い方をしたんでしょうね。
割れのきた鞘は布テープで補強してあります。
右側の左勝手の切り出しは使い込まれて寿命寸前ですが、刃先は
鋭利です。「綺麗に」研いである訳ではないのですが、鎬がビシッと
立って、いささかの甘さもありません。
ちょっとウナダレてしまいました。

今後詳しく見ていき、手を入れるべきものに手を入れてやるつもり
ですが、単なるコレクションには絶対にしない覚悟です。

ま、これだけで記事が20本ぐらいは書けそうです。

IMGP4416.JPG

本業?のほうも少し進展。 引き出し2枚を組立て中。
手早くなってきました。 舶来の締め具が主力、国産のハタガネは
補助です。

IMGP4415.JPG
底板が入る溝を切ったり、接合部分の切り欠きを入れたり、あれこれ
細かい細工をして組みあがりまで2時間というところでしょうか。
塗布・開放・締め付けで30分弱の接着剤が作業時間の短縮に貢献
しています。
白ボンドと比べて、接着剤がはみ出した時の処理が厄介ですが、
私としてはこっちに軍配をあげますね。

IMGP4417.JPG

はい、2枚組みあがりました。
この引き出しは今見えている前板に、さらに鏡板がついてアウトセット
になります。 抜き差しは摺桟+振れ止め方式。
いよいよ完成が近づいてきましたが、まだ引手ができていません。
頭の中でもイメージが固まってきません。う〜〜〜ん。

                 さよなら・・・・。

 
【2014.06.03 Tuesday 05:16】 author : OYA-G | 新道具箱(手道具) | comments(6) | trackbacks(0) | -
う〜〜む、あなどれんなあ、こまったなあ・・・・・
 つい先だっても登場したこの鉋、黙っておこうと思ったのですが、
おしゃべりなOYA-Gとしてはやはり喋ってしまうことにします。

007.JPG

3月から4月にかけて「鉋欲しい欲しい病」に冒されていたときに買った
1丁なんですが、買ったイキサツが馬鹿馬鹿しくも情けない割に
何故だか「切れる」のです。その辺の事を披露してみましょう。

先ずは名前。「コトブキ ウンサイ」?「ジュウンサイ」?読み方は
良いとしても、聞いたこと無いなあ・・・・似たような名前の
名人と言われる人の銘に似てはいるんだけど,そういう銘の付け方は
昔から良くあるけどなあ・・・・イワユルマガイモノ。

YHオクに出品されてて、開始値段¥¥9,800(コンマ位置注意)−
即決価格¥128,000−とあります。
同じ銘の鉋が数丁出てますが、いずれも開始価格¥98,000(コンマ位置注意)
即決価格¥128,000ぐらいの設定です。

調べてみたらHG県の刃物問屋(どことは特定してないよ)の出品で、
鑿・鉋・包丁中心に300点以上出品しています。
「ははあ、担当者君、入力ミスで桁間違えしたな・・・これは
 チャンスかも・・・」というヨコシマな考えが起きてしまいました。

基本的に新品で10万を超す鉋は、余程の名人上手の手になるものです。
現役時代から名人と言われても、生存中は余程の物でなければ10万を
越すことは無く、死後人気沸騰して(予想される入手難から)値段が
高くなるのが普通の様です。

この鉋の作者がどんな人かは解りませんが、10万を超す価格設定から
みると、生死に関わらず相当腕の良い職人とみて間違いない所です。
産地で店を張る金物問屋がその辺の判断を間違える筈は無いでしょう。

もし担当者君のミスで、1万前後で入手できたらラッキー。
落札後必ず連絡があって、「間違いだったので売れない」なんて
言ってくる違いない。その時はすったもんだのやり取りが楽しめる
し(この辺の事は廻りの奴が聞いているので事実です)、いずれに
してもポチしちゃえって事で応札。
念のためメールで作者を教えてくれるよう依頼したところ、直ぐに
返事がありました。
「鷲X 厄Zさんに頼んで作って貰いました」とのこと。
そんな名前聞いたことがありません。

「Y本鉋製作所」のHPにある鉋鍛冶の系譜に鷲X姓の人が1人だけ
登場しますが、先の大戦以前の時代に1人出てくるだけです。
同姓の血縁で、地元の同業組合にも属さない隠れた名人?
その名を出すのが憚られる一匹狼?
何だかおかしいなあ・・・・・。

終了まで4日ほどありましたが、その間高値更新されたのは1回だけ。
あっけなく1万チョイで落札してしまいました。

すかさず連絡があり、送料込みの決済価格と、送り先住所を連絡
せよとのこと。期待した展開にはなりませんでした。
その後代金を支払い、物は到着したんですが、何だか釈然としません。

もう一度出品者の他の商品を詳しくみていてビックリ。
なんと落札直後に同じ値段設定の同じ商品が1点追加されています。
興味の無かった包丁や鑿でも、同様にかなり高い値段設定のものと
同じ商品で、1点だけ開始価格が極端に低い物があるんです。

つまりこれは故意にやってたの? おいらのような純真で阿呆な奴を
待ってた訳ね・・・・・・。
それにしてもこんな単純な手口に乗せられるとは・・・・。
幾ら病気(鉋欲しい欲しい病ヨ)中で判断力が鈍ってるとは言え、
何とも情けない・・・・・。

そういう事情であまり喋りたく無かったんです。
自分の馬鹿さ加減を世間に言いふらすようで・・・・・。

ところがです、驚いた事に「切れる」んですコイツ。

006.JPG

写真はチェリーの柾目に出た放射組織の杢。この部分はかなり厄介です。
順逆は当然あるのですが、この部分は順逆に関係なく掘れてしまい、
裏金の効きなんて関係無い場合が多いのです。
ところがこの運齋君でやると、順目方向なら掘れることはありません。
前に登場した時にはチェリーの板目にできた逆目掘れを取るのに貢献
したって話題でしたが、逆目掘れになる確率が極めて小さいです。

009.JPG

これは取りかかったばかりのテレビ台の引き出しの前板ですが、左1/3ぐらいで
矧いであります。 矧ぐとき2枚の板の順逆を取り違えて矧いでしまった物です。
幅400X高さ190ぐらいのチェリーですが、横擦りの後運齋君でザッと鉋掛け
しました。 逆目掘れは1箇所も起きていません。 このままサンディングに
進めそうなレベルになっています。
刃先角は26度弱、そこから刃先だけ2段研ぎで1.5度程立てています。
台の仕込み勾配は8分。 

入手のイキサツが頭に来ている(自分に対してよ、アクマデ)で、入手後の
研ぎも1回やっただけですが、その後ちょくちょく使っているにも関わらず
まだ切れ止んだ気配を見せません。

刃先角や研ぎ、台の状態のマッチングがたまたま上手く行ってるんでしょうが、
何とも狐につままれた様な気分です。
え?薄削り? 試してません。先に刃先角を立ててしまったんで、
もう試せません。悪しからずご了承下さい。

入社のイキサツは良くないけれども、仕事のできる社員っていませんか?

                     どう?楽しかった?


【2014.04.18 Friday 11:32】 author : OYA-G | 新道具箱(手道具) | comments(4) | trackbacks(0) | -
鉋遊びは続くよ・・・
 学習机は甲板の矧ぎ合わせ直前まで来ているんですが、直前の
細かい作業が多く、ネタになるほどの内容じゃあないので、
代わりと言ってはなんですが、鉋遊びの続きです。
・・・・・飽きてきた?

006.JPG

角度ゲージ最終モデル完成。
鉋身単独でも、グリンテックに装着しても使える汎用タイプに
なりました。

008.JPG

このように使います。
傾斜する辺を長くしたのは、コマと鎬面(刃先)に掛かるように、
水平な方の辺はグリンテックの刃を押さえる金具までの長さになって
います。
これでほぼ近似の角度にセットできますので、以後安心して眠れる
というものです。

手持ちの小鉋のうち2軍暮らしをしていた奴で、刃をかなり立てたもの
を試しに図ってみたら偶然29度でした。
慎重に研ぎ直して試してみたら、酷く引きが重いんです。
ある程度原因はわかっていて、私は習慣的に刃先だけ2段研ぎにする
癖があり、鎬角が29度だと実際の刃先角は31度ぐらいになって
いるはずなのです。
2段研ぎにするなら、実用上は26度〜27度にすべきでしょう。
さるプロは29度は立てすぎで、28度ぐらいが限界みたいな
ニュアンスでした。
この辺りは今後1丁づつ違う仕立てにしながら延々と楽(苦)しみ
ます。

003.JPG

端材JIG!まだやってます。 
下手な細工の切り込みは何の為なのでしょう。







004.JPG

こうやって使います。
板矧ぎをするとき、自動で出した木端の平面と板面の角度を崩さずに鉋掛け
するのは難しくありませんか?
しかも、微妙に中透きにするのに、フリーハンドでやるのはかなり難しいです。
写真は板の木端削り用に長台仕様の小鉋です。
ま、使い物になるかどうかは、もうすぐわかります。

001.JPG

細かい作業とは例えばこんな事です。
この間作ったトレーを見ていて、何とも継ぎ接ぎだらけで醜いのと、
縦横のバランスがどうにも無骨で気に入らなかったので作り直しました。
今回は矢羽型の加工で1カ所沿いが悪い部分があったんですが、それ以外は
スイスイ出来ちゃいました。(慣れただけです)

002.JPG

この差は大きいでしょ。 やっぱ作り直して良かった。

009.JPG

小物の塗装をしたり、途中で仕様変更した為に必要な物を作ったり、
鉋遊びの合間の木工報告でした。
【2014.03.03 Monday 11:44】 author : OYA-G | 新道具箱(手道具) | comments(4) | trackbacks(0) | -
切れ刃角−2、どうでもいいけど・・・
 角度ゲージについて私が言いたかったのはこういう事です。
PC上で作図して見ましたが、貼り付け方が解らないので
手書きです。(くやし〜〜〜)

001.JPG

上の図が鉋刃の側面図です。=概略図
刃の裏は赤線の様になっています(誇張してあります)。
但し、刃先から換先までの裏の両サイド(脚という部分)は鉛筆の
黒い線に近似です。=この部分重要です。
刃先から換先(中央左寄りの破線)までは裏透きで凹んでおり、
換先から頭に掛けて下方向に厚みが付けられています。

下の方は刃先部分の拡大図です。 ブルーの線が角度ゲージ。
角度ゲージが安定するのはこのように直角な角が裏透きに接触した
状態です。 
これだと計測値は実際の刃先角より小さく計測されてしまいます。
刃先の1〜3mmの部分に角度ゲージの線を当てるのは殆ど不可能で、
手加減でどちら側にも自在に傾くので5度(多分よ)ぐらいの
誤差は出るみたいで、イライラします。

012.JPG

最初に作り直したのがこれ。 刃先が当たるのを避けるための丸穴の中心を
計測線の接点から少し外側に寄せ、なるべく刃先部分で計測出来るように
改良したもの。前回作った物より市販のものに近い物です。
予想に違わず大差なし。没です。

011.JPG

最初からこっちが本命と思っていたものです。 数字が書いてある部分=刃の裏を
当てる長い部分=の長さは計測線の接点から60mm。
多少の誤差はありますが、手持ちの刃の刃先から換先までの距離の平均値
になっています。
写真にはありませんが24度と30度も作ってあります。

注目したのは脚(裏刃の両側面)。脚の部分だけは裏透きされておらず、
刃先から換先までほぼ直線になっています。多少の誤差があっても
裏出ししていく課程で直線になっていくはずです。
台の押さえ溝にこの部分が沿うように当たって、表なじみからの圧力
と反発しながら刃が安定しているはずだと思うんです。
従って上の写真のようなゲージなら安定してほぼ近似値の計測が
出来ると考えた訳です。

010.JPG

よ〜しよし、ほぼ25度と認める。 26度のゲージを当てて見ると表に近い側が、
24度だと刃先側に僅かに隙間が見えます。25度だと鎬面がゲージに密着しており、
隙間は見えません。 ゲージを当てた状態でぐらつきは無く、安定して計測
できます。
大体の角度が計測できたと思ったら、上下1度のゲージで確認すれば
「安心して」切れ刃角を信用できます。
研ぎ減らして換先までの距離が短くなったらどうするって?
そんなのゲージの脚(写真で下部右)を切って詰めれば良いだけだし、
そういう必要に迫られるまで生きてない様な気もするし・・・・。

002.JPG

おまけじゃないんですけど千葉方面から「表と鎬面で図って180から引けば
良いじゃないか(頭の硬いオッサンやなあ)」という声があったので一言。
皆さん密かに愛用の「グリンテック2」に付いてきたペラペラの定規です。
その部分を図る刻みがあります。数字が書いてあるんですが薄くなっていて
写真では判読困難ですが、155.5度じゃなく24.5と書いてあるんです。

でも、これって仮にもプロの鉋屋のすることじゃありません。
鉋の側面は頭から刃先に向かって徐々に狭くなっており、その分を
計算に入れてあるかと思ったんですが、24.5と書いてある部分は
きっちり155.5度でした。 大体1度ぐらい違う値になると思うんです。
この大体というのがミソで、刃は1枚1枚違うので大体って言ってるんですが、
少なくとも1度分は寝かせておいて欲しかったです、プロなら。
それに、表側だって平らで直線にはなってないよ。
少なくともおいらの手持ちの鉋はみんななにがしか凹凸があるよ。

013.JPG

一昨日から刃を立て始めた「謙信」ですが、25度と確認できたので最後まで研ぐ
のを止めて、更に大胆に立ててやろうと研ぎ初めて2時間半後の状態です。
思い切って立てたつもりでしたが、信頼できる?ゲージでの計測の結果
27度と認めます。
途中で一度裏出しを挟んでいます。このまま鎬面が表面に到達するまで
研ぐのにあと1時間半。そうすると多分裏は切れかけていると思うので
もう一度裏出ししなければなりません。
手を付けてからここまで裏出し4回です。
暫く27度で使ってみようと考えていますが、一昨日がやはり2時間半、
最後に本格的に裏出し・裏押しして研ぎあげるのに1時間として、
合計所要時間7時間半って所でしょうか。
手持ちの大鉋(寸六・寸八)9丁を全部やるとすると・・・・・
小鉋だってあるし・・・・・。
考えるのやめときます。

いえ、どうでも良いのは解ってるんですよ。
切れてナンボなんですから、「切れ刃角なんて気にせずに切れるように
研げよな、一番切れると思った角度にしたら良えんじゃ。」という
棟梁の声が聞こえそうですが、これもブログネタかと思って・・・・・。
楽しんでいただけましたでしょうか?

                    SEE YOU!! 再見!!


【2014.02.22 Saturday 10:57】 author : OYA-G | 新道具箱(手道具) | comments(4) | trackbacks(0) | -
切れ刃角
 ちょっと悩んでいます。

前から気づいていたのですが、新品の鉋を買ったの時、刃の角度が
寝過ぎていることが多いのです。
最近「鉋欲しい欲しい病」に掛かっているので、寸六に照準を
合わせて4丁程入手したのですが、全てそうでした。

002.JPG

右が「宴」、左が「謙信」。 後で触れますが、プロトラクターで図ってみましたが
欲目に見ても23度以下って所です。
2丁とも同じ台打ち屋さんから来たものです。
謙信の方の刃先角を立てている所です。 この状態で裏出し2回。
鎬面全体を表まで研ぎあげると、多分もう1回裏出しする必要があるでしょう。
これで刃先角は(多分)25度前後です。23度から一気に29度まで立てるのは
怖かったので、適当に立てた結果です。 29度まで立てるとすれば、更に
4〜5回は裏出ししなければなりません。

007.JPG

裏の状態です。 来た時とほぼ同じ程度の裏の出具合で、2mm強。
少しだけ耳の所が広がったかな。
29度にするためには1センチ強丈が詰まってしまう計算です。
「何度か裏出しすると切れ味が上がって来る。」って言いますが、
それを見越して5回ぐらい裏出しさせるように、わざと寝かせて研いで
くれているのかしら?

001.JPG

謙信の方は最初の写真を撮っていませんが、ね、宴の裏です。2mm強でしょ。

004.JPG

急遽自作した刃先角を図るゲージ。一番上が26度、順に1度づつ上がっていって
一番下が29度なんですが、これは使い物にならないことが判明しました。

刃先が当たるのを逃がす円形の切り欠きの中心と、角度の頂点を同じポイント
にしたんですが、もう少し円の中心を奥側に控えた方が良かった様です。
使えない理由はもう一つあって、解決策も考えてあるんですが、それは次回。

今回は、2mm程の裏を基準に刃先角を測れないんじゃないかっていう疑問を
提起しておきます。
絵を描いて説明したいんですが、どうやって貼り付ければ良いのか
解らないので、次回に回します。

005.JPG

ピンぼけで解りにくいのですが、ゲージの上の面左端は裏透きに当たって
います。裏透き部分は凹んでいるので、平面側(上の面)は左に下がっており、
結果として実際より角度が小さく計測されてしまいます。
みんなどうしてるの?????
【2014.02.20 Thursday 16:17】 author : OYA-G | 新道具箱(手道具) | comments(6) | trackbacks(0) | -
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