OYA-Gの木工狂躁曲

タイトルは誤字・誤植ではありません。
こんな気分なんです。
ベッド完納、什器備品系に向かう

1週間前の事ですが、頼まれていたベッド3台の残り、ダブルベッドが

完成しました。

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仮組みは、工房内ではスペースが無いので、工房奥の6畳の和室でしましたが、

ベッドを置くと残りのスペースは殆どありません。

ベッドっていうものは、6畳とか4畳半とかいう日本的な間取りとは相いれない

物だということが解りますよね。

 

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K君(じゃなかった、サマ)の自宅の10畳ほどの洋間に納品。

ま、何とかサマになったようです。

先に納品したシングルと違って、主要構造材はメイプル。

私とはちょっと趣味の合わないK君。松材のダイニングテーブルやら、2Xの

食器棚やらを作らされましたが、その彼もメイプルのしっとりした気品のある

肌触りに魅了されたようです。

30代になってようやく人間らしい美意識を獲得し始めた様です。

 

ベッドは家具としてはあまり面白みのない(作り手としてって意味よ)家具では

ありますが、躯体が大きいので「つくったぞ〜〜〜」感は味わえます。

そういう意味では「1段落」っていう達成感は味わえました。

 

次に作るのはちょっとイワクつきのダイニングチェア6脚なんですが、

事前に木取りをする暇が無かったので、2週間ほどは什器備品・小物系に

逃避します。小休止って奴ですね。漆の宿題もせんといかんし。

 

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で、ベッドを作った時の端材を使って、簡単な3段の棚。サクッと1日木工。

構造部はタモ、棚板はダブルベッドの簀の子材の切り落としです。

捨てるほかにないと思える材料で何かができると、得したみたいな気分になります。

 

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漆の作業スペースに収まりました。

あれこれと道具・材料類が増えてきてその辺に放置していましたが、あまり見苦しいと

ある日突然国外退去を宣告されそうなので・・・・・・。

一番下の段は、使用頻度の少ない道具や、材料類。2段目は研磨用の砥石や薬品・油など。

一番上はヘラや刷毛など、常時使う物っていう分類です。

一番上に3段重ねの箱が見えていますが、これは主として刷毛やら混合用のヘラやら

といった、比較的短い道具を入れて置くものです。これも1日木工。

 

布着せして朱漆仕上げにします。ええ、これも漆修行の教材なんです。

もう1セット、ヘラ用(長め)の3段重ねも製作中です。

次々と教材を増やすので、収拾がつかなくなる可能性が出てきました。

 

【2016.09.25 Sunday 02:56】 author : OYA-G | 作品 | comments(2) | trackbacks(0) | -
取りあえず2台完成!!

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K様からのご無体なBED3台を受注させられてしまいましたが、あれこれ考えて

こういう構造にしました。 オクトパスベッドって呼んでくださいませ。

 

ベッドの場合は、搬入や部屋間の移動などを考えると、分割・組立て自由が必須条件

となります。

また、弊工房の機械設備だと、正確な加工を期すなら長さ1800ぐらいまでが限界です。

更に、材料費の節約という重要な任務もあるので、あまり使い道のないタモを使いたかった

んですが、困ったことに長尺材は全て使い切っており、1600ぐらいが限界でした。

そういう訳で、ヘッドサイドと足元側に距離を稼ぐためのベンチ様の台を設置し、

それを1600の幕板で繋ぐ構造にしてみました。

 

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メイプルを使う(タモはシングル2台分しか取れません)ダブルベッドの方は、材料は

充分にあるんですが、作業を簡略化するために同じ構造にします。

シングル2台で工程を決めながら作業し、ダブルの方は何も考えずに楽をしようと

いう魂胆です。

 

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組立てたヘッドサイド部分です。

組み立てが始まったので、施主を呼び出して塗装をさせてあげました。

最初、塗装無しで行こうと思ったのですが、手垢なんかが付いて滲みになる恐れが

あるので、思案の挙句「BEE WAX」にしました。

蜜蠟を米糠オイル(「きぬか」って商品名)で湯煎したものです。

手持ちの蜜蝋はオイルとの混合比が難しく、難航しましたが、どうにか塗れるレベルに

漕ぎつけました。お騒がせしましてすみませんでした、ISUAKIRAさん。

いや、それは良いんですが、施主君、塗布中にとんでもない事を始めました。

何と与えておいたプラスチックのヘラを放り出して、素手で塗りたくっています。

「いや〜〜、これは良いですわ。体温で蠟が溶けるんですかねえ、どんどん吸い込みます。」

「靴のオイルなんかも手でやると具合が良いんですよね。」

なんて言いながら、楽しそうにやってました。

 

施主君のやり残しを後で真似してやってみましたが、確かに良いです。

作業スピードは、へらでやるのに比べると2.5倍ぐらいに上がります。

手がベトベトして気持ち悪いですけど。

 

このパーツを見た施主君

「あ、これだったらベンチも出来ますよね、簡単に。」

「え?ベンチ?いやいやいや、もうタモは無いんで、出来ません!

 絶対できません!!堪忍してちょうだいな。」

 

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仮組みしてみます。

このあたりからは、現物合わせをしながらの作業になります。

設計寸法は重要ですが、最後の所は現物合わせでないと、ミリ単位の加工誤差を

クリアできません。何度やり直したことだろう・・・・。DSCN0285.JPG

簀の子の枠です。1台のベッドに2個使います。

 

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簀の子板です。HCで売っていた最安値の集成材無塗装の床板の、噛み合わせ部分を

落として使います。

本当は無節の桧材を使いたいんですが、予算上そういう訳にはいきません。DSCN0289.JPG

で、昨日こういう姿で完成しました。 あと1か所、仕掛けを作るんですが、それは

納品時、組立て設置完了時に見てもらいましょう。

 

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簀の子は外郭の構造部から3mm落としてあります。

これはミスではありません。意図してやった事ですから、その辺誤解のないように

お願いします。

 

8月7日から加工開始して27日に完成です。途中7日間も休んでしまいましたので、

実働2週間ということになります。

 

次はダブルベッドに掛かります。

 

ところで、この夏に始めて経験した珍事というか、不思議な変化。

 

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工房の必需品、虫(蚊)除けグッズで、他に外作業時に使うスプレー式の塗布剤を

使っています。

これだけ使ってもちょっとした油断であちこち喰われて難儀してました。

そもそも工房のあるエリアは、田舎の田園地帯で、蚊のメッカみたいなところ

です。

ところが、不思議な事に今年は新しい交換用薬剤の試運転で1回使っただけ。

その後蚊は全く姿を見せず、お高い交換用薬剤が無駄になりそうです。

どうしたことなんでしょう?

思えば・6月から7月にかけて、この地方にしては珍しく豪雨に見舞われ、

低い土地の冠水や河川の氾濫(小規模)が数度ありました。

蚊の発生時期だったんで、ボウフラが流されてしまったんじゃないかしら?

ボウフラが居なくなれば、次の世代も生まれてこないわけで、短期間に世代交代

しながら爆発的に増えていくはずが、細々と血脈を繋ぐのに精いっぱい、みたいな

事になってるんじゃあないかしら?

蚊族、とりわけ弊工房周辺を本願地とする獰猛で俊敏なやぶ蚊族にとっては

難儀な夏であったろうと推察するものであります。

 

                 ・・・・・・合掌。

 

 

 

 

 

【2016.08.28 Sunday 06:29】 author : OYA-G | 作品 | comments(5) | trackbacks(0) | -
最近の仕事?!

更新が滞ってしまってスミマセヌ・スミマセヌ。

夏大好きのOYA-Gとしましては、夏の遊び(釣行じゃね)やら、

馬鹿爺どもとの麻雀やらで忙しく、そのうえ月2回ある漆教室と

その準備・宿題もあるし、肝心の木工も納期が押しているわで、

殺人的な忙しさだったんです。

更に、今年なぜか好調のカープのテレビ観戦にも熱が入るし、オリンピック

もあるし・・・・・。

ついつい、ブログの更新をサボってしまった訳であります。

 

釣行やらは、写真さえ押さえておけば良いブログネタにはなるんですが、

釣行中は釣りに夢中で写真なんか撮る暇はありません。

今年は山陰沿岸部は異常な高水温で、岸廻りは全く釣果無し。

いつも入れ食いの岸から10m、水深3尋の秘密ポイントは、岸の岩場が

海に伸びた岩礁地帯で、カサゴとアコウの宝庫なんですが、2日粘って

小さなカサゴが1匹。当たりも殆どなくって散々でした。

その代わりかどうかしれませんが、普段絶対にそんなところにはいない

マゴチが釣れちゃいました。

掛かった時は何が釣れたか解りませんでしたが、強烈な引きが連続し、

仕掛けが切れるんじゃないかとヒヤヒヤしながら上げてみたら40センチの

マゴチだったのでびっくり。

民宿のおばちゃんにマリネにしてもらって喰いましたが、こういう経験は

始めてデス。

一体、日本の海はどうなるんじゃろうか。他人事ながら心配じゃなあ。

 

と、遊び呆けていただけでなく、木工も酷暑に負けず頑張ってます。

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まずはこれ。 キッチンワゴンです。武骨な作りになっていますが、これには理由が

あります。

 

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 普段はこの位置にあります。左奥のスケルトンの食器棚とのマッチングが必要です。

 

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場合によってはこういう位置で使われます。

 わざと武骨に作ったテーブルに負けない存在感が必要と思い、各部材の厚みやら

 は、本来私好みの寸法からいうと2段階ぐらい上げてある感覚です。

 

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トップはこういう風に取り外し可能です。真ん中にタイルを配して、鍋料理の時の

下敷きに使えるように。

本当はタイルなんかいらないんですが、そこはほら、イメージってもんがあるでしょ。

 

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トップを取り外した状態。

引き出しはインセットで、最初左右2枚に分割の予定でしたが急遽1枚に変更。

ずんぐりして美しくなかったから・・・・。

引き手はいつもの銀杏型ですが、メイプルの真ん中に紫檀をサンドイッチしてポイントに。

 

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引き出しの中。 真ん中の仕切りは8mmのメイプルの板を2mmのメイプルにくっつけただけ。

可動式です。

 

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これは何だかわからんじゃろう。 受注以来2年弱、一番難航したものです。

これは外枠。

 

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こういうパーツが内側にセットされます。

 

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 これを見れば納得?? そう、色鉛筆のスタンドです。

全500色。一時全国紙で盛んに広告していた奴です。

こうしてみると壮観ではありますなあ。

 

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下側3列4段、上3列3段で、1つだけ残った区画にカラーリスト20枚が置けます。

スタンド部分は奥側に10度寝かせてあります。

 

鉛筆の太さは8mm。 間隔を1mm空けて正確に25本の半円の溝を切る方法論が

見つからず、ズ〜〜〜ッと考え続けていましたが、鉛筆が入ってきたケースの、プラの

下敷きを流用することで問題解決。

悔しいですけど、いつまでも放っておく訳にもいかないので、泣く泣妥協しました。

 

しかしですよ、こういう物って、努力に見合うお代を頂くっていう訳にはいかないんで、

ちょっと複雑な気分になりますなあ。

 

いやいや、次はもっと困った大物が控えていました。

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 これはシングルベッド2台分の構造材です。 向こうに立ててあるのは長手の幕板やら

補強材。

まだ座面になる簀の子やら、その受けなんかの部材は揃っていません。

 

更に一難奥の窓際に立てかけてあるダブルベッド用の部材群があります。

これはかっての「弟子兼奴隷」K君の、いや、K様のオーダー分です。

シングルベッド2台と、ダブルベッド1台併せて、片手万円プラスで上げろっていう

ご無体なオーダーです。

「いや、解ってるんですけどお、我が家にはお金がなくって。でも、ベッドは必須なんです。

 今は和室に寝てるんですが、その部屋は漆喰壁に塗り替えたいんで、2階の洋間に

 ベッドを置かないと工事に入れないんですよ。」

「いや、君なあ、じゃなかったアナタねえ、材木代いくら掛かると思ってんの?

 タダじゃないんだよ。金具代やら塗装もお金が掛かるのよ。俺が年金生活者になってるのは

 知ってるでしょ?ちょっと無理が過ぎるんじゃないの?」

「いえいえ、解ってますワカッテマス。でも、お金が無いんです。曲げてお願いできませんか。」

「わたくしからもお願いします。我が家は貧乏なんです。」(妻)

 

「まあ、お前んちが貧乏な責任の一端は俺にあるって言いたいのは分かってますよ。

 良いよ、やりゃあ良いんだろ、やりゃあ。」

 

と、啖呵を切ったのが運の尽き。やりますよ、後ろ指をさされない程度には・・・・

・・・・・・・ふんっ!!

 

 

【2016.08.12 Friday 18:06】 author : OYA-G | 作品 | comments(2) | trackbacks(0) | -
人形ケースと夏、お酒様。

今年の梅雨は近年になく梅雨らしい梅雨で、じめじめシトシトビシャビシャ、

本当に嫌な梅雨でしたね。

関東方面はカラ梅雨気味だそうですけど。

 

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つい先ほど自宅近くから撮った南の空。これは紛うことなき夏の空です。

週間天気では梅雨明けはまだ先だそうですが、遠からず夏になると思います。

 

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人形ケースが出来ました。 見付の桟は15mm角。見込み側は半分が素通し、

奥側は鏡板。 

内部の棚は2段で、8X10mmの枠で囲ったアクリルの棚です。

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左右のこの部分は着脱可能です。 ちょっと人形の配置を変えたい時に有用です。

 

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2段の棚はこういう風に位置を変えられるようになっています。

奥側に見えている背板も着脱可能で、棚の位置替えは背板を外して行うように

なっています。

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所定の位置に納品完了。色調も想定通りでした。チェリーは更に濃くなるので、

1か月もすれば周囲と溶け込んで落ち着いた雰囲気になると思います。

当たり前ですけど、寸法的にも当初計画通りの姿で収まりました。

寿司ネタケースと言われた私の人形ケースも、やっと形になってきました。

これで4つ目の人形ケースです。

桟の部分をなるべく細くしたいので、アクリルを嵌めこむ溝やホゾの具合

が微妙で、きつすぎれば組みあがらず、緩すぎれば強度が保てないので、

毎回冷や汗をかきながらの作業になりますが、何とか勘所を掴んだ感じです。

よ〜〜〜し、これで人形ケースは何とかなる!!

だれかオーダーしてよね!!

 

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このあいだ工房で撮影した「骨物家具」も納品しました。

そう、こういう風にお酒を置いておく棚だったんです。

10mm角の細い「骨」を組み込んだのは、酔っ払いが酒瓶を倒さない様にという

思い入れでした。

こうやって酒瓶を置くと、うるさかった構造部分がそれ程邪魔にならない事が

お分かりいただけますか?

もうちょっと入るけど・・・・・。特にワインの棚(左上)が貧弱なような・・・。

お酒様もようやく居場所を確保して喜んでいるような・・・・。

 

急に暑さと湿気が襲ってきたので、ここ数日不調です。

こういう時は工房の整理と、機械や道具類の手入れでもしましょうかねえ。

 

次は何をつくるんだったっけ???

【2016.07.03 Sunday 17:43】 author : OYA-G | 作品 | comments(2) | trackbacks(0) | -
座編み=OYA-G流
半田のプロ木工家、「工房 斎」の斎田さんが考案したポリエステルフィラメントの
6mmの袋編みの紐を使った椅子の座編みに魅せられて、最近は作る椅子殆ど全て
この座面です。
通算20脚目を先日仕上げましたが、今日はその細かいやり方を公開します。

そもそも斎田さんの座編み椅子に出会ったのは7~8年ほど前、名古屋で開催された
プロ木工家の合同展。
「CK椅子」(CK=チョー軽いですと)という名で出品されていました。
夜の飲み会に強引に合流してすかさず注文。1か月ほどして我が家にやって来ました。
総重量310g程度の、本当に軽くって華奢な椅子です。見た目には、座ったら壊れるんじゃあないの
という感じなんですが、それから7年(8年かもしれません)間、かなりの重量に成長した
持ち主のおばはんの体重にも耐えて、健気に頑張ってます。

何が良いかというと、板座の椅子に比べて軽い事。
それと、座った時お尻のカーブにぴったりフィットして違和感がなく、
座り心地が良い事です。

さて、「斎田式座編み椅子」の座編みの詳細です。

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これは私が使っている秘密兵器です。
一番右は「組立てグリップ」。紐を絞り込む時手にかかる負担を軽くして
くれます。その左、ライターと竹串。竹串は短く切って、先のとがった部分をカット
しておきます。1脚で4本必要です。
上の方にあるクランプは、ワンタッチで解除できるレバーが付いています。
HCで数百円の安物ですが、紐を固定したい時に重宝します。
その下、浸透性の瞬間接着剤(アロンアルファEX)とハサミ。
一番左の木片2本が秘密兵器中の秘密兵器。
1本は幅10mm、厚さ3mm程の木片を50センチ弱にカットした
だけの物。もう1本は片方の先端部に切り込みを入れてフック型にしたもの
です。 いずれも鉋掛けの後面取りして木固めエースで仕上げてあります。
これらの道具を使って座編みの開始です。

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教材は先日納品したばかりの麻雀用の椅子。
先ずは両サイド側から正対して左右になる側から始めます。
この椅子は大きめのサイズなので穴の数は25穴。穴径は6mmで両サイド面取り
してあります。穴は幕板の幅の中央に開けてあります。

両サイドの幕板の外々寸法は47センチ、幕板の幅は4センチなので51センチx25
=1275mmですが、紐は14mにカットしてあります。
紐の端から7,3mの位置を幕板中央部付近に固定し、端から13番目(つまり中央の穴)
の穴の内側から外に向かって紐を抜きます。

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前後しちゃいましたが、その前に紐の準備です。
紐の長さは14mなので、まずは7m分を手繰りだし、その部分をさっきのクランプ
で挟んでおいてから残りの7mを繰り出してカットします。
カットした両方の端に竹串を差し込みます。竹串を差し込む前に瞬間接着剤を塗って
置き、紐と竹串が固定されます。
カメラのピンが床面を拾って、肝心な部分はボケてます。スミマセヌ。

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紐の切り口のボサボサは、編み込む時穴に引っかかって邪魔になるので
ライターで炙って溶かしてしまいます。
この時接着剤に引火しやすいので気を付けましょう。
竹串は紐を穴に通す時役に立つんです。これが無ければモタモタして
時間が掛かってしまいます。
最初の座編みの時思い付きでやってみたんですが、具合が良いので
ずっとこのやり方です。
紐は袋状になっていますが、巻取り癖が付いていますので、接着剤を付ける
前に一度竹串を押し込んで癖を取っておくと、接着剤を塗った後差し込む時
スムーズに入ります。
今度はピンに気を付けて撮りました。

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順番に穴を拾って一番端まで来たら、こういう風に内側の穴を渡っている部分に絡めて
行きます。端から4個目まで絡めて半分が完成です。
何故4個目までかというと、斎田さんのがそうなっていたから。
この時点では紐は締めこんでなく、フリーに近い状態です。
紐を通す時気を付ける点は、紐の巻取り癖の平らな面がよれない様にする事。
幕板を渡っている部分だけでなく、穴の中でも撚れていてはいけません。
この後紐を締めこむのですが、撚れているとその撚れが表に出てきて収拾が
付かなくなります。
紐を編み込んでいくときは、1か所ずつすべての紐を手繰って置くことも重要です。
焦って途中で次の穴に通してしまうと、途中で紐が絡んだり、ヨレを直すのに手間取ったり
して、かえって時間が掛かってしまいます。
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真ん中にあったクランプを一番端にセットして締めこみを開始します。締めこむ強さは、
最強。これ以上伸びません、という処まで締めこみます。
紐の幅が3mm位になった処が限界でしょうね。締め込んだら親指で抑えて置いて、
もう一方の手で余った紐を手繰ります。
このとき「組立てグリップ」が重宝なんです。
素手では紐が滑って緩むのと、締めこむ時に手に大きな負担が掛かるので、
翌朝手がむくんで歯ブラシも持てなくなります。
いや、本当ですよ。私は最初の時1週間ぐらい難儀しました。

 まだまだ先があるんですが、長くなりすぎるので今日はこの辺で。
続きは次回ということにさせていただきます。


 
【2016.05.16 Monday 18:59】 author : OYA-G | 作品 | comments(0) | trackbacks(0) | -
椅子4脚で雀荘開業準備成る。
随分長い間沈黙してしまいました。
葬儀やら法事やら、沖縄旅行やら麻雀やら、漆のお稽古やら、
カープ応援観戦やらお魚祭りやら、兎に角忙しくって、ブログを
更新する間もありませんでした。
それでも合間を縫ってしっかり木工をしていましたよ。

前回はテーブルの完成(途中かな?)で終わっていましたので、
その後の状況を報告します。

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いきなり2脚完成した編み座の椅子。メイプルの白い構造部に、赤と青の派手な
編み座です。
なんでこういう派手な椅子にしたかというと、これは4脚一組で意味を持つんです。

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白と黒の編み座を加えた4脚でセットです。
黒=玄武=北、青=青龍=東、赤=朱雀=南、白=白虎=西で東西南北
を表している訳です。
テーブルはチェリーなので、椅子もチェリーにするのが本来ですが、
この4色とチェリーでは映えないので敢えてメイプルにしました。
馬鹿馬鹿しい演出ですが、こういう事をしないと気が済まない性分なんです。

ちなみに東西南北に擬せられた色は、中国のその方面の大地の色です。
中央に君臨する皇帝の色は黄。黄土高原の色です。

大昔に通った高等学校の運動会は、一般的な紅組と白組ではなく、
青組と白組でした。竜虎相打つってところでしょうか。
私と似たような性格の漢文の教師が決めた様です。いや、その先生から
直接聞いたんで間違いないです。

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で、こういう風にセットされて客、じゃなかったカモを待ち受けています。
本当は専用のワゴン2台が要るのですが、製作途中で間に合わないので、今回は
代用品で我慢してもらいます。

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窓際にコーヒーメーカーもセットされました。

今までは市内の馬鹿高い雀荘に20年以上通っていましたが、皆年金生活に
なったので、場代だけで一人4〜5千円もする高級雀荘は勿体ないということに
なり、1回あたりの場所代が1/3になるこちらに引っ越そうということになったんです。
お酒が飲みたければ自分で持ち込めばOK。今までは焼酎の水割りが何と¥900-、
天国と地獄の差ですよね。

明日13日の金曜日がこけら落としとなります。

座編みの写真をたくさん撮ってあるので、次回は座編みの工程を公開します。
 
【2016.05.12 Thursday 20:53】 author : OYA-G | 作品 | comments(2) | trackbacks(0) | -
重層甲板テーブル
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これは何でしょう??
隅を留に組んだ囲炉裏の縁のような形状ですが、囲炉裏の縁ではありません。

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こういう物になります。
緑色の部分は「ラシャ」。ウールの極厚手の綾織物で、ビリヤードの台なんかに張ってある
奴です。2mm厚のものはなかなかに入手困難で、値段も張ります。幅なり(110cm)で
メーターあたり¥3000強。

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脚部の組み立て完了。ちょっと頑丈すぎたかしら?
この上にさっきの下部甲板が乗り、更にその上に上部甲板が付きます。
まるで空母みたいなテーブルです。
まだ甲板部の艤装、じゃなかった、細かい付属品が残っていますが、
このテーブルは塗装も入れてあと5日(実働)ほどで完成するでしょう。
次はこのテーブル用の椅子4脚に掛かります。

DSCN0182.JPG

拭き漆の経過です。 6回目の拭きが乾いて、7回目に入るところです。
徐々に色が濃くなってきました。と同時に、杢の濃淡が際立ってきて、明るい部分が
光を反射して浮き上がって見えます。

どうもうちの師匠は、私に「工芸的」手法を教えたいようで、「まあ最低15回、
出来れば20回までやってみましょう。そのあと呂色を取ったら(意味不明)
良い仕上がりになります。」
とおっしゃるんです。
「家具の拭き漆でみんながやってるのは3〜4回までだと思うんですが。」と
恐る恐る言ったところ、
「そんな回数じゃあダメです。私はそういうのは漆とは言わんと思うがなあ。」
とのお答えでした。
ま、ここは師匠の指示に従うまでと覚悟を決めました。
やります、20回。30回でも良いよ!!

                          ジャンジャン!!
【2016.04.12 Tuesday 08:13】 author : OYA-G | 作品 | comments(3) | trackbacks(0) | -
キャビネット納品と漆ムロ
去年の10月から作り始めて、11月末ぐらいには納品予定だった
「ライティングデスク付キャビネットがやっとこさ完成しました。

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途中で割り込み受注が入ったので、パーツによって作った時期が
ずれている関係で、場所によって色の濃淡があります。
下から2段目のライティングデスク部分と、下の収納扉の色が
周囲より薄くなっています。
過去の経験では1か月ぐらいで同調してくると思います。

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3月20日に納品しました。一番上を右側に寄せて幅を狭くしたのは、窓際のカーテンと
カーテンレールに干渉しないためだったのです。
半年がかりでやっと納品に漕ぎつけ、ほっとしました。

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これは進行中の漆ムロ。
上下2段の構成で、骨格部分の組み立てまで進みました。

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内張りの桧を貼り込んだ状態。
外壁に刃っぽスチロールを断熱材として貼り、その外側に6mmの
シナべニアを貼ります。

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温度コントロール関係の備品です。
左は外部センサー付き温湿度計。外部センサーをムロの内部に設置して、
外から内部の温度と湿度をチェックします。
真ん中は麹ムロなんかに使うサーモスタット。
ひよこ玉のオンオフ用です。
右はバットに張った水の水温を管理するための、サーモスタット付の水中加温器です。

あと、ひよこ玉やらソケット、水を張るバットなどいろいろ必要ですが、
週明けには使用可能な状態になると思います。

今週は次に作る予定の、900角ぐらいの小振りなティーテーブルと椅子4脚、
付属のティーワゴン2台の木取りをしながらの作業でした。

来週から製作に掛かれそうです。

                     忙しいわあ〜〜〜。












 
【2016.03.24 Thursday 21:25】 author : OYA-G | 作品 | comments(5) | trackbacks(0) | -
一歩前進??
大物のキャビメットの製作を進めながら、追加受注のあった
掛け時計の製作を進めていました。

今まで作っていたのと同じものですが、とにかく塗装面で課題が
山積で、「こんなんでお金もろうてええんじゃろか??」みたいな
物しかできなかったんです。

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今月初めに滋賀県のお得意先に納品に行ったときに追加受注した掛け時計
5個の製作です。
既に3個分の文字盤は塗装まで完了しているので、残り3個分を作ってます。
一番上にあるのがインディゴ染めしたままの物。下2つが下塗りのウレタン塗装まで
進んだものです。
染めただけのものはブルーに見えますが、ウレタンを掛けるとべニアの黄味が浮いてきて
グリーン味に振れてきます。
染料濃度が下がってきていたので、今回は少し多めにインディゴ染料を足して染めました。

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右のは文字盤の時刻表示のビスを埋め込む下穴まで進んでいます。
左のがさっきの奴に上塗りまでしたベースです。
濃度差がかなりあるでしょう? この辺の濃度コントロールは今後の課題でしょうね。

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で、枠を付けて出荷準備中。 残り二つは既に梱包済み。 梱包中に写真を押さえて
いなかったことに気付いて急遽撮影。
サイズは210mm角です。

前回納品したものが20点とするならば、今回のは45点ぐらいにはなったと思います。

1. 6mmのシナべニアに、メイプルのべニア(0.3mm)を貼り付ける精度が上がったこと。
2. ウレタンの塗装もいくらかましになったこと。

というのが25点分ですが、合格点には程遠いです。
山根さん、ゴメンネ!! ベンキョウシマス・・・・・。
鏡面塗装への道のりは遠いのであります。

完成品を梱包して今日発送しました。ご笑納くだされませ。

DSCN0098.JPG  

発送用の梱包が終わった直後に次の文字盤の準備に入りました。
今回は4個分。
発送分の製作中に気付いた事があって、忘れないうちに試しておきたいんです。

先ずはベースになるシナべニアの調整。200角に切り出してから貼り付け面の
鉋掛け。 シナべニアのフィニッシュは多分荒目のサンディング仕上げなので、
仕上げ鉋が必須の様です。

DSCN0099.JPG
続いて#240 でサンディング。 やってみた感触ではこれも必須の工程のようです。

DSCN0116.JPG

昨日到着したカーリーとバーズアイのメイプルの突板をカットしてベースに貼り付けるんですが、
今日はここで時間切れ。次の工程は明日以降に持ち越します。

ここまででいくつか学んだことがあるんですが、そのうち優先順位1番の教訓は
「結果を急ぐな。」 です。
結果を急ぐあまりに失敗することが多いです、木工という仕事は。

物心ついてからこのかた、2段跳びやら3段跳びで生きてきたワタクシの人生は、
スリルと高揚感はあったけれども、反省と悔悟の人生でもありました。
木工には向かないんじゃね、こういう生き方は。

反省して出直します。

                          See You
 
【2016.02.25 Thursday 20:30】 author : OYA-G | 作品 | comments(2) | trackbacks(0) | -
蟻組み2題
DSCN0086.JPG
滋賀の注文が片付いたので、去年の11月から中断していたライティングデスクを組み込んだ
キャビネットの製作再開です。
これ以上納期遅れを重ねるとキャンセルされてしまいそうなので、気分は焦っています。
しかし、鷹揚な客はありがたいね。

一番下の引き出し収納部は完成(骨格だけだけどね)しているので、まずは一番上に乗っかる
幅650の2段の棚から掛かります。

DSCN0082.JPG
4枚の板で枠を構成し、中に可動式の棚板1枚を仕込む、実にシンプルな構造で、
扉も付けません。
組手は蟻組みとします。
テーブルソーで雌側の切り込み。JIGは置いておくと邪魔になるので、切り込みが
終わったら即座にバラしてゴミ箱行きです。
DSCN0083.JPG
JIGはこうなっています。その辺のSPFと端材で製作時間10分てとこでしょうか。
これなら捨てても良いでしょ。

DSCN0084.JPG

雄になるピン側の墨付けにこんなもの(畳針)を用意しましたが、これはダメです。
細すぎて針先に力が入りにくいので、墨付けの線が薄くて判別に苦労しました。
やはり長めのメウチを準備しておくべきでした。
蟻の大きさは短辺が6mm・角度は25度ですが、少し大きすぎた様です。
やはり5mm、欲を言えば4mm位にした方が見た目がシャえープになるようです。
いえやり替えはしません。
DSCN0085.JPG
ピン側の加工まで終わって、仮組みしてみました。まあ、何とか合格圏内でしょう。

とおもったら・・・・・・

DSCN0087.JPG
1か所だけこんなことに・・・・・。
あとで誤魔化しますが、幸いにも底部分で表に見えない部分。ラッキーです。

実は最後の一突きで鑿を木口方向から入れてしまい、木目に引っ張られて削りすぎて
しまったのです。当然その時気づいていましたが、削りすぎたものは元には
戻せません。
ちゃんと理屈通り作業しないとこういう事になります。
気を付けようね、よいこのみなさんは。

DSCN0088.JPG
こっちは小さな引き出しBOXになる材料。
前に納品した整理棚に置いて、小物の整理に使ってもらいます。
ま、おまけです。
仕口は隠し蟻組み継ぎにします。先々に備えて練習ですね。DSCN0081.JPG
以前に作ったまま出番のなかった留め鉋君、初登場です。際の部分の切れ味が今一です。
え?使い方が下手くそなんだろうって?
・・・・・・ ぐすん。 べんきょうしまっす。

                             今日はおしまい。

 
【2016.02.04 Thursday 08:00】 author : OYA-G | 作品 | comments(4) | trackbacks(0) | -
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